リベリオン -反逆者- / Equilibrium

2002年、アメリカ映画
監督:カート ウィマー
 
A.D.2072 Libria

・ストーリー
 21世紀初頭に発生した第三次世界大戦。世界は核戦争の廃墟の中から復興しつつあった。復興都市≪リブリア≫では、生き残った指導者達により、人間の感情こそが戦争や犯罪の原因であるとされ、住民はみな感情を制御する精神安定剤「プロジウム」の服用を義務付けられていた。
 同時に、音楽や絵画、文学などは、感情を刺激する物品「クラス"EC-10"」に分類され、感情の発露の最たるものとし、存在を否定されたのだった。
 物語の舞台、西暦2072年のリブリア。そこはテトラ グラマトン政党の総裁で、最高指導者の「ファーザー(ショーン パートウィー)」が支配する独裁国家。
 主人公ジョン プレストン(クリスチャン ベール)は、リブリアで最も重大な犯罪のひとつ、「感情の発露」を取り締まる”第一級クラリック(聖職者)”だ。同時に良く洗脳された人間でもあったが、ある日一人の感情規制違反者と出会うことによって、その内に”違和感”を呼び起こされる。それが、プレストンとその周囲に大きな運命の変化を引き起こすことになるとも知らず―――。

・グラマトン=クラリック
 感情規制違反者のなかには、反体制を掲げるレジスタンス組織が存在し、絶えずゲリラ活動を展開している。こういったゲリラ活動への対処は、基本的にはリブリア政府の警察が行う。しかし、多少装備が劣るとしても、同じように銃火器で武装しているゲリラの鎮圧は容易ではない。
 そこで組織されたのが、警察機関のなかでも特にエリートに属する「グラマトン=クラリック」という役職だ。クラリック(聖職者)の名称がついているが、聖書の言葉を聞かせて改心させるような穏健派ではない。聖職者というのはあくまで称号のようなもので、彼らの仕事とは「圧倒的な戦闘能力をもって反乱分子を殲滅すること」なのだ。
 そして、彼らが扱うのが、「東洋の肉体鍛錬(=型)」と「西洋の拳銃技術」を融合させた、独自の戦闘術「GUN=KATA」である。

 ちなみに、クラリックにも複数の階級が存在し、プレストンは第一級、ブラントは第二級(後に第一級に昇格)である。見た目の違いとして、第一級の制服の色は黒であるが、第二級はグレー色になっている。

GUN=KATA
 クラリックが普通の警官隊と違い、圧倒的な戦闘能力を誇る理由は、「GUN=KATA」と呼ばれる射撃戦闘術にある。
 詳細は、ガン=カタの項目を参照のこと。

・「リブリア M92R

LIBRIA M92R

 通称「クラリックガン」と呼ばれる、グラマトン=クラリックに支給される制式サイドアーム。ベースとなっているのはベレッタ M92FSであり、加えてガン=カタの威力を最大限発揮できるように、各種チューンナップが施されている。

 フルオート機能に改造し、LOCK/SEMI/AUTOのセレクターで切り替えが可能
 ・フルオート射撃の反動を抑えるため、大型スタビライザーを装着
 ・近接格闘戦に対応するため、マガジン底部にスパイクを内蔵
 ・トリガーガードの形状がM92FSとは異なる
 ・マズルフラッシュの形状が”十字型”になっている(リブリアの国旗<T字型を四つ組み合わせた形>と同じ形状)

 また第一級のクラリックともなると、弾切れを起こすタイミングを予測し、あらかじめ予備マガジン(「起き上がりこぼし」の要領で起き上がる、おもり付きの多弾数マガジン)を所定の位置に配置させる技術を駆使できるようになる。これによって、弾切れを起こしても瞬時にリロードすることが可能となるのだ。
 上記の特徴の一部は、ウィマー監督の第二監督作品『ウルトラヴァイオレット』に引き継がれることとなる。

グラマトン=クラリック

使用者銃器名備考
ジョン プレストンリブリア M92Rスリーブガン時もあり
二挺拳銃時もあり
ラストバトルではブラントの銃を使用
機能の詳細に関しては欄外を参照
コルト M4A1自宅で武装親衛隊員から強奪(回想シーン)
発砲無し
ベレッタ AR70
ベネリ M3 スタビーネーダーで武装親衛隊員から強奪
二挺撃ち
HK G36Eホールで武装親衛隊員の銃を使用
エロール パートリッジリブリア M92Rネーダーの廃墟で登場(発砲無し)
機能の詳細に関しては欄外を参照
ブラントリブリア M92R機能の詳細に関しては欄外を参照
HK G36Eレジスタンスのアジト襲撃時に使用
クラリック
(カート ウィマー監督)
リブリア M92R二挺拳銃
OPシークエンス時に使用(発砲無し)
機能の詳細に関しては欄外を参照
クラリック
(タブレットPC内の人物)
リブリア M92R二挺拳銃
機能の詳細に関しては欄外を参照

リブリア政府関係者

使用者銃器名備考
デュポンリブリア M92Rラストバトルで使用
機能の詳細に関しては欄外を参照
SWAT隊員HK G36E冒頭の戦闘で使用
HK MP5A3?大規模な「手入れ」時に使用
SWAT隊員
(重装備隊員)
HK G36E冒頭の突入シーンで使用
ベネリ M3コンペンセイター装着型もあり
ピストルグリップタイプ
フォアグリップ装着
フラッシュライト装着型もあり
ドアエントリー時に使用
ワルサー MPL/MPK?折り畳みストック装着
HK MP5A3?レジスタンスのアジト襲撃時に使用
グロック 17サイドアーム(未使用)
ベレッタ AR70レジスタンス(ウィマー監督)射殺時に使用
ワルサー WA2000犬の射殺に使用
武装親衛隊員
(隊長)
ワルサー MPL/MPK?折り畳みストック装着
フラッシュライト装着
武装親衛隊員ベレッタ AR70複数のシーンで使用
HK G36K
HK G36E
ワルサー MPL/MPK?折り畳みストック装着(発砲無し)
HK MP5K?大規模な「手入れ」時に登場
バイクに乗りながら発砲
ベネリ M3 スタビーフォアグリップ装着
フラッシュライト装着
発砲無し
コルト M4A1回想シーンに登場(発砲無し)
武装親衛隊員
(白服ver.)
FN P90?メアリー、プレストンの各家宅捜索時に登場
発砲無し
火刑場の警備員HK G36E発砲無し

感情規制違反者(レジスタンス)

使用者銃器名備考
メアリー オブライエングロック 17家宅捜索時にSWAT隊員から強奪
一発だけ発砲
シーマスレミントン M870ダットサイト装着
ピストルグリップタイプ
感情規制違反者
(レジスタンス)
USSR AK47S複数のシーンで使用
IMI ウージー?
IMI ミニウージー?
IMI マイクロウージー?
CZE Vz61?
HK HK33冒頭の部屋に置いてある
(発砲シーンは確認出来ず)
HK MP5K?冒頭の室内戦で使用
敵対者
(タブレットPC内の人物)
コルト M4A1発砲無し
HK MP5A3?二挺撃ち(発砲無し)

決めゼリフ

(*)以下の記述には一部ネタバレ要素が含まれているので、映画鑑賞後に参照することをお勧めします。
■ウソ発見器にかけられていたプレストンが、真実を知り”感情覚醒”を果たした時のセリフ:
"Not without incident."
(まだこれからだ)

 原文だと「このまま無事に済むと思うな」という意味。

■↑その後、周囲の敵をガン=カタを駆使して排除し、スクリーン上のデュポンに向かって一言:
"I'm coming."
(覚悟しろ)
 
 原文だと「今からお前を殺しに行くぞ」という意味。

■"Is it really worth the price?(殺せば満足か?)"と、命乞いをするデュポンに向けて:
"I pay it gladly."
(死んで償え)

 原文では「その代償(私を殺すこと)に見合うだけの価値があるのか?」という問いに、「喜んで払ってやる」と答えている。これは「お前には殺すだけの価値があるから、その分の代金は払ってやる」ということ。つまりは「殺してやる」という意味で、日本語字幕等ではより直接的に意訳している。


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