*バトルライフル / Battle rifle
 狩猟やターゲット競技用などの民生[[ライフル>小銃]]とは対照的に、はじめから対人戦闘を目的に設計された、軍用サービスライフル。中でも、現在では[[5.56mm NATO弾>5.56mm x45弾]]のような小口径弾、或いは[[7.62mm×39弾>7.62mm x39弾]]のような短小弾を用いる小口径(短小弾)[[アサルトライフル>突撃銃]]以前の、7.62mm NATO弾や.30-06弾などのフルサイズ・[[ライフル弾>口径#RifleAmmo]]を用いた軍用ライフルを区分する比較的新しい用語である。
 湾岸戦争以降用いられた西側第1世代のアサルトライフル、すなわち7.62mm NATO弾を用いる大口径[[自動小銃]]の再評価と共に、これらを現行のアサルトライフルと区別する用途で用いられた。

 「バトルライフル」という言葉自体は非常に古くから存在し、銃火器の発展に伴って戦争(Battle)においてもライフルが多用されるようになると、戦闘により適した設計のもの、即ち「軍用ライフル」や現代の「アサルトライフル」のような意味合いで用いられていた。このため原義においては[[Gew98>小銃/マウザー Gew98]]や[[リー・エンフィールド>小銃/RSAF リー・エンフィールド]]といった[[ボルトアクション]]式の軍用小銃などもバトルライフルに含まれる。

 いずれにせよ、後付けの区分名称であるため、"始めからバトルライフルとして新規設計されたライフル"は、今のところ存在しない((セージ社の[[M14EBR(エンハンスドバトルライフル)>スプリングフィールド M14]]のように、バトルライフルの名称が広まったのちに登場して、名称が流用されたブラッシュアップライフルは存在する。))。[[G3>HK G3]]やM14などの、いわゆるバトルライフルとも呼ばれる自動小銃は、湾岸戦争以後、歩兵部隊をその長射程と威力で支援する[[DMR(Designated Marksman Rifle)>選抜射手]]として多数が活用されたが、拡張性や重量には設計上の限界があり、近年では新規にそれ専用に設計されたものに置き換えられつつある。 

----
#pcomment

トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS