1991年、湾岸戦争でSASが行ったイラク軍のスカッドミサイル発射機の破壊任務を作戦に参加した元SAS隊員のアンディ・マクナブが小説化。
最初は計画にも不備はなく、隊員の技術・経験があれば必ず成功するはずの任務であった。
しかし、ある晩の定時連絡時にどういうわけか作戦本部と無線が繋がらず、更にはイラク軍に発見され、救援の飛行機も来ず、異常寒波が彼らを襲い、挙句の果てにはイラク軍の捕虜になってしまう…
結局この作戦は世界有数のエリート部隊SASの隊員8人中3人が死亡、4人が捕虜となり、発射機を破壊することもできなかった。
作者の実体験であるが故に描写は細かいところまで書かれ(和訳時には結構削られている)、前半はSASの裏話や武器についての考察・作戦の立案がメイン、中盤は作戦の様子、後半はイラク軍の捕虜になった時の体験について書かれている。