・ストーリー
財政危機により警察の経営が民間企業オムニ社に委ねられている近未来のデトロイト。
デトロイトに着任したばかりの警官、アレックス・マーフィーは同僚のアン・ルイスと共に強盗事件の捜査中、犯人のクラレンス一味に惨殺されてしまう。その後マーフィの遺体はオムニ社に回収され、若手幹部のモートンが立案した『ロボコップ計画』によりサイボーグ警官・ロボコップとして蘇ったのだった。
デトロイトの治安を取り戻す切り札として活躍を続けるロボコップ。しかしある日、失ったはずの『マーフィー』の記憶が蘇り始める。自分を殺した凶悪犯・クラレンス・ボティッカーを追い始めたロボコップは、やがてクラレンスの背後に親会社オムニの最高幹部が潜んでいる証拠をつかむ。
黒幕リチャード・ジョーンズを逮捕すべくオムニ社に乗り込んだロボコップだったが―――。
・作品解説
ロボコップのデザインには(実際の経緯は明らかでないものの)日本の特撮TV番組『宇宙刑事シリーズ(メタルヒーローシリーズ)』の影響がうかがわれるが、実弾飛び交う内容とヒーローの(ロボだけに)超人的なガンプレイ(背後の敵を振り返りもせず撃ち倒す、など)は、良い意味でアメリカ的、あるいはマカロニウェスタン的。特に1作目はポール・バーホーベン監督の趣味(?)で少々グロテスクな表現も目立ったものの、娯楽作品として大成功を収め、3本の劇場版に加えて、1時間枠でのTVシリーズも製作されている。また、デザインへの親近感もあってか日本での人気も上々で、後に『機動刑事ジバン』のジバンや『仮面ライダーBLACK RX』のロボライダーなどにデザインや独特の動作*1が逆輸入された。
余談ながら、このロボコップ。実際の経緯は不明だが、日本のCM、それもSFとは無縁なある食品会社のCMに顔を出していた時期がある。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
ロボコップ | オート9 | 詳細は欄外参照 ガンスピンを行う癖がある |
コブラ アサルトキャノン | ED209を攻撃 おそらくクラレンスの物 | |
アレックス・マーフィー | シグザウエル P226 | サイドアーム ガンスピンを行う癖がある*2 |
H&K P9S | カーチェイス時,ルイスから借用 P226と二挺拳銃 | |
アン・ルイス | シグザウエル P226 | サイドアーム |
H&K P9S | カーチェイス時,マーフィーに貸与 | |
コブラ アサルトキャノン | クラレンスの物を奪取 | |
リチャード・ジョーンズ | IMI デザートイーグル MK.I | シルバーモデル 会長を人質に取るときに使用 発砲出来ず |
クラレンス・ボディッガー | IMI デザートイーグル MK.I | エクステンションバレル(8インチ) モートン襲撃時には減音器装着 サイドアーム |
モスバーグ M5500 | 短銃身モデル ピストルグリップ ヒートシールド装着 鈍器として使用した事も | |
シグザウエル P226 | マーフィーの物 | |
No.36ミルズ手榴弾 | 本手榴弾がモデルの時限爆弾 | |
コブラ アサルトキャノン | 対ロボコップ用にジョーンズが与えた物で軍用のハイテクガン | |
エミール・アントノウスキー | イサカ M37 | ピストルグリップ |
イングラム M10 | コンペンセイター装備 ガソリンスタンド強盗時に所持 | |
コブラ アサルトキャノン | クラレンスの項参照 | |
レオン・ナッシュ | イサカ M37 | 冒頭でバンからマーフィーに発砲 ピストルグリップ |
レミントン M870 | フォールディングストック | |
デトニクス スコアマスター | 初期型 発砲出来ず | |
コブラ アサルトキャノン | クラレンスの項参照 | |
ジョー・コックス | レミントン M870 | ピストルグリップ |
フォールディングストック カットでピストルグリップから替わるシーンがある | ||
ベレッタ M92F | 麻薬工場の銃撃戦で使用 | |
コブラ アサルトキャノン | クラレンスの項参照 | |
スティーブ・ミン | モスバーグ M500 Cruiser | スリング装着 |
ドギー (クラレンスの仲間) | レミントン M870 | 870Pタクティカル・ポリス・ショットガン フォールディングストック |
ボビー (クラレンスの仲間) | ウィンチェスター M1300 | モスバーグ M500かも ソードオフモデル 冒頭でバンからマーフィーに発砲 |
サル(麻薬組織のボス) | IMI マイクロウージー | 麻薬工場の銃撃戦で使用 |
ケニー | IMI デザートイーグル MK.I | シルバーモデル ED209のデモンストレーションで使用 発砲無し |
デトロイト市警・警察官 SWAT隊員 | H&K P9S | サイドアーム |
マーベリック M88 | 立てこもりの際とロボコップ攻撃時に使用 | |
フランキ スパス12 | 折り畳みストック 発砲無し | |
モスバーグ M5500 | ピストルグリップ ヒートシールド装着 発砲無し | |
MAC M11 | 発砲なし | |
ステアー AUG A1 | ロボコップ攻撃時に使用 AUG A1はスリング装着 | |
FN ミニミ | ||
ホーク MM1 | ||
ロン・ミラー元議員 | IMI ウージー | 市庁舎立てこもり時に使用 |
コンビニ強盗 | スターリング Mk2 | カービンモデル(ロングバレル) ロボコップに銃身を曲げられる |
フランキー (サルの手下) | デトニクス スコアマスター | 麻薬工場の銃撃戦で使用 スコアマスターは初期型 スパス12は折り畳みストック> |
大宇 K1 | ||
ゴータム (サルの手下) | ベレッタ M92F | |
サルの手下 | IMI マイクロウージー | |
イントラテック TEC-9 ミニ | ||
フランキ スパス12 | ||
レミントン M1100 | タクティカルモデル ピストルグリップ ブラックモデル 麻薬工場の銃撃戦で使用 | |
USSR AKM | 麻薬工場の銃撃戦で使用 | |
大宇 K1 |
・ストーリー
前作から一年後のデトロイト。
街にはヌーク教団が密造する新型麻薬ヌーク(NUKE)が蔓延し、中毒者による犯罪が多発していた。
これを食い止めるべくロボコップたちはヌーク教団の壊滅に乗り出し、一度は教団の罠にかかって廃棄物処理場でバラバラにされるも復活し遂にボスであるケインの逮捕に成功する。
その頃、デトロイトを完全支配し再開発を計画するオムニ社はその目玉として新型ロボコップの開発に着手するも次々と失敗。その後、雇い入れた心理学者のジュリエット・ファックス博士の主導でロボコップ2を開発する。
その素体に選ばれたのは、なんと逮捕されたケインであった―――。
・ストーリー
多国籍企業カネミツに買収された*3オムニ社は、オールドマン前会長の念願だったデルタ・シティ建設に着手。そのためにカネミツに雇われたポール・マクダゲット隊長率いる私設軍隊リハッブ隊は、立ち退き命令に従わない計画予定地の住民たちを暴力的な手段で次々と更生施設へと送り込む一方でメディアに圧力をかけその事実をもみ消していた。
その襲撃の際に両親とはぐれた少女・ニコは、レジスタンスを結成し抵抗活動を続けていたバーサ達によって助けられる。
凶暴なストリートギャング・SP(スプラッタパンクス)逮捕の帰りにニコと出会った事でそこの事を知ったロボコップはルイスと共に、施設からの脱走者達を逮捕しようとしたリハッブ隊に抵抗するも反撃にあい、ルイスは死亡。そしてロボコップも大ダメージを負ってしまう。
その後レジスタンスによって助けられたロボコップは、オムニ社を裏切ってレジスタンス側についたマリー・ラザラス博士によってオムニ社の支配から解放され、ルイスの仇を討つべくレジスタンスと共にリハッブ隊と戦うことを決意する。
その頃、計画の遅れに業を煮やしたカネミツによって派遣された最新鋭の忍者アンドロイド・オートモがレジスタンス壊滅の為に活動を開始していた―――。
・作品解説
映画『エリート・スクワッド』を手掛けたブラジル人監督のジョゼ・パジーリャによるリメイク版。マーフィー/ロボコップ役は、『イージーマネー』のヨエル・キナマンが演じる。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
アレックス・マーフィ/ロボコップ | NI-408(TSR-66)*4 | 劇中オリジナルのテーザーピストル NIは「Neuromuscular-Incapacitator(神経筋無力化装置)」の頭文字 電圧は9,500〜12,000Vで切り替え可能 発射体はテーザー社のXREPがモデル ロボコップ時のサイドアームで、通常は右太もも内に収納 M2バトルライフルとの二挺撃ち時もあり |
M2バトルライフル | 劇中オリジナルの短機関銃 3点バーストとフルオートの切り替え可能 .50ベオウルフ弾を使用 ロボコップ時のメインアームで、通常は左太もも内に収納*5 NI-408との二挺撃ち時もあり | |
ベレッタ Px4 | 刑事時代のサイドアーム | |
H&K MP7A1 | バロンのアジト襲撃時に使用 | |
オート9 | 宣伝ポスターで所持 銃の特徴については欄外参照 | |
ジャック・ルイス | ベレッタ Px4 | シルバースライド |
アントワン・バロン | コルト M203 | スタンドアローンモデル フォアグリップ装着 ホロサイト装着 |
アンドレ・ダニエルズ | IMI デザートイーグル | シルバーモデル |
リック・マトックス | パルスライフル | 劇中オリジナルのテーザーライフル 50,000Vのスタン弾を使用 |
S&W M&P | コンペンセイター装着 レーザーサイト装着 オムニコープの武器庫で所持(発砲無し) | |
レイモンド・セラーズ | グロック 17 | 終盤で警備員から借用 |
兵士 | パルスライフル | 劇中オリジナルのテーザーライフル 50,000Vのスタン弾を使用 テヘランで所持 |
EM-208 | ピストル | 劇中オリジナルの自動拳銃 徹甲弾を使用 二挺拳銃 |
テヘランの住民 | AKM | グレネードランチャー装着 マウントレール搭載 |
バロンの手下 | H&K UMP | ホロサイト装着 フォアグリップ装着 |
クリス ベクター | − | |
FN F2000 | ||
H&K MP5A3 | ||
H&K G36C | ||
H&K MP5KA1 | UMPタイプのストック装着 | |
M4A1 | RISハンドガード M203装着 ACOG装着 | |
IMI ガリル ACE | ガリルの近代改修モデル レストラン襲撃時に使用 | |
オムニコープの警備員 | IMI タボールAR21 | − |
グロック 17 | サイドアーム レッグホルスターに収納(未使用) | |
− | NI-408(TSR-66) | オムニコープの武器庫に保管されている |
クリス ベクター | ||
M2バトルライフル | ||
H&K G36 | ||
パルスライフル |
・ストーリー
ロボコップ誕生から10年。オムニ社管理の下、『世界でもっとも安全な町』へと変貌を遂げたデルタ・シティ。しかし、その影で腐敗は進行していた。野心あふれる二人のオムニ幹部、ダミアン・ロウとサラ・ケーブルの強引な権力闘争、そしてかつてオムニを追われたマッドサイエンティスト・ケイディックの復讐劇が、オムニとデルタ・シティを破滅へと導いていく。
その混乱と闘争の渦に、10年間町の治安を守り続けたロボコップ―――アレックス・マーフィーと、成長し、今やオムニ幹部へと出世した息子ジェームズ・マーフィーも巻き込まれていく。そして、邪魔者となったロボコップを抹殺すべく送り込まれたのは、マーフィーのかつての同僚、ジョン・ケーブルを改造した新型ロボコップだった―――。
・作品解説
前作から10年後という設定で新たに制作されたTVシリーズ(90分枠・全4話)。
おなじみ低俗路線丸出しのCMシーンなどは引き継がれているものの、全体的には巨大企業やテクノロジー、そして『人間』の暴走を描いたシリアスな内容。改造前のマーフィーを描く回想シーンもあり、ちょっとした刑事ドラマ的な迫力である。前のTVシリーズでは排除されていた流血・暴力シーンも復活している(映画版には及ばないが)。
ややテンポの悪いところもあるが、アクションシーンも気合いが入っており、二挺のオート9を操る新型ロボコップや、ロボコップ同士のメキシカン スタンドオフなど、新たなトレンドを取り入れた見せ場も多い。
日本ではTV放映はおろかビデオレンタルもされなかったため知名度が低く、また『例のテーマ曲』が使われないなど寂しい面もあるものの、なかなか見応えのあるシリーズとなっている。
使用者 | 銃器名 | 登場話 | 備考 |
ロボコップ | オート9 | 1〜4 | − |
ロボコップ002 | オート9 | 2〜4 | 二挺拳銃 |
アレックス・マーフィー | グロック 19 | 1 | 改造前,回想シーン |
ジョン・ケーブル | グロック 19 | 1 | 回想シーン |
アン | レミントン M870FS | 4 | パトカー攻撃時に使用 |
警官隊 | H&K MP5A3 | 2 | ロボコップ攻撃時に使用 |
システムサポート (ロボコップ捕獲部隊) | IMI ウージー | 3 | − |
スタームルガー ミニ14 | 3 | クラレンスの物を奪取 |
ロボコップのサイドアームであるオート9は、ベレッタ 93Rを改造して製作されたプロップガンである。主な特徴は、コンペンセイターとバレルウェイトを兼用する大型パーツ、アイアンサイトの大型化、プラスチック製のカスタムグリップなど。設定では装弾数50発とのことだが、実際はオリジナルの93R同様、20連弾倉を使用している。通常はロボコップの右太腿部に収納されており、自動で出し入れする。
その威圧的な外見で人気が爆発し、ジャッキー・チェン主演の実写版『シティーハンター』や、PC恋愛ゲーム『FESTA!! -HYPER GIRLS POP-』など、『ロボコップ』とは関係の無い作品にも登場している。
なお、3作目のオート9の発砲シーンでは、諸般の事情から92Fをベースに製作されたプロップガンが使われており、銃の構造の関係から3点バーストは再現されておらず、フルオートとなっていた。このため劇中、92F同様のスライド部のセレクターが窺える。この92Fベースのオート9は、のちに映画『シン・シティ』でブルース・ウィリス演じるハーティガンが殺し屋から奪って使用する銃として、チョイ役ながら登場している。
第1作。序盤のクラレンスのアジト、マーフィーがエミールを追いつめて;
“Go ahead and do it. Dead or alive, you're coming with me.”
(やってみろ。殺してでもしょっ引いてくぞ)
中盤でも飛び出し、ロボコップが自分の過去を知るきっかけとなるセリフ。 『プライム・ディレクティヴ』にも同様のセリフが出てくる。
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