ファイヤリングピンを叩く為の部品。ハンマーがファイヤリングピンを叩き、ファイヤリングピンがプライマーを突くことで撃発される。拳銃の撃発部品としてはもちろん、M16やAKを始めとする現代歩兵銃の撃発部品としても一般的に使われている。
かつてのS&W製リボルバーはハンマーにファイヤリングピンを備え、古くからのガンファンにとっては、ライバルであったコルト製リボルバーとの違いの一つと認識されていたが、90年代半ばにはスタームルガー製リボルバーと同様のトランスファー・バー方式の撃発に変えたことから、フレーム内にファイヤリングピンを移し、ハンマーからピンが無くなった。
ストライカー式の自動拳銃の場合はストライカー=ファイヤリングピン=ハンマーと言えないこともない。
拳銃のハンマーには、それを起こすために親指をかける突起が付いているが、これは鳥類の蹴爪に似ているところから、スパーと呼ばれる。
懐に携帯した拳銃を咄嗟に抜き撃ちする場合、スパーがなにかに引っかかることもあるので、これを切り落としたり、はじめから設けないケースもある。こうした状態のハンマーのことをスパーレスもしくはデホーンド・ハンマーといい、ドイツのP2000やP229といった自動拳銃のDAO(ダブルアクション・オンリー)バリアントは、あらかじめスパーレスとなっている。
またS&W社製DAOリボルバーのM40のように、ハンマーをフレームに収納し、シュラウデッド・ハンマーとしたモデルもある。いっぽう、コルト社製リボルバーにはそうしたモデルはなく、スパーが邪魔だと思う人は自分で切り落とすか、ハンマーを覆ってしまう専用のパネルを取り付けるしかない。(→ハンマーレスも参照)
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