略して「RIS」。KAC(Knight's Armament Company/ナイツアーマメント社)がアメリカ軍のM4カービン用に開発した、オプション装備が可能なマウントレール付きのハンドガードで、モジュラーウェポンシステムの一種である。
このモジュラーウェポンシステムを研究するアメリカ軍のプロジェクトの中で、KACはハンドガードにピカティニーレールを四面に配したRISを開発。ハンドガードと一体化させることで、スコープのみならずレーザーサイトやフラッシュライト、フォアグリップなど様々なアクセサリーを装着可能とした。
アメリカ軍に採用されたRISは、特殊部隊向けとして開発された「SOPMOD(Special Operations Peculiar MODification) M4」に導入され、優れた有効性を示した。しかし、装着方法に起因する脆弱性から破損などのトラブルが発生し、RISを強化改良したRAS(Rail Adaptor System)が現在の標準となっている。
その後も、KACはM16やM14向けのモジュラーウェポンシステムを開発しており、これに倣ってHK416などのモジュラー方式を採用したモデルも登場した。現在は、さまざまなメーカーがこれらハンドガードタイプのモジュラーウェポンシステムを製造、販売しており、軍用銃に欠かせないシステムとして普及しつつある。
なお「RIS」や「RAS」はKACの商標なので、他社ではこれらを「ハンドレイル」や「ピカティニーフォアエンド」などといった名で商品化している。
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