アフリカ大陸の東に位置する国『ソマリア』。
際だった産出資源が無く、貧しく、殆どの外国人にとって馴染み薄い国。そこでこの事件は起こった。
長らく続いた内乱も統一ソマリ会議(USC)が首都を占領し、ようやくの平和が訪れると思われたソマリアだったが、ここでUSC内部で再び抗争が激化。二派に分裂し再びソマリアは内戦へと陥った。これに対し東西冷戦が終結し、新しい国際秩序を目指す国際連合は、内戦に苦しむソマリア国民を救うべく国連安保決議により国連平和維持活動(PKO)を開始。1993年5月にはアメリカ軍中心の平和執行部隊が派遣され、派閥抗争を和解させ連立政権の樹立を試みようとした。
しかし国内最大部族であるアイディド派はこれを拒否。単独部族統一を目指し他部族への攻撃を緩めず、アメリカ軍がアイディド派の穏健派幹部を殺害した事から、遂には国連部隊に対する攻撃を開始し、PKO参加兵士に多数の死傷者が出るに至った。これに対抗してアメリカ政府は「能動的」治安維持活動として陸軍特殊作戦部隊の投入を決定する。
ソマリアに到着した陸軍第1特殊作戦部隊分遣隊――通称、デルタフォース――を中心とした統合特殊作戦コマンドは、アイディド派幹部の誘拐作戦を開始。次々と誘拐されるアイディド派要人によりアイディド派は弱体化し、平和維持活動は順調に終わると思われた。だが運命の1993年10月3日、いつもの様にアイディド派要人誘拐のため首都モガディシュ市街地にデルタフォースとレインジャーによる混合部隊が強襲作戦を開始。 MH-60ブラックホーク、MH-6リトルバードなど計16機のヘリを投入する大作戦は難なく要人の確保に成功し、いつもと同じ様に作戦成功する筈だった。1発のRPGにより、ブラックホークが撃墜されるまでは――
墜落するブラックホーク。混迷を極める救出作戦。
アメリカ兵士は与えられた命令と自分達が生き延びるため、ソマリア民兵は自派閥の利益と殺された肉親・友人のため銃を構える。銃口の先には“敵”兵士。そこには正義や理念など存在しない。そして兵士は引き金を引く。
登場人物 | 映画版キャスト | 配置 | 武器名 | 備考 |
ジェフ サンダーソン? | ウィリアム フィシュナー | ビル強襲部隊 | コルト M727 M1911 | − |
ノーム 'フート' フーテン? | エリック バナ | ビル強襲部隊 | コルト M727 ブラウニング M2? コルト M4A1? | - |
クリス 'ウェックス' ウェクスラー? | キム コーツ | ビル強襲部隊 | コルト M727 M1911 | − |
ダニエル ブッシュ? | リチャード タイソン | 狙撃要員 (スーパー61) | コルト M727 | − |
ゲイリー ゴートン? | ニコライ コスター ワルドー | 狙撃要員 (スーパー66) | コルト M733 コルト M1911 | − |
ランディ シュガート? | ジョニー ストロング | 狙撃要員 (スーパー66) | スプリングフィールド M14 コルト M16A2 H&K MP5A3? コルト M1911 | − |
登場人物 | 映画版キャスト | 所属 | 武器名 | 備考 |
マイク スティール? | ジェイソン イサックス | チョーク1 降下部隊指揮官 | コルト M733 ベレッタ M9 | − |
マット エヴァンズマン? | ジョシュ ハートネット | チョーク4 班長 | コルト M16A2 | − |
エド ユーレク? | トム ガイリー | チョーク4 | コルト M16A2 | − |
スコット ギャレンタイン? | グレゴリー スポールダー | チョーク4 | コルト M16A2 | − |
マイク クース? | ガブリエル カセース | チョーク4 | コルト M16A2 | − |
ジョン グライムズ? | ユアン マクレガー | チョーク4 | コルト M16A2 | M203付き |
ショーン ネルソン? | ユエン ブレムナー | チョーク4 | サコー M60 | − |
ランス トゥオンブリー? | トム ハーディー | チョーク4 | FN M249 | − |
ジョン ウォデル? | イアン ヴィルゴ | チョーク4 | FN M249 | − |
ジェイミー スミス? | チャーリー ホフハイマー | チョーク4 | コルト M16A2 | M203付き |
トッド ブラックバーン? | オーランド ブルーム | チョーク4 | コルト M16A2 | − |
カート シュミッド? | ヒュー ダンシー | チョーク4 | コルト M733 | − |
ダニー マクナイト? | トム サイズモア | 車輛部隊 | ベレッタ M9 | − |
ドミニク ピラ? | ダニー ホック | 車輛部隊 | ブラウニング M2? | − |
ロレンソ ルイス? | エンリケ マルシアーノ | 車輛部隊 | コルト M16A2 | M203付き |
ジョン マドックス? | マイケル ルーフ | 車輛部隊 | ベレッタ M9 | − |
クレイ オシック? | ケント リンヴィル | 車輛部隊 | コルト M16A2 | − |
ケイシー ジョイス? | クリス ビーテム | 車輛部隊 | コルト M16A2 | − |
ケニー トーマス? | タク フィズジェラード | 車輛部隊 | コルト M16A2 | − |
デイル サイズモア? | マシュー マースデン | − | FN M249 | − |
登場人物 | 映画版キャスト | 所属 | 武器名 | 備考 |
モアリム? | ラザック アドティ | アイディド派民兵指揮官 | USSR AKS74U | − |
ソマリア民兵 | − | − | USSR AK47 USSR RPG7 H&K G3 | − |
映画として盛り上がりには欠けるとの批判も有るが、約2時間ひたすら戦闘により状況が進んでゆく半ドキュメント映画。
同日同場所で実際に起こったアメリカ軍統合特殊作戦コマンドによる誘拐作戦と、ブラックホーク撃墜による市街戦と救出作戦――後に『ブラック・シーの戦い』と呼ばれる――を描いた映画。アメリカ側の視点による攻撃側が防御側にまわる様、孤立する部隊、次々と死んでゆく戦友達、そして脱出までを描いている。
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