全長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 発射速度 | 発射形式 | 製造国 |
710mm | 3.3kg | 5.56mm×45 / 7.62mm×39 | 15/30 | 750発/分 | S(輸出モデル) S/F | フィンランド |
フィンランドのバルメ(ワルメット)社がRk76をベースに1978年に開発したブルパップ式突撃銃。大半が輸出用としてセミオートオンリーで製造され、1986年の製造中止までにおよそ2000挺ほどが生産された。
M82は、中国の86式自動歩槍やソ連のOC-14などと同じ手法で、Rk76のレシーバー部をそっくりそのまま後方に移し、ブルパップ化したものである。ストック?・グリップ・ハンドガードまでが一体型となったウレタンストックが特徴的で、流線型の未来的な外観をしている。
また、ダイオプティカルサイトと呼ばれる大型のアイアンサイトを装備しており、目標への素早いサイティングを可能にしている。しかしリアサイトが銃の左側に大きくオフセットされているため、サイトの照準線がバレル軸とあまりにも離れてしまい、ゼロイン距離を超えると極端に命中率が落ちる欠点があった。
ごく一部がサンプルとして、自国フィンランド軍の空挺部隊に供給されたが、全長の短さや重量については問題なかったものの、銃全体の重量バランスの悪さや、パラシュート降下中に大型のリアサイトが顔に当たって怪我をするなどの問題によって不採用。他にも、排莢孔が右側固定で構えを左右スイッチすることが出来ない、連射しているとバレルの熱がトリガーに直に伝わって過熱する、と評価は決して高くなかった。
86式と同じく、古い設計の銃を無理に仕立て直したのがたたって、ブルパップ型のデメリットばかりが目立った製品と言える。
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