*ハンドガード / Handguard
 ハンドガードは、射手が添え手で握る部位(フォアエンド)に相当し、発砲による銃身過熱から射手を保護するため、銃身を覆うように装着されている部品である。
#author("2022-03-23T02:29:00+09:00","default:user","user")
*ハンドガード / Handguard [#r487fb82]
 ハンドガードは、射手が添え手で握る部位(フォアエンド)に相当し、発砲による銃身の高温から射手を保護するため、銃身を覆うように装着されている部品である。

 通常、放熱用の穴が設けられ、また、直接熱がハンドガードに伝わるのを防ぐため、内側に遮熱用の金属板が設けられている銃もある。[[M4カービン>コルト M4]]のハンドガードなどは、この金属板が2枚組のため、[[M16A2>コルト AR15A2]]のものと比べ、太くなっている。
 現代の[[自動小銃]]・[[突撃銃]]では、各種アクセサリー装着用の[[マウントレール]]をボルトオンで備えたものや、軽合金からの削り出しや強化プラスチックにより、レール一体型とした[[レイルドハンドガード>レイル インターフェイス システム]]が普及している。
 現代の[[自動小銃]]・[[突撃銃]]では、各種アクセサリー装着用の[[マウントレール]]をボルトオンで備えたものや、軽合金からの[[削り出し>削り出し加工]]や強化プラスチックによりレール一体型とした[[レールハンドガード>レイル インターフェイス システム]]が普及している。

 これらのレールを備えたハンドガードは銃の拡張性を大幅に高めたが、その一方でレール自体が嵩張る、カバー無しでは保持し辛く、素手で直接保持するとレールで手を切ってしまうといった問題が注目されるようになった。そこで、[[「M-LOK」や「KeyMod」>M-LOK]]といった、必要に応じてレール単体を着脱できるモジュラーレールシステムが登場した。これらはハンドガードのスロットにレール側のナットを噛合わせるもので、従来のボルトオンのレールよりも容易に素早く着脱することが可能である。
 レールハンドガードは元々のハンドガードより重く、重量増に繋がると思われがちだが、実際には個々の製品によって重量には大きく違いがあり、軽量なレールハンドガードを装着した場合には逆に軽量化となる場合がある。
 また、軽合金から作られたハンドガードは木製や樹脂製よりも過熱に強いだけでなく、副次的に放熱器としても機能する事があり、銃身や機関部の過熱を抑える事で変形や摩耗を防ぎ、耐久性を向上させる事ができる。しかしその一方で、銃身の熱がハンドガードに伝わり易いという事でもあるので、把持するには別途、グローブや[[フォアグリップ]]が必要となる。

 銃身に接している旧来の構造のハンドガードでは、ハンドリングやアクセサリー装着による銃身負荷で、命中精度に影響を与えてしまう欠点がある。そのため、機関部のみと結合する設計としたり、[[RAS>レイル インターフェイス システム]]のような合金製のハンドガードをアッパーレシーバーとモノリシック(一体化)設計としたりすることで、[[フリーフロート>フリーフローティングバレル]]仕様にしている銃も見られる。

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