株式会社アイドスより発売されている、ステルスゲームのシリーズ。プレイヤーはスキンヘッドの暗殺者・47（フォーティーセブン）となり、雇い主であるICA(The International Contract Agency)、別名”ザ・エージェンシー”からの暗殺任務を遂行していく。
他のステルスゲーム(『MGS』シリーズ等)とは違い、｢(遮蔽物や影などを用いて)いかに敵に見つからずに任務を〜」ではなく、｢（変装して）いかに敵に正体を隠しつつ任務を〜」という内容になっている。加えてターゲットの暗殺手段も狙撃だけでなく毒殺や爆殺など、ステージごとに様々なものが用意されるという自由度の高さも魅力の一つである。
発売元のアイドス・インタラクティブ社はシリーズの新作を製作する準備段階に入っていることを明らかにしている。開発は引き続きIO Interactive社が担当する模様である。
なお余談だが、2009年現在アイドス・インタラクティブはスクウェア・エニックスに1億2000万ドルで買収され、同社の傘下となっている。
2012年には、最新作『ヒットマン アブソリューション』が発売された。
2008年には、ティモシー・オリファント主演で実写映画が制作された。
・ストーリー
｢おはよう、起きたまえ！やる事は山ほどあるぞ！｣不気味な声に目を覚ますと、男は小部屋の中にいた。ここが何処なのか、自分が誰なのかもわからない。悩む暇を与えないかのように、扉が開かれる。自らを教師と称する声の主に導かれるまま、射撃や暗殺の訓練を黙々とこなしていく男。
一年後、男は香港にいた。｢機関｣に所属する暗殺者、コードネーム：47として―――
・ストーリー
ある任務を境に突如姿を消し、もはや伝説的存在となったヒットマン、47。彼はシチリアの教会で庭師として働きながら、過去の罪を清算する日々を過ごしていた。だがそれも長くは続かなかった。地元のマフィアに友人の牧師を拉致された上、巨額の身代金を要求されてしまう。｢過去を掘り返す時が来た……｣牧師を救うべく、47は再び銃を取る。
| 使用者 | 銃器名（初回PC版） | 銃器名（PS2版・後発PC版） | 備考 |
| エージェント47 | AMT Hardballer .45 | AMT ハードボーラー | サプレッサー装着モデルもあり 二挺拳銃 |
| Beretta | ハンドガンM9 | サプレッサー装着モデルもあり | |
| Desert Eagle | 50口径拳銃 | .50AE | |
| Ruger .22 SD | 22口径ピストルS | スタームルガー MkII 暗殺用モデル | |
| PSM | 小型ハンドガン | USSR PSM | |
| Colt Python | リボルバー | 2.5インチモデル | |
| HK MP5 | SMG-HK | A5 | |
| MP5 SD6 | SMG-HKS | SD6 | |
| Uzi | SMG-U | − | |
| M60 | LMG-M60 | − | |
| AKSU | AKアサルト | − | |
| M4A1 | M4アサルト | M4A1 | |
| Spas 12 | SP12 | − | |
| Double-Barreled Shotgun | ショットガン | 水平二連式散弾銃 | |
| Sawn-off Shotgun | ソーンオフ | ソードオフモデル | |
| R93 | R93スナイパー | .308Win.仕様 | |
| Dragunov SVD | SVDスナイパー | − | |
| WA2000/WA2000 Custom | W2000/W2000-C | .300Win.Mag.仕様 W2000-Cはカスタムモデル | |
| Barrett M95 | M195 | M95 |
・ストーリー
神の恩寵に背を向け、再び裏社会へと舞い戻ってきた47。そんな彼が、パリでの任務で重傷を負ってしまう。腹部に銃弾を浴びながらも、何とか追っ手を振り切ってホテルまでたどり着く。伝説の男に訪れた最悪の危機。朦朧とする意識の中、次第に自らの過去が脳裏に蘇えってくる……。
| 使用者 | 銃器名 | 備考 |
| エージェント47 | シルバーボーラー | パックマイヤー製ラバーグリップ装着 サプレッサー装着モデルもあり 二挺拳銃も可能 |
| GK17 | 第3世代 二挺拳銃も可能 | |
| SG220 サイレンサー | サプレッサー装着 二挺拳銃も可能 | |
| CZ2000 | 二挺拳銃も可能 | |
| デザートイーグル | 金メッキ加工モデル 二挺拳銃も可能 | |
| マグナム500 | 二挺拳銃も可能 | |
| AUG 9mm | − | |
| MP9 | − | |
| マイクロウージー | サプレッサー装着モデルもあり 二挺撃ちも可能 | |
| MP5A3 | サプレッサー装着モデルもあり | |
| AK74 | サプレッサー装着モデルもあり | |
| M4カービン | M4A1 サプレッサー装着モデルもあり ダットサイト装着 | |
| SP12 | フラワーボックスに偽装も可能 | |
| ダブルバレル・ショットガン | 水平二連式散弾銃 | |
| ソードオフ・ショットガン | ソードオフモデル 二挺撃ちも可能 | |
| エンフォーサー | − | |
| USSR ドラグノフ | − | |
| W2000 | サプレッサー装着モデルもあり | |
| R93 | .308Win仕様 | |
| PGM ヘカートII | .308Win仕様 サプレッサー装着モデルもあり | |
| M60 | − | |
| ミニガン | 隠し武器 |
・ストーリー
ジャーナリストのリック・ヘンダーソンは取材のため、とある邸宅を訪れた。そこにいたのは療養中のFBI元長官アレクサンダー。彼はリックに、伝説の暗殺者47にまつわる事件の数々を語り始めるのであった。
| 使用者 | 銃器名 | 備考 |
| エージェント47 | シルバーボーラー | パックマイヤー製ラバーグリップ装着 サプレッサー装着可 スコープ装着可 ダットサイト装着可 レーザーサイト装着可 ダブルカラムマガジン使用可 |
| SLP.40口径ピストル SLP.40口径ピストル.S | .40 S&W口径のUSP40がモデルだが、使用弾は“.45 ACP”と表記 .Sはサプレッサー装着モデル | |
| ブル.480口径 | .480Ruger仕様 | |
| デザートイーグル | .357Magnum弾モデル | |
| スナブノーズ | M686-4、2.5inモデル | |
| シックス・シューター | − | |
| リアル WWIガン | − | |
| カスタム 1911 | キンバー ウォリアー | |
| MP5 | A2 | |
| MP7 | − | |
| P9 | − | |
| TMP | − | |
| SAF サブマシンガン | MT 40 | |
| M14 | − | |
| M4 | − | |
| SG552 | − | |
| F2000 | − | |
| SP12 | − | |
| ショットガン | − | |
| ドラグノフ | − | |
| エレファント・ライフル | BAR Mk.II サファリ 象撃ち銃 | |
| W-2000 | − | |
| カゾ TRG | サコー TRG | |
| MARK III | 隠し武器 | |
| ダイアナ・バーンウッド | シルバーボーラー | 47の銃（発砲無し） |
| アレキサンダー・リーランド ’ジャック’・ケイン | カスタム 1911 | マグナム弾仕様 |
| マーク・パーチェッツィ三世 | カスタム 1911 | マグナム弾仕様 |
| デザートイーグル | ステンレスモデル トレーラー内でのみ所持 | |
| マーク・プラヤ二世 | デザートイーグル | ステンレスモデル |
| レイモンド・クリンスキー | デザートイーグル | ステンレスモデル |
| カゾ TRG | サコー TRG OHPのキャラクター紹介ページにて所持 | |
| アンジェリーナ・メイソン | SLP.40口径ピストル.S | USP コンパクト サプレッサー装着 |
| MP7 | OHPのキャラクター紹介ページにて所持 | |
| アンソニー・マルチネス | デザートイーグル | ステンレスモデル |
| F2000 | ケース内に収納（未使用） | |
| ヴァーナ・ケトリン | デザートイーグル | ステンレスモデル |
| イヴ | デザートイーグル | ステンレスモデル |
| メイナード・ジョン | MP5 | A2 |
| ダニエル・モリス （副大統領） | デザートイーグル | ステンレスモデル |
| シークレットサービス | MP5 | A2 |
| FBIエージェント | SLP.40口径ピストル | USP コンパクト |
| MP7 | − |
・作品解説
シリーズ初となる、ゲーム内の音声切り替え(日本語・英語)が可能となった。
| 使用者 | 銃器名 | 備考 |
| − | − | − |
・作品解説
47がクローン人間ではない、メインウェポンがハードボーラーからP18･9に変更、組織（ゲーム版でいうところのICA。）の設定変更……など、ゲーム版と異なる部分が存在する。
ハードな雰囲気のストーリーとは裏腹に、ロシア警察の突入部隊がなぜかケルベロスサーガのプロテクトギアそっくりだったり、ティモシー・オリファント演ずる47が悪目立ちするスキンヘッドや後頭部のバーコードをほとんど隠そうとしないなど、フィクショナルな記号が随所で強調される。
余談だが、当初47役はヴィン・ディーゼルが演じる予定だった。
エージェント47はサイドアームとして、2挺のハードボーラーを使用している。『コードネーム47』では名称は“ハードボーラー”のままだが、『サイレントアサシン』以降は“シルバーボーラー”で定着している。
特徴としては、『コードネーム47』と『サイレントアサシン』では無改造のままだが、『コントラクト』以降は、木製グリップパネルと、パックマイヤー製ラバーグリップを装着したカスタムモデルを使用している。細かい点では、『ブラッドマネー』のみフロント/リアサイトが赤色集光サイトになっている。
また、『サイレントアサシン』以降は、一流エージェントにのみ与えられる“ユリの紋章”が打刻されている(ユリはキリスト教における葬儀花)。シリーズによって刻印の場所は異なり、『サイレントアサシン』ではグリップパネル、『コントラクト』ではフレーム側面、『ブラッドマネー』以降はスライド側面である。
この紋章は、ゲームのタイトルロゴや装備品が入ったブリーフケース、指令内容を確認するラップトップにも施されている。
実写映画版では、撮影の関係上、ハードボーラーの入手が困難だったのか、代替品としてパラ・オーディナンス社のP18がプロップガンとして使用されている。ステンレスモデルである点はゲーム版と同じだが、9mm口径のダブルスタックフレームになっており、アイアンサイトの形状が異なる、ハンマーがリングタイプ、パックマイヤー製ラバーグリップが装着されていないなど、相違点も多い。
ユリの紋章に関しては、本編では刻印が入っていないが(スライド側面に"P18・9"の刻印はあり)、宣伝写真やパンフレットでは存在が確認できる(CG加工の可能性あり)。
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