*ハーグ陸戦協定 [#rbe067d8]
 1907年10月18日にオランダのハーグにて開催された、第二回国際平和会議にて締結された陸戦における法規。この協定が直接加盟国の軍の行動を規制するわけではなく、条約加盟国が制定した法律に基づいて規制される。
 交戦者や捕虜、傷病者の取り扱いの他、宣戦布告、戦闘員・非戦闘員の定義、捕虜・傷病者の扱い、使用してはならない戦術、降服・休戦などが規定されている。
 特に23条においては、“毒、または毒を施した兵器”の使用や“不必要な苦痛を与える兵器、投射物、その他の物質”の使用が禁止されている。ここでいう“不必要な苦痛を与える兵器”には、ダムダム弾などが挙げられる。
 なお、これと名前が似た条約にハーグ陸戦条約(1899)があり、こちらはこの協定が締結されたことにより実質死文化している。ただし、“条約”の批准はしたが“協定”は批准していない国家の場合には、当然に“条約”の拘束を受ける。なお、日本は“協定”を批准している。


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