1967年にアメリカのトンプソン・センター アームズ(Thompson/Center Arms)が開発した、狩猟用の中折れ式拳銃。.22LRからライフル弾まで、ありとあらゆる種類の弾丸を撃てるという変わり種。
拳銃と言うよりは小型のライフルのようなスタイルをしているが、構造は極めて単純で、中折れ式のバレルとトリガー、その他発射に必要な最低限のメカニズム以外、一切なし。マガジンもなければボルトもない。弾の装填も、いちいち手で行うという潔さである(空薬莢も指でつまみ出す)。
その代わり、バレルとわずかな部品の交換・調整だけで、多種多様な弾薬に対応可能。シンプルなだけあって強度も高く、強力なライフル弾の発射にも十分耐えられる。
(上記スペック表では代表的な口径のみ記しているが、ほかにも数多くの弾薬を発射可能)
どちらかと言えば「色物」に近い銃で、実際、当初は売り上げがなかなか伸びなかったらしいが、アメリカで盛んなメタル シルエット ハンティング競技で、思わぬ脚光を浴びることになる。動物の形(シルエット)に切り抜いた重い金属板を『弾く』この競技では、威力のある弾丸を使う方が有利となる。コンテンダーはライフル弾を発射できる上に精度も高く、シューター達の間で評判となり、一転、『売れっ子』に大化けしたのである。銃の世界にも『シンデレラストーリー』はある、というお話。
2000年代に入ってからはグリップフレームを見直したG2コンテンダーにバージョンアップしており、売れ行きは好調だという。更に、コンテンダーよりも一回り大きく、より強力な弾薬を使用できるアンコール(Encore)も販売されている。
さらにコンテンダー、アンコールの好調あってか、つい先頃、トンプソン・センター アームズは晴れてS&Wグループに招かれることとなった。
ちなみに、トンプソン短機関銃?とは一切関係ない。
登場作品 | ジャンル | 使用者 | 備考 |
Fate/Zero | 小説 | 衛宮 切嗣 | 14インチバレル,使用弾薬.30-06スプリングフィールド (実銃にはない口径) |
カウボーイビバップ | − | − | 項目参照 |
ゴルゴ13 | − | − | 項目参照 |
スクールランブル | 漫画 | 烏丸大路 | エアソフトガン(デジコン・ターゲット?) |
ハード ターゲット? | − | − | 項目参照 |
ハードボイルド 新・男たちの挽歌 | 映画 | ジョニーの用心棒 | 病院地下武器庫で使用 |
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