#author("2024-02-04T03:23:45+09:00","default:user","user")
*ワルサー Gew43 (Kar43) / Walther Gewehr43 (Karabiner43) 【自動小銃】[#Ry46H65w]
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|モデル|全長|重量|口径|装弾数|発射形式|製造国|h
|Gewher43|1117mm|4.4kg|[[7.92mmx57>口径]]|10|S|ドイツ|
|~Gewher43|1117mm|4.4kg|[[7.92mm×57>口径]]|10|S|ドイツ|

 19世紀末から各国で[[自動装填式小銃(半自動小銃)>自動小銃]]の開発が行われていたが、強力な弾薬を使用する小銃の自動化は困難を極めていた。ドイツ国内では1896年に[[マウザー C96]]を完成させたパウル・モーゼルもこの課題の研究を進めていたが、決定打を見出せぬまま彼は1914年に亡くなってしまった。
 19世紀末から各国で[[自動装填式小銃(半自動小銃)>自動小銃]]の開発が行われていたが、強力な[[弾薬]]を使用する小銃の自動化は困難を極めていた。ドイツ国内では1896年に[[モーゼル自動拳銃>マウザー C96]]を完成させたパウル・モーゼルもこの課題の研究を進めていたが、決定打を見出せぬまま彼は1914年に亡くなってしまった。
 その後の第一次大戦から第二次大戦開戦前までにも幾度か開発が行われたが、いずれも「歩兵用自動装填式小銃」としては十分な成果が出せずに中断している。

 しかし、半自動小銃を諦めなかったドイツ軍部は第二次大戦初頭の1940年に[[ワルサー]]社と[[マウザー]]社の2社に設計条件を提示して試作銃の開発を命じた。両社の銃はそれぞれGewehr41(W)・Gewehr41(M)として1942年から実戦投入試験が行われた。その結果、ワルサーのGew.41が制式採用となったが、その[[自動装填ガスシステム>ガスオペレーション]]等による問題が多かったために軍部はワルサーにさらなる改良を促した。
 この後に[[独ソ戦]]にてドイツ軍は大量のソビエト製兵器を鹵獲、その中にはトカレフM1940やシモノフM1936といった半自動小銃も多く存在していた。ワルサーはその鹵獲兵器を研究しソビエト製兵器に類似した[[ガス・ピストン式自動装填装置>ガスオペレーション]]をGew.41に組み込み、Gewehr43半自動小銃を完成させた。
 しかし、自動式歩兵銃の開発を諦めなかったドイツ軍部は第二次大戦初頭の1940年に[[ワルサー]]社と[[モーゼル>マウザー]]社の2社に設計条件を提示して試作銃の開発を命じた。両社の銃はそれぞれGewehr41(W)・Gewehr41(M)として1942年から実戦投入試験が行われた。その結果、ワルサーのGew.41が制式採用となったが、その[[自動装填ガスシステム>ガスオペレーション]]等による問題が多かったために軍部はワルサーにさらなる改良を促した。
 この後に[[独ソ戦]]にてドイツ軍は大量のソビエト製兵器を鹵獲、その中には[[トカレフM1940>自動小銃/USSR SVT]]やシモノフM1936といった半自動小銃も多く存在していた。ワルサーはそれらを模倣したガスピストン式自動装填装置をGew.41に組み込み、Gewehr43半自動小銃を完成させた。

 Gew.43は1943年4月に制式採用されたが、量産が本格化したのは同年10月であった。生産はワルサー社、ベルリン・リューベッカー社、グストロフ社によって行われ、推定で46万2000挺が生産されたとされている。1944年4月以降は制式採用名が「Karabiner43」に変更されたが、銃のスペックに変更点は無く「G.43」の刻印が「K.43」に変更されたのみである。
 Gew.43ではGew.41ではあった着剣装置が廃止され、固定弾倉は着脱弾倉式に改められた。さらに、同銃は狙撃銃としてのポテンシャルも求められていたため((前線の兵士からのスコープ付き小銃を求める要望が高く、軍は[[Kar98K>マウザー Kar98K]]+ZF41スコープの組合せを制式化するも性能は期待外れで、民間用スコープを代用する方法を取ったがスコープ不足と手間が掛かることから、慢性的に狙撃銃不足であったため。))機関部後端右側面に[[ライフルスコープ>スコープ]](GwZF4)用のレールが標準装備とされた。
 Gew.43は1943年4月に制式採用されたが、量産が本格化したのは同年10月であった。生産はワルサー社、ベルリン・リューベッカー社、グストロフ社によって行われた。1944年4月以降は制式名が「Karabiner43」に変更されたが、銃のスペックに変更は無く「G.43」の刻印が「K.43」に変更されたのみである。
 Gew.43ではGew.41にあった[[着剣装置>銃剣]]は廃止され、固定式だった[[マガジン]]は着脱式に改められた。機関部後端右側面には[[ライフルスコープ>スコープ]](GwZF4)を装着できるよう[[レール>マウントレール]]が標準装備された。
 最終的におよそ40万挺ほどが生産・配備された。最初は主に[[武装親衛隊]]や降下猟兵に優先的に支給され、国防軍の一般兵士まで支給されるようになったのは大戦末期になってからのことである。

 Gew.43にも欠点があり、命中精度の悪さと機関部の不具合という問題があった。半自動小銃はガス圧により排莢させる為、薬莢の張り付きが起きた。薬莢の張り付きは半自動小銃では動作不良であり、機関部の薬室を通常の小銃に比べて若干拡大させることで解決を図った。また、命中精度の悪さはガス圧の一部を排莢する力に回しておりその分発射された弾の初速が低下したために起こるものであった。
 しかしながら急造の設計と低品質な材料・設備で量産されたため、機関部を逐一個別に精密に調製しなければ動作せず、同じライフルにも関わらずほぼ全ての個体で機関部パーツの共用性がなかった。そうして手間を掛けて調整した機関部も強力なフルサイズ弾の衝撃で歪んでしまい、動作不良を起こしやすかった。また初期の[[クリップ]]装填タイプの[[自動小銃]]に多く共通する性質だが、土や砂の混入には弱く、こうした外因の多い環境での動作不良の発生率は更に上がった。
 西部戦線において英米に鹵獲されたGew.43はアメリカ軍の[[M1ガーランド>スプリングフィールド M1]]と比較され、英米軍からは、ヒトラーズ・ガーランドとも呼ばれたものの、実際の完成度には大きな差があったと言えるだろう。

 かくしてGew.43は前線へ配備されたが、武装親衛隊や降下猟兵などのエリート部隊に優先的に支給され、一般の兵士まで支給されるようになったのは大戦末期になってからのことである。

 西部戦線において英米に鹵獲されたGew.43はアメリカ軍の[[M1ガーランド>スプリングフィールド M1]]と比較され、英米軍からは、ヒトラーズ・ガーランドと呼ばれた。
|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|THE 最後の日本兵 〜美しき国土奪還計画〜|ゲーム|百目鬼 朝男|作中名「Ge43自動小銃」|
|[[ENLISTED]]|−|−|項目参照|
|THE 最後の日本兵 〜美しき国土奪還計画〜|ゲーム|百目鬼 朝男|作中名「Ge43自動小銃」|
|THE 歩兵|ゲーム|−|ゲーム内名称「GME43」|
|[[ウルフェンシュタイン]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ: ユナイテッド オフェンシブ>コール オブ デューティ]]|−|−|項目参照|
|[[キノの旅]]|−|−|項目参照|
|[[クライオブフィアー]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ2]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ2: ビッグ レッド ワン]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ3]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ ファイネスト アワー]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ: ユナイテッド オフェンシブ>コール オブ デューティ#m67c2f04]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ: ワールド アット ウォー]]|−|−|項目参照|
|[[コール オブ デューティ ワールドウォーII]]|−|−|項目参照|
|[[スナイパー エリート]]|−|−|項目参照|
|[[蒼天の拳>北斗の拳#b07bbb00]]|−|−|項目参照|
|[[ドールズフロントライン]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド1942 シークレット・ウェポン>バトルフィールド1942#sfe44e1e]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド V>Battlefield V]]|−|−|項目参照|
|[[ブラザー イン アームズ]]|−|−|項目参照|
|[[ベルベット アサシン]]|−|−|項目参照|
|[[メダル オブ オナー]]|−|−|項目参照|

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