ボルトを手動で操作して弾を装填・排莢する機構の銃。
20世紀初頭から第二次大戦にかけて普及した銃の種類で、自動小銃と比べて速射性は劣るが、シンプルな構造ゆえ、低コストで、命中精度が高く、マグナムカートリッジにも耐えうる堅牢な銃が作れることから、狙撃銃や猟銃として今なお現役で使用されている。
ボルトアクションには主に、「回転式」、「直動式(ストレートプル)」の二種類が存在する。
「回転式」は、一般的な方式であり、ボルトハンドルを上に起こしてボルトを回転させてから、これを後方に引くことで排莢、ボルトを再び前方に押して装填、ボルトハンドルを下に倒して薬室を閉鎖するというものである。
一方で「直動式」は、ボルトハンドルを引いて戻す(手を前後させる)だけで、排莢/装填を行うという方式であり、回転式に比べて動作が短縮されている。その為、スコープ等の照準器から殆ど目を離すことなく、コッキングを素早く行うことが可能であり、ボルトアクション式の銃の欠点である速射性がある程度改善されたものになっている。但し、構造が複雑化したり、ボルトが不意に開いて、泥や砂塵等が入って故障し易くなる等といったデメリットもある為、こちらはマイナーな部類に入る。過去のものではスイスのシュミット・ルビンM1889*1、近年のものではドイツのシグブレーザー R93?等が代表的。
最新の10件を表示しています。 コメントページを参照