ヒットマンシリーズ / Hitman Series

 デンマークのIOインタラクティブが開発し、イギリスのアイドス・インタラクティブから発売されていた3人称視点のステルスアクションゲーム。プレイヤーはスキンヘッドの暗殺者・エージェント47(フォーティーセブン)を操作し、雇い主である“エージェンシー”ことICA(The International Contract Agency)からの暗殺任務を遂行していく。
 他社のステルスゲーム(メタルギアシリーズ等)でみられる「(遮蔽物や影などを用いて)いかに敵に見つからずに任務を〜」ではなく、「(変装して)いかに敵に正体を隠しつつ任務を〜」という内容が本作の特徴となっている。加えてターゲットの暗殺手段も狙撃だけでなく毒殺や爆殺など、ステージごとに様々なものが用意されているなど、自由度の高さも魅力の一つである。

 2009年からは、アイドス・インタラクティブを買収したスクウェア・エニックスにより同シリーズが発売されている。

 原作ゲームの他に、2本の実写映画も製作されている。 

原作ゲーム (本編)

ヒットマン コードネーム47 (原題 Hitman: Codename 47)

2000年
開発元:IO Interactive、発売元:Eidos Interactive
プラットフォーム:PC

項目参照

ヒットマン2 サイレントアサシン (原題 Hitman 2: Silent Assassin)

2002〜2003年
開発元:IO Interactive、発売元:Eidos Interactive
プラットフォーム:PC/PS2/Xbox/GC

項目参照

ヒットマン コントラクト (原題 Hitman: Contracts)

2004年
開発元:IO Interactive、発売元:Eidos Interactive
プラットフォーム:PC/PS2/Xbox

項目参照

ヒットマン ブラッドマネー (原題 Hitman: Blood Money)

2006〜2007年(PC/PS2)、2013年(PS3/Xbox 360)
開発元:IO Interactive、発売元:Eidos Interactive
プラットフォーム:PC/PS2/Xbox/Xbox 360

項目参照

Hitman Trilogy (日本未発売)

2007年
開発元:IO Interactive、発売元:Eidos Interactive
プラットフォーム:PC/PS2、PS3/Xbox 360(HD版)

・作品解説
 『サイレントアサシン』『コントラクト』『ブラッドマネー』の3作品をまとめたコンピレーション版。パッケージは三方背BOXに収納されている。ヨーロッパ版は『Hitman: The Triple Hit Pack』のタイトルで発売された。
 2013年には、ヒットマンシリーズに触れる新規プレイヤー向けに、高解像度処理を施した『Hitman HD Trilogy』が発売された。

使用者銃器名備考
エージェント47シルバーボーラー特徴は「その他設定(シルバーボーラー)」を参照
PS2版のジャケットイラストで所持
HD版のジャケットイラストではサプレッサー装着
HD版のジャケットイラストでは二挺拳銃

ヒットマン アブソリューション (原題 Hitman: Absolution)

2012年
開発元:IO Interactive、発売元:Square Enix
プラットフォーム:PC/PS3/Xbox 360

項目参照

ヒットマン (原題 Hitman)

2016年
開発元:IO Interactive、発売元:Square Enix
プラットフォーム:PC/PS4/Xbox One

項目参照

原作ゲーム (スピンオフ)

ヒットマン スナイパーチャレンジ (原題 Hitman: Sniper Challenge)

2012年
開発元:IO Interactive、発売元:Square Enix
プラットフォーム:PC/PS3/Xbox 360

・作品解説
 『アブソリューション』をモチーフとしたスピンオフ作品。エリア内を移動して様々な暗殺を行う本編とは異なり、こちらはひたすら狙撃銃で標的を狙い撃つFPSに近いゲーム内容となっている。
 ゲーム自体は無料DLCで入手可能。

使用者ゲーム内の銃器名
(モデルになった銃器名)
備考
エージェント47シルバーボーラー
(AMT ハードボーラー)
特徴は「その他設定(シルバーボーラー)」を参照
ショルダーホルスターに携行
ゲーム内では使用不可
エージェンシーKazo TRG
(サコー TRG-42)
ブラックカラー
サプレッサー装着
ワルサー WA2000キービジュアルで所持

Hitman Go (原題 Hitman Go)

2014〜2016年
開発元:Square Enix Montreal、発売元:Square Enix
プラットフォーム:iOS/Android、PC/PS4/PS Vita(HD版)

・作品解説
 モバイル向けのターン制パズルゲーム。2016年には、PCやコンシューマ用に高解像度処理を施した『Hitman GO: Definitive Edition』が発売された。

使用者銃器名備考
エージェント47グロック 17設定ではシルバーボーラーだが、CGモデリングはグロック
サプレッサー装着
使用武器としては二挺拳銃のみ
1挺のみ所持した47の操作コマも登場
レミントン M700木製ストック?
スコープ装着
敵スナイパーレミントン M700木製ストック?
スコープ装着
レーザーサイト装着
処刑人役の俳優
(『ブラッドマネー』のキャラクター)
マウザー C96演劇用の空包
5-8で使用

Hitman: Sniper (原題 Hitman: Sniper)

2015年
開発元:Square Enix Montreal、発売元:Square Enix
プラットフォーム:iOS/Android

・作品解説
 『スナイパーチャレンジ』と同様に狙撃メインのゲーム内容だが、こちらはモバイルに対応した作品となっている。
 また使用武器が豊富で、獲得した報酬で銃の強化が可能など、やりこみ要素も増えている。当然だが、すべての使用武器にはスコープが装着されている。

使用者ゲーム内の銃器名
(モデルになった銃器名)
備考
エージェント47IZANAMI
(レミントン M700)
木製ストック?
サプレッサー装着
ロングマガジン
FURAI
(レミントン M700)
迷彩ストック?
CIPHER
(XM2010)
MSRかも
BAROQUE
(XM2010)
MSRかも
固定式ストック?
ADAGIO
(AI アークティクウォーフェア)
木製ストック?
サプレッサー装着
NARCISSUS
(サコー TRG)
サプレッサー装着
ARIA
(ワルサー WA2000)
グリーンカラー
JACKAL
(EDMアームズ ウィンドランナー)
サプレッサー装着
ハンドガード装着
MANTIS
(詳細モデル不明)
AR15風のロワーレシーバー
サプレッサー装着
EREBUS
(詳細モデル不明)
AR-10SR-25風のロワーレシーバー
伸縮式ストック?
LARGO
(詳細モデル不明)
木製のサムホールストック?
VOLANTE
(詳細モデル不明)
サプレッサー装着
GRIRIN
(詳細モデル不明)
BRUTUS
(詳細モデル不明)
ボルトアクションライフル詳細モデル不明
キービジュアルで所持
AI アークティクウォーフェアサプレッサー装着
トレーラー内の実写パートで使用
ボディガードピストル詳細モデル不明

実写映画版

ヒットマン (原題 Hitman)

2007年、フランス=イギリス=アメリカ合作映画
監督:ザヴィエ・ジャン

項目参照

ヒットマン:エージェント47 (原題 Hitman: Agent 47)

2015年、ドイツ=イギリス=アメリカ合作映画
監督:アレクサンダー・バッハ

項目参照

その他設定

シルバーボーラー (Silverballer)

 エージェント47は、サイドアームとして2挺のハードボーラーを使用している。『コードネーム47』での名称はハードボーラーのままだが、以降のシリーズでは“シルバーボーラー”で定着している(ただし『サイレントアサシン』のみスライド上の刻印が“ハードボーラー”のまま)。
 『コードネーム47』ではラバーグリップを装着している以外は無改造のままだが、以降のシリーズではカスタムモデルとなっている。主な特徴は以下の通り。

 ・スライドやフレームなどの各部位に“ユリの紋章”が打刻されている
 サプレッサーが装着可能(同じ銃を使っている設定だが、サプレッサー未装着時は雄ネジ付きバレルにはなっていない)
 ・『サイレントアサシン』では、スライド側面のAMTロゴの文字部分のみ"IOI"になっている(ゲームの開発元であるIO Interactiveの頭文字)
 ・『コントラクト』以降は、パックマイヤー製のアメリカン・レジェンドグリップ(木製グリップパネルとラバーグリップを組み合わせた物)を装着している
 ・『ブラッドマネー』では、アップグレードにより多種多用なアクセサリーの装着、強化弾の使用、ロングスライド化、フルオート化、などのカスタムが可能
 ・『ブラッドマネー』のみ、アイアンサイトが赤色蓄光塗料で着色してある(フロントサイトはブレード上部、リアサイトは2ドット)
 ・一部のCG画像では、左右反転のモデルが存在する(セイフティレバースライドリリースレバーマガジンリリースボタンが左右逆に配置されている)

 実写映画版では、ハードボーラーの入手が困難だったのか、2作品とも他社製の1911クローンがシルバーボーラー用のプロップガンとして使用されている。
 2007年版ではパラ・オードナンス社のP18で、ステンレスモデルである点はシルバーボーラーと同じだが、9mmパラベラム弾を使用するダブルスタックフレーム、ハンマーがリングタイプ、アメリカン・レジェンドグリップが無いなど、相違点も多い。
 2015年版ではメーカー不明の1911クローンで、.45ACP弾を使用するシングルスタックフレーム、クラシックスタイルのハンマーなど、より原作のシルバーボーラーに近いが、こちらもアメリカン・レジェンドグリップは付いていない。

ユリの紋章

 本作の特徴の一つである“ユリの紋章”は、ヒットマンシリーズのシンボルマークである(ユリはキリスト教における葬儀花)。シルバーボーラーの場合、『サイレントアサシン』ではラバーグリップに、『コントラクト』以降は、スライドとフレームに、及びアメリカン・レジェンドグリップのメダリオン(実物ではパックマイヤー社のロゴ)にユリの紋章があしらわれている。
 また、この紋章はゲームのタイトルロゴや47の各種装備品、オルトマイヤー博士の精神病院の門などにも使われている。

 実写映画版では、2007年版と2015年版の両作ともシルバーボーラーにユリの紋章はあしらわれていない。ただし2007年版の方は、キービジュアルや宣伝写真ではスライド上に確認できる(CG加工の可能性あり)。


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