狩猟やターゲット競技用などの民生ライフルとは対照的に、はじめから対人戦闘を目的に設計された、軍用サービスライフル。中でも、5.56mm NATO弾のような小口径弾、或いは7.62mm×39弾のような短小弾を用いる本格的アサルトライフル以前の、7.62mm NATO弾や.30-06弾などのフルサイズ・ライフル弾を用いた軍用ライフルを区分する比較的新しい用語である。
イラク戦争以降、西側第1世代のアサルトライフル、すなわち7.62mm NATO弾を用いる大口径自動小銃の再評価と共に、この用語が用いられるようになった。
この言葉が使われるようになったのは、1970年代頃といわれ、厳密にはアサルトライフルに区分し難い軍用ライフル(M14やFALなど)を区別するために用いられたらしい。
そのため、「バトルライフル」に含まれるのは本来、第2次世界大戦以降のセレクティブファイアが可能な自動式軍用ライフル群を指す言葉だとする資料がある一方、それ以前のGew98やリー・エンフィールドといったボルトアクション式の軍用小銃などもバトルライフルに含まれる*1、とする資料もあり、厳密な区分は今一つハッキリしていない。
いずれにせよ、後付けの区分名称であるため、"始めからバトルライフルとして新規設計されたライフル"は、今のところ存在しない*2。
G3やM14などの、いわゆるバトルライフルとも呼ばれる自動小銃は、近年、歩兵部隊をその長射程と射撃精度で支援するDMR(Designated Marksman Rifle)として活用されている。
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