デンマークのIOインタラクティブが開発し、イギリスのアイドス・インタラクティブから発売されていた3人称視点のステルスアクションゲーム。プレイヤーはスキンヘッドの暗殺者・エージェント47(フォーティーセブン)を操作し、雇い主である“エージェンシー”ことICA(The International Contract Agency)からの暗殺任務を遂行していく。
他社のステルスゲーム(メタルギアシリーズ等)でみられる「(遮蔽物や影などを用いて)いかに敵に見つからずに任務を〜」ではなく、「(変装して)いかに敵に正体を隠しつつ任務を〜」という内容が本作の特徴となっている。加えてターゲットの暗殺手段も狙撃だけでなく毒殺や爆殺など、ステージごとに様々なものが用意されているなど、自由度の高さも魅力の一つである。
2009年からは、アイドス・インタラクティブを買収したスクウェア・エニックスにより同シリーズが発売されている。
原作ゲームの他に、2本の実写映画も製作されている。
・作品解説
『サイレントアサシン』『コントラクト』『ブラッドマネー』の3作品をまとめたコンピレーション版。パッケージは三方背BOXに収納されている。ヨーロッパ版は『Hitman: The Triple Hit Pack』のタイトルで発売された。
2013年には、ヒットマンシリーズに触れる新規プレイヤー向けに、高解像度処理を施した『Hitman HD Trilogy』が発売された。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
エージェント47 | シルバーボーラー | 特徴は「その他設定(シルバーボーラー)」を参照 PS2版のジャケットイラストで所持 HD版のジャケットイラストではサプレッサー装着 HD版のジャケットイラストでは二挺拳銃 |
・作品解説
『アブソリューション』をモチーフとしたスピンオフ作品。エリア内を移動して様々な暗殺を行う本編とは異なり、こちらはひたすら狙撃銃で標的を狙い撃つFPSに近いゲーム内容となっている。
ゲーム自体は無料DLCで入手可能。
使用者 | ゲーム内の銃器名 (モデルになった銃器名) | 備考 |
エージェント47 | シルバーボーラー (AMT ハードボーラー) | 特徴は「その他設定(シルバーボーラー)」を参照 ショルダーホルスターに携行 ゲーム内では使用不可 |
エージェンシーKazo TRG (サコー TRG-42) | ブラックカラー サプレッサー装着 | |
ワルサー WA2000 | キービジュアルで所持 |
・作品解説
モバイル向けのターン制パズルゲーム。2016年には、PCやコンシューマ用に高解像度処理を施した『Hitman GO: Definitive Edition』が発売された。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
エージェント47 | グロック 17 | 設定ではシルバーボーラーだが、CGモデリングはグロック サプレッサー装着 使用武器としては二挺拳銃のみ 1挺のみ所持した47の操作コマも登場 |
レミントン M700 | 木製ストック? スコープ装着 | |
敵スナイパー | レミントン M700 | 木製ストック? スコープ装着 レーザーサイト装着 |
処刑人役の俳優 (『ブラッドマネー』のキャラクター) | マウザー C96 | 演劇用の空包 5-8で使用 |
・作品解説
『スナイパーチャレンジ』と同様に狙撃メインのゲーム内容だが、こちらはモバイルに対応した作品となっている。
また使用武器が豊富で、獲得した報酬で銃の強化が可能など、やりこみ要素も増えている。当然だが、すべての使用武器にはスコープが装着されている。
使用者 | ゲーム内の銃器名 (モデルになった銃器名) | 備考 |
エージェント47 | IZANAMI (レミントン M700) | 木製ストック? サプレッサー装着 ロングマガジン |
FURAI (レミントン M700) | 迷彩ストック? | |
CIPHER (XM2010) | MSRかも | |
BAROQUE (XM2010) | MSRかも 固定式ストック? | |
ADAGIO (AI アークティクウォーフェア) | 木製ストック? サプレッサー装着 | |
NARCISSUS (サコー TRG) | サプレッサー装着 | |
ARIA (ワルサー WA2000) | グリーンカラー | |
JACKAL (EDMアームズ ウィンドランナー) | サプレッサー装着 ハンドガード装着 | |
MANTIS (詳細モデル不明) | AR15風のロワーレシーバー サプレッサー装着 | |
EREBUS (詳細モデル不明) | AR-10やSR-25風のロワーレシーバー 伸縮式ストック? | |
LARGO (詳細モデル不明) | 木製のサムホールストック? | |
VOLANTE (詳細モデル不明) | サプレッサー装着 | |
GRIRIN (詳細モデル不明) | − | |
BRUTUS (詳細モデル不明) | − | |
ボルトアクションライフル | 詳細モデル不明 キービジュアルで所持 | |
AI アークティクウォーフェア | サプレッサー装着 トレーラー内の実写パートで使用 | |
ボディガード | ピストル | 詳細モデル不明 |
エージェント47は、サイドアームとして2挺のハードボーラーを使用している。『コードネーム47』での名称はハードボーラーのままだが、以降のシリーズでは“シルバーボーラー”で定着している(ただし『サイレントアサシン』のみスライド上の刻印が“ハードボーラー”のまま)。
『コードネーム47』ではラバーグリップを装着している以外は無改造のままだが、以降のシリーズではカスタムモデルとなっている。主な特徴は以下の通り。
・スライドやフレームなどの各部位に“ユリの紋章”が打刻されている
・サプレッサーが装着可能(同じ銃を使っている設定だが、サプレッサー未装着時は雄ネジ付きバレルにはなっていない)
・『サイレントアサシン』では、スライド側面のAMTロゴの文字部分のみ"IOI"になっている(ゲームの開発元であるIO Interactiveの頭文字)
・『コントラクト』以降は、パックマイヤー製のアメリカン・レジェンドグリップ(木製グリップパネルとラバーグリップを組み合わせた物)を装着している
・『ブラッドマネー』では、アップグレードにより多種多用なアクセサリーの装着、強化弾の使用、ロングスライド化、フルオート化、などのカスタムが可能
・『ブラッドマネー』のみ、アイアンサイトが赤色蓄光塗料で着色してある(フロントサイトはブレード上部、リアサイトは2ドット)
・一部のCG画像では、左右反転のモデルが存在する(セイフティレバーやスライドリリースレバー、マガジンリリースボタンが左右逆に配置されている)
実写映画版では、ハードボーラーの入手が困難だったのか、2作品とも他社製の1911クローンがシルバーボーラー用のプロップガンとして使用されている。
2007年版ではパラ・オードナンス社のP18で、ステンレスモデルである点はシルバーボーラーと同じだが、9mmパラベラム弾を使用するダブルスタックフレーム、ハンマーがリングタイプ、アメリカン・レジェンドグリップが無いなど、相違点も多い。
2015年版ではメーカー不明の1911クローンで、.45ACP弾を使用するシングルスタックフレーム、クラシックスタイルのハンマーなど、より原作のシルバーボーラーに近いが、こちらもアメリカン・レジェンドグリップは付いていない。
本作の特徴の一つである“ユリの紋章”は、ヒットマンシリーズのシンボルマークである(ユリはキリスト教における葬儀花)。シルバーボーラーの場合、『サイレントアサシン』ではラバーグリップに、『コントラクト』以降は、スライドとフレームに、及びアメリカン・レジェンドグリップのメダリオン(実物ではパックマイヤー社のロゴ)にユリの紋章があしらわれている。
また、この紋章はゲームのタイトルロゴや47の各種装備品、オルトマイヤー博士の精神病院の門などにも使われている。
実写映画版では、2007年版と2015年版の両作ともシルバーボーラーにユリの紋章はあしらわれていない。ただし2007年版の方は、キービジュアルや宣伝写真ではスライド上に確認できる(CG加工の可能性あり)。
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