全長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 製造国 |
135mm | 325kg | .22LR .25ACP | 6+1 | ドイツ、アメリカ |
1968年にドイツのワルサー社が発表した小型の自動拳銃。もともと小柄なPPをベースに、更に全体をシェイプしたもので、コルトのベストポケットやジュニアコルトなどのカテゴリーに属する。重量はPPやPPKのほぼ半分となり、機構はPP/PPK同様のストレートブローバックと、ダブルアクショントリガーが組み込まれた。
TPHは発表されたその年に施行されたケネディ法の関係から、アメリカでも製造された。
製造は当時の代理店だったインターアームズ社が行ったが、このインターアームズ製TPHはあまり評判が芳しくなかった。パーツのクリアランスやトリガーの感触が粗雑で、競合する他社のポケットピストルに比べ信頼性に劣ると云われたのだ。
また、TPH自身に起因する問題もあった。それは余りにも小さなことからくる「バイト(bite/噛み付き)」と呼ばれる現象である。発砲時に高速で後退するスライドとハンマーが、グリップからはみだした人差し指と親指の間の肉をおもいきり「噛む」のだ。
ふつう、この噛み付きを防止するためにフレーム後部に大きな反り返りが設けられているが、それでも握りを高くすると、手の大きなユーザーでは指の間の肉がはみ出すことがままある。もともと小さなPP/PPKでは特にこうした事故に苛まれるユーザーが続出したようで、銃愛好家からは「ワルサーバイト」というアダ名まで頂戴している。PPKよりもひとまわり小さくなったTPHはなにをかいわんやである。
TPHは近年までワルサー社のラインナップに名を連ねていたが、現在はカタログ落ちしている模様。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
フルメタル パニック!? | − | − | 項目参照 |
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