ファイヤリングピンを叩く為の部品。ハンマーがファイヤリングピンを叩き、ファイヤリングピンがプライマーを突くことで撃発される。
一昔前のリボルバーではハンマーにファイヤリングピンが装着されている物が多かったが、最近はフレーム内にファイヤリングピンを内蔵している場合が多い。ストライカー式の自動拳銃の場合はストライカー=ファイヤリングピン=ハンマーと言えないこともない。
ハンマーには、それを起こすために親指をかける突起が付いているが、これは鳥類の蹴爪に似ているところから、スパーと呼ばれる。
懐に携帯した拳銃を咄嗟に抜き撃ちする場合、スパーがなにかに引っかかることもあるので、これを切り落としたり、はじめから設けないケースもある。こうした状態のハンマーのことをスパーレスもしくはデホーンド・ハンマーといい、ドイツのP2000やP229といった自動拳銃のDAO(ダブルアクション・オンリー)バリアントは、あらかじめスパーレスとなっている。
またS&W社製DAOリボルバーのM40のように、ハンマーをフレームに収納し、シュラウデッド・ハンマーとしたモデルもある。いっぽう、コルト社製リボルバーにはそうしたモデルはなく、スパーが邪魔だと思う人は自分で切り落とすか、ハンマーを覆ってしまう専用のパネルを取り付けるしかない。(→ハンマーレスも参照)
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