*ラッパ銃 / Blunderbuss
#ref(English_flintlock_blunderbuss.jpg,center,nolink,70%,イギリス製 フリントロック式ラッパ銃)

 ラッパ銃(ブランダーバス)は、短銃身・大口径の前装式[[散弾銃]]である。銃口がラッパのように広がった形状をしているのでこのように呼ばれる。特徴的な銃口は、弾の拡散効果の他に、移動中や馬上でも火薬・弾が込めやすいという利点を持っている。しかし近年の研究では、ラッパ状の銃口には目立った拡散効果は無いことが判明している。初期の弾丸は鉄くず・石・木片などだったが、これでは銃身を傷めてしまうので、後に鉛弾を使用するようになった。バネ仕掛けの折り畳み式[[銃剣]]を備えたモデルも存在する。
 [[バットストック>ストック]]を廃し、より銃身を切り詰めたピストルモデルは、通称“ドラゴン”と呼ばれる。

 軽量で扱いやすいラッパ銃は、主に騎兵隊に支給された。他にも、刑務所警備員や民間人、海賊たちも好んで使用した。17世紀には、ポルトガル海兵隊が近接戦闘用としてラッパ銃を使用している。18世紀後半〜19世紀前半には、イギリスの郵便会社が、郵便馬車を襲う追い剥ぎから身を守るため、配達員にラッパ銃と予備の[[拳銃]]を持たせていた。

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