ハード・ターゲット / Hard Target

1993年、アメリカ映画
監督:ジョン・ウー

・ストーリー
 元アメリカ海兵隊偵察部隊、しかし今は職にあぶれ、ニューオーリンズでホームレスに落ちぶれているチャンス・ブドロー。ある日ひょんなことで強盗から助けた美女、ナット(ナターシャ)・ビンダーに、行方不明の父を捜すのを手伝って欲しいと頼まれる。最初は金目当てだったチャンスは、調査を進めるにつれて、この地で《人間狩り》をプロモートする組織 “サファリ” の存在に突き当たる。フーション率いるその組織は、軍歴のあるホームレスを『獲物』に仕立て、ブルジョア客に残虐な殺人ゲームを斡旋していたのだ。
 ナットの父、そしてチャンスの友人も、《人間狩り》の標的にされ死んでいった。そして今度は、秘密を知ったチャンス自身が狩りの《ターゲット》にされようとしていた――。

登場人物銃名備考
チャンス・ブドローベレッタ M92FS敵から拝借
終盤ではノーマルとINOXの二挺拳銃
モスバーグ M500終盤で使用
ステンレスモデル
HK MP5A5?敵から強奪
ナット・ビンダーベレッタ M92FS INOX終盤で敵から強奪
カーマイン・ミッチェルベレッタ M92FS
エミール・フーショントンプソン コンテンダー
ベレッタ M92FS終盤で使用
ピック・ヴァン・クリーフモスバーグ M590フラッシュライト装着?
コルト XM177コルト M727風にM203装着
ヘリからの銃撃で使用
HK MP5K?サプレッサー装着
グロック 19終盤で使用
スタームルガー MkI暗殺用モデル
エライジャ・ローパーコルト M727墓場でゼナンから奪う
イスマル・ゼナンコルト M727コルト XM177かも
サプレッサー装着
ナイトスコープ装着
マガジンキャッチャー装着
レーザーサイト装着
サファリ構成員ベレッタ M92FS
HK MP5A5?
HK MP5K?サプレッサー装着
ハンター(フーションの顧客)FN FAL
RDI ストライカー12
USSR AK47S
USSR RPKタイプバルメ社のコピー品?

 『男たちの挽歌』のジョン・ウー監督、アメリカ進出(脱出?)第一作。ちなみにプロデューサーは『スパイダーマン』のサム・ライミ氏。今や押しも押されぬメジャーの御両名だが、この頃はまだ(良くも悪くも)B級の匂いがプンプンである。
 まだ『ハリウッド流』に不慣れだっただけに、消化不良の部分(アクションに比べてドラマパートが弱い、とか)も少なくないが、ウー作品の大きなテーマである、『どん底から這い上がろうとする男達の闘い(あるいは悲劇)』は、本作でも貫かれている。
 (つい先日ハリケーンで壊滅したニューオーリンズが、『貧しく不幸な町』として舞台になるのも、なにやら暗示的ではある。)
 もちろん、アクションでは『弾が飛び、蹴りが飛び、鳩も飛ぶ』ジョン・ウー節全開。ヴァン=ダム、ランス・ヘンリクセンはじめ、主役・悪役のキャラ立ちもバッチリである(主役より悪役の方が『濃い』のもウー監督らしいかも)。主要キャストの面々が、いずれもその後のウー作品から遠ざかっているのは残念だが、裏返せば本作でしか見られない要素も多く、捨てがたい佳作である。
 主役陣にほとんど死者が出ないのも、ウー作品ではちょっと珍しい。


最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • コルトM203ですが項目に作品名が記載されていませんでした。 -- 2024-01-07 (日) 18:35:11
  • リンクを貼っておきました。 -- 2024-01-07 (日) 20:04:18
  • ↑ありがとうございます。 -- 2024-01-08 (月) 06:53:43
お名前:

トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS