全長 | 重量 | 弾頭 | 有効射程 | 装甲貫通力 | 装弾数 | 製造国 |
1200mm | 22.3kg | タンデム成型炸薬弾頭 | 75〜2500m | RHA換算600mm | 1 | アメリカ |
アメリカのロッキード・マーチン社とレイセオン社が共同開発した、携行式の対物火器。正式名称は"FGM-148 Javelin"。「ジャベリン」は投擲用の槍のこと。
誘導方式は目標の発する熱を目掛けて飛翔・突入する赤外線画像誘導で、完全な「撃ちっ放し(Fire-and-forget)」能力を持つ、いわゆる「第3世代対戦車ミサイル」に属する。自律誘導であるため、ミサイル発射後すぐに機器を分割してその場を離脱することが可能。
主な目標は戦車等の装甲車両だが、建物や低空を飛行するヘリコプターへの攻撃も可能である。トップアタックとダイレクトアタックの2モードが選択でき、前者は装甲車両の弱点である上面装甲を狙うためのもの、後者は建造物等への攻撃に用いる直進モードである。ジャベリンの弾頭は、戦車の主装甲の上に施される爆発反応装甲(ERA;エクプローシブ・リアクティブアーマー)などの増加装甲に対抗するために開発されたもので、タンデム式と呼ばれる2段構えのもの。1段目で増加装甲を破壊し、2段目で主装甲を貫く構造である。
CLU(Command Launch Unit)と呼ばれる発射管制ユニットと、LTA(Launch Tube Assembly)と呼ばれる発射筒、ミサイル本体の三つに分かれており、これらを組み立てるだけで大掛かりな準備をすることなく発射できるのが特徴。発射方式はいわゆる「コールド・ランチ」式で、ミサイルは発射筒から圧縮ガスで押し出された後、ロケットモーターに点火する。このため、バックブラストが比較的小さく、閉鎖された塹壕からでも発射が可能など、撃つ場所を選ばないのも利点の一つである。
運用は一名でも可能だが、通常は射手と弾薬手の2名で行なう。弾薬手は発射時の周囲警戒も担当する。
欠点は、22kgもある発射装備一式に加え、CLU用のバッテリーも必要となるため、それらを併せるとかなりの重量となること。また、前任のM47ドラゴンと同様、ランチャーが「伏せ撃ち」に対応していないため、どうしても射手の姿勢が高くなる。
ユニット・コストも既存のミサイルと比べるとかなり割高な様子で、予算に恵まれたアメリカ軍ですらシミュレーターでの訓練が主となり、実弾演習には制限があるといわれている。
アメリカ軍では、1975年から使っていたM47ドラゴンに替わって、このジャベリンへ更新され、2003年のイラク戦争で初めて実戦で使用された。採用国はアメリカの他、オーストラリアやイギリス、台湾ほか数十カ国に上る。
なお、イギリスの開発した携行式地対空ミサイルにもジャベリンの名を持つものがあるが、こちらはタレス ブローパイプの改良型であり、本ミサイルとは全くの別物である。イギリスも、ミラン対戦車ミサイルの後継としてFGM-148 ジャベリンを採用したのでますますややこしいが、対空ミサイルのタレス ジャベリンは1993年に退役したので、「被っていない」とされているようだ。*1
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
007(ゲーム) | − | − | 項目参照 |
America's Army | ゲーム | 米軍兵士 | − |
HOME FRONT | − | − | 項目参照 |
アームド・アサルト | − | − | 項目参照 |
アイアンマン | − | − | 項目参照 |
宇宙戦争 | − | − | 項目参照 |
オペレーション・フラッシュポイント | − | − | 項目参照 |
ゴーストリコン アドバンスウォーファイター2 | − | − | 項目参照 |
コール オブ デューティ4: モダン・ウォーフェア | − | − | 項目参照 |
コール オブ デューティ: モダン・ウォーフェア2 | − | − | 項目参照 |
コール オブ デューティ: モダン・ウォーフェア3 | − | − | 項目参照 |
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 | − | − | 項目参照 |
バトルフィールド 3 | − | − | 項目参照 |
バトルフィールド 4 | − | − | 項目参照 |
バレットガールズ | − | − | 項目参照 |
ホワイトハウス・ダウン | − | − | 項目参照 |
魔装学園H×H | アニメ | 兵士 | 第2話 |
メタルギアソリッド4 | − | − | 項目参照 |
ヨルムンガンド | − | − | 項目参照 |
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