*コルト オフィシャルポリス / Colt Official Police 【回転式拳銃】
#ref(Colt_Official_Police_32-20_1927.png,center,nolink,70%,コルト オフィシャルポリス .32-20モデル)
|銃身長|全長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|~4in&br;5in&br;6in|モデルによって様々|モデルによって様々|[[.22 Long Rifle&br;.32-20&br;.38 Special&br;.41 Long Colt>口径]]|6|アメリカ|

 1927年に[[コルト]]社が法執行機関向けに開発したオフィシャルポリスは、中型フレームの[[ダブルアクション]][[リボルバー>回転式拳銃]]である。
 1908年、コルト社は.38スペシャル弾仕様のリボルバー「アーミースペシャル」を開発するが、数年後に[[自動拳銃]]の[[M1911>コルト ガバメント]]がアメリカ軍に制式採用されたことから、軍用拳銃としてはリボルバーは時代遅れとなっていた。コルト社は軍市場での売り込みを諦め、次に法執行機関市場を視野に入れる。20世紀初頭、アメリカ警察の支給リボルバーの多くは.32口径だったが、より強力な.38口径が好まれつつあったため、アーミースペシャルの売れ行きは好調だった。その後、アーミースペシャルは内部構造はそのままに外装部を変更し、名称も「オフィシャルポリス」に改名した。変更点は、トリガーとシリンダーラッチにチェッカー加工、トップフレームにマット処理、リアサイトの刻み目の拡張。また表面処理は、アーミースペシャルでは鈍いブルーフィニッシュだったものを、光沢のある仕上げに変更した。[[AFPB]]も内蔵している。

 1940年と1941年には、イギリス軍が軍用拳銃としてオフィシャルポリスを購入している。銃身長は5インチで、グリップ底部にランヤードリングが付けられた。
 第二次世界大戦では、アメリカ軍が後方防衛用として、オフィシャルポリスの軍用モデルである「コルト コマンドー」を採用している。当初アメリカ政府は、コスト面と生産の遅れに難色を示していたが、コルト社は銃を簡素化することで対応した。表面処理は、非光沢の酸化鉄被膜処理に変更。木製のグリップは、プラスチック製へ変更。48,611挺のコマンドーが購入され、ミリタリーポリスや基地の警備員に支給された。2インチバレルの“ジュニアコマンドー”というモデルもある。

 戦後、コルト社は光沢ブルーフィニッシュのコマーシャルモデルの生産を再開する。ただし、1954年まではグリップはプラスチック製のままだった。1955年〜1956年には丸型グリップの「コルト マーシャル」を少数製造(2,500挺)。戦前は民間・法執行機関市場で不動の地位を築いたコルト社だったが、1960年代には、低コスト・良質な[[ダブルアクション]]リボルバーを送り出した[[S&W>スミス アンド ウェッソン]]社が台頭。1969年にオフィシャルポリスの生産は中止となったが、合計400,000挺が製造され、警察用リボルバーとして成功をおさめた銃の一つとして評価されている。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[007]]|−|−|項目参照|
|アメリカン・ギャングスター|映画|警察官|[[サイドアーム]]|
|[[アンタッチャブル]]|−|−|項目参照|
|[[インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説>インディ・ジョーンズ]]|−|−|項目参照|
|狼たちの午後|映画|ソニー|−|
|~|~|NYPD警察官|[[サイドアーム]]|
|狼たちの町|映画|アーサー・レルイー刑事|[[サイドアーム]]|
|[[スモーキン・エース]]|−|−|項目参照|
|[[パブリック・エネミーズ]]|−|−|項目参照|
|ブラック・ダリア|映画|バッキー・ブライカート|[[サイドアーム]]|
|プロデューサーズ(2005年)|映画|NYPD警察官|[[サイドアーム]]|
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