*ラピッドファイア / Rapid fire
 [[フルオートマチック>フルオート]]トリガーによらず、立て続けにトリガーを引いて速射を行うこと。「ラピッド(rapid)」とは、高速・急速・迅速を意味する。

 また、ラピッドファイアの名を冠した射撃競技は、「ラピッドファイアーピストル競技」と呼ばれ、オリンピック種目にもなっている。
 選手一名が、25m先に横に並んだ五つの円形状の標的を順に狙い撃ち、規定の競技時間内で得られる得点の高さを競う。そのため、使用する銃は5連発の[[セミオート]]式である。

 通常は、指の力だけで連続して素早くトリガーを引く事で行うが、[[自動式>セミオート]]の銃の場合、銃本体を添え手だけで腰だめで構え、利き手は人差し指だけをトリガーの前に据え、発砲の反動による前後動を利用して、トリガーを立て続けに引いて速射する、という方法もある。この方法は俗に「バンプファイア」(Bump fire)という名称で、プリンキングの一種として認知されている。熟練者が行えば、フルオートに勝るとも劣らない連射を行うことも出来る(ただし腰だめで構えているため、命中精度は期待出来ない)。

 また、この技術を応用した製品として、アメリカで開発された「スライドファイアストック」がある((参考動画: https://www.youtube.com/watch?v=zbQQ2aaU6HE))。
 これは、ストックとグリップが一体化したようなパーツであり、パーツを装着した銃本体はパーツと直に接触していない。銃本体のトリガーではなく、パーツ側にある、トリガーに沿うようにつけられた板状のトリガーガードに指をかけ、銃本体を前方に軽く押すとトリガーが引かれ弾が発射される。すると、発砲のリコイルで銃本体のみが後退する。そのまま銃本体を前に押し続けるとこの運動が繰り返され、バンプファイアを再現する仕組みとなっている。これを装着すれば、それがセミオートライフルであっても、かつ射手がバンプファイアの技術を体得していなくとも、簡単に擬似フルオート連射を行う事が出来る。また、前に押す力を加減することで、ファイアレートをコントロールすることもできる。ちなみに、スライドに固定スイッチが付いているものは、ストックを固定してセミオートに切り替えることが可能。
 州法でフルオート銃器の所持が禁止されている州においても(今のところ)合法のようである。
 これは、ストックとグリップが一体化したようなパーツであり、パーツを装着した銃本体はパーツと直に接触しておらず、発砲のリコイルで銃本体のみが前後動(スライド)を行う事で、バンプファイアを再現する。これを装着すれば、それがセミオートライフルであっても、かつ射手がバンプファイアの技術を体得していなくとも、トリガーを引くだけで簡単に擬似フルオート連射を行う事が出来る、というもの。ちなみに、スライドに固定スイッチが付いているものは、ストックを固定してセミオートに切り替えることが可能。
 
 ちなみに日本の東京マルイが、自社製[[トイガン>遊戯銃]]の「トリガーを引ききったまま、フォアグリップまたはレバーを前後に動かして、弾を連続的に発射する」という操作(オプション)をラピッドファイア機構と解説しているが、これは初期の[[ポンプアクション]]散弾銃で見られた[[スラムファイア]]を利用した速射機構を擬似的に再現したものである。

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