17世紀後期にスナップハンス・ロック(燧発)式から発展し完成した前装銃の点火方式の一つで、右向きのコックに挟まれた燧石をバネを使ってバッテリーと呼ばれる鋼鉄の部品に叩きつけ、火花を起こして開いた火皿の上の発射薬に点火する。
ホイールロック方式と違い歯車が不要になったことで比較的安価に製造することが可能になり、また火種が不要になったことから服に火が燃え移る心配がなくなった、
その結果ヨーロッパで爆発的に普及して銃の主力となり、兵隊同士で密集形態を執ることが出来るようになるなど歩兵の戦術が大きく変更されることになった。
しかし雨や湿気、埃に弱いという欠点があり、インドの様に高温多湿の気候や砂埃でうまく作動せずに従来の火縄銃の方が多用された地域や、海賊のように潮風などで不発が多く鈍器として使用することも多かった場合もあった。
日本では『燧石』式や『火打石』式とも呼ばれる。
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