*トリプルX / xXx[#ic5a1a81] 一言で言えば、ズバリ「ワルな[[007]]」。 実は当初、ソニーと『007/ネバーセイ・ネバーアゲイン』のプロデューサーが組んで新たな007シリーズの映画化を目論んでいたのだが、これに(当然ながら)本家イオン プロダクションが猛反発。結局、『新007シリーズ』は断念せざるを得なかったが、この『トリプルX』こそが、その《代打》なのだともいわれている。 後述の特殊銃をはじめとする数々の秘密兵器と、それを満載した「ボンドカー」的スーパーマシン、と正に007シリーズを大いに意識した構成。しかし、本家英国紳士なら絶対使わないような大口径銃やマッチョカーが暴れ回る痛快な内容は、元祖とはひと味違う、これまた美味しい一大スパイアクションである。 ところで、『007/私を愛したスパイ』にも、同じく『トリプルX』という[[ソ連>USSR]]のスパイが登場(しかも、007のライバル的存在)するのだが、単なる偶然か、はたまた本作の何らかのヒントになったのかは不明である。 トリプルX役を再びヴィン・ディーゼルが演じる映画第3弾『XXX:The Return of Xander Cage』の制作が決定されている。 ***トリプルX (原題:xXx) [#x37d6dee] RIGHT:2002年、アメリカ映画 RIGHT:監督:ロブ・コーエン チェコで活動を行っている元ソ連軍軍人で構成される犯罪者集団、《アナーキー99》の潜入捜査に幾度となく失敗を喫してきたアメリカ、NSAは上級スタッフであるギボンズ(サミュエル・L・ジャクソン)の提案で使いやすい民間人の工作員を送り込むことを決める。 選ばれたのはバイクやスノーボードなどエクストリームスポーツに長け、犯罪まがいのXゲームというスポーツを行うことで有名なザンダー・ケイジ(ヴィン・ヴィーゼル)。 ケイジはギボンズ達に過去の犯罪記録の抹消と引き換えに協力を強要され、スパイ「トリプルX」としてチェコに飛び、現地警察やNSA秘密兵器開発部のシェーバーズなどの協力を得ながら《アナーキー99》に接触するが――。 ちなみにザンダーが使うリボルバーの名称は、「''マルチパーパス マルチファンクション フィールドリボルバー''」。 この銃はNSAから支給される、"トリプルX"エージェント専用銃である。麻酔弾やダミー弾(フェイク用の血糊弾)も使用可能。カスタムバレルに[[フラッシュサプレッサー>減音器]]を装着し、[[レーザーサイト]]内臓のコンバットグリップやノンフルートシリンダー、C-MORE社の[[ダットサイト]]装着等の改造が施されている。 また、この銃のモデルとなったのは、[[S&W>スミス アンド ウェッソン]]のM610 クラシック(Nフレーム)である。 小火器以外では、地味すぎて(?)滅多にスクリーンに登場しない、スホーイSu22”フィッター”戦闘爆撃機(チェコ空軍所属機)も一つの見どころ…かも。 |使用者|銃器名|備考|h |ザンダー・ケイジ&br;(トリプルX)|サプレッサー リボルバー|[[ダットサイト]]装着&br;ノンフルートシリンダー&br;[[フラッシュサプレッサー>減音器]]装着| |~|[[ベレッタ M92]]|アナーキー99構成員から強奪| |~|[[ベレッタ M70]]|Cマグ装着| |イレーナ|[[ベクター CP1]]|一丁はシルバースライド&br;二丁所持| |~|[[ステアー TMP]]|ストック装着&br;[[ダットサイト]]| |アイヴァン|[[CZE Vz58]]|[[M203>コルト M203]]装着| |アイヴァン(違う人物)|[[USSR AKS74U]]|−| |~|[[コルト M203]]|ピストルグリップ| |チェコ警察突入部隊|[[USSR AKS74U]]|−| |ヨーギ|[[M4A1 RIS>コルト M4]]|Cマグ| |キリル|[[シグザウアー P220 スポーツ>シグザウアー P220]]|[[コンペンセイター]]装着&br;[[スコープ]]装着| |~|PCG ウルティマラティオ|[[サプレッサー>減音器]]装着&br;[[スコープ]]装着| |ヴィクトール|[[M4A1 RIS>コルト M4]]|Cマグ| |コルヤ|[[FN P90]]|−| |ミラン・ソーヴァ|[[CZE Vz61]]|発砲無し| |アナーキー99構成員|[[M4A1 RIS>コルト M4]]|Cマグ| |~|[[ナイツ MP6>HK MP5]]|Cマグ| |~|[[H&K G36K>HK G36]]|Cマグ| |~|[[FN MAG]]|−| |麻薬組織構成員|[[USSR AKM]]|−| |コロンビア政府襲撃部隊|[[GE M134]]|ヘリ搭載| ***トリプルX/ネクストレベル (原題:xXx -The Next Level-) [#a8ffbbd6] RIGHT:2005年、アメリカ映画 RIGHT:監督、リー・タマホリ NSAの上級スタッフであるギボンズが担当していたNSA支部が突如、謎の武装集団に襲撃され、職員の殆どが死亡。 辛くも逃げ延びたギボンズと秘密兵器開発部のシェーバーズは新たな「トリプルX」として、服役中だったかつてギボンズが所属していたNEVY SEALSでの部下、ダリアス・ストーン(アイス・キューブ)を選び、脱獄させて仲間に加える。謎の襲撃犯の足取りを追う役目を受け持ったダリアスは、関係者にかつての上官であり、上院議員であるデッカート(ウィレム・デフォー)が関わっており、合衆国のクーデターを企んでいることを知る・・・・・・。 原題、邦題、ともに「ネクストレベル(The Next Level)」とあるが、当初はヴィン・ディーゼル主演で「State of the Union」というサブタイトルがつけられていた。しかし、諸事情でヴィンが降板し、アイス・キューブに配役が決まったので現在のタイトルに変更されている。 尚、国内版サウンドトラックのタイトルは映画のタイトルと同じだが、US版は映画のタイトルが変更される前にリリースされたので、当初の「xXx:State of the Union」というタイトルのままである。ちなみに日本では劇場未公開で、公式サイトは存在しない(海外版は現在も存在する)。全米では公開されたが、前作よりはヒットしなかったらしい。 ちなみに本作の「''マルチパーパス マルチファンクション フィールドリボルバー''」は、[[.500S&W弾>口径]]を使用するダブルアクションリボルバーである。 しかし、前作のように印象的に使っているシーンがないので(そもそも使っているシーンが少ない)、あまり活躍していないのが残念だ。 |使用者|銃器名|備考|h |ダリアス・ストーン&br;(トリプルX)|[[サプレッサー 500>SW M500]]|[[ダットサイト]]装着&br;ノンフルートシリンダー&br;[[フラッシュサプレッサー>減音器]]装着| |~|[[スプリングフィールド 1911>コルト ガバメント]]|発砲無し| |~|[[ベレッタ M92エリート>ベレッタ M92]]|発砲無し| |~|[[FN M249 SPW>FN ミニミ]]|[[ダットサイト]]&br;フラッシュライト&br;国会議事堂での銃撃戦で使用| |~|[[HK XM8]]|国会議事堂で襲撃部隊から強奪| |~|[[コルト M203]]|[[XM8>HK XM8]]から取り外して使用&br;ピストルグリップ| |オーガスタス・ギボンズ|[[スプリングフィールド 1911A1>コルト ガバメント]]|シルバーモデル&br;[[二挺拳銃]]| |~|FN PSG タクティカル|[[R.I.S.>レイル インターフェイス システム]]&br;死亡した職員から拝借&br;[[フォアグリップ]]| |~|[[FN M249 SPW>FN ミニミ]]|国会議事堂でダリアスから拝借| |カイル・スティール|[[コルト M4]]|特殊[[スコープ]]&br;フラッシュライト装着&br;国会議事堂の銃撃戦で使用| |~|[[シグザウアー P226]]|フラッシュライト装着| |トビー・リー・シェーバーズ|[[サプレッサー 500>SW M500]]|[[ダットサイト]]&br;ノンフルートシリンダー&br;発砲無し&br;[[フラッシュサプレッサー>減音器]]| |ジョージ・オクタヴィアス・デッカート|[[H&K USP コンパクト>HK USP]]|[[サプレッサー>減音器]]装着用のネジ付&br;ラストでコッブから借用| |アラバマ・'バマ'・コッブ|[[HK XM8]]|−| |~|[[H&K USP コンパクト>HK USP]]|[[サプレッサー>減音器]]装着用のネジ付&br;発砲無し| |襲撃部隊(デッカートの部下)|[[HK XM8]]|[[M203>コルト M203]]装着| |空母インデペンデンスの兵士&br;(ペティボーン将軍の部下)|[[コルト AR15A2]]|−| |~|[[FFV AT4]]|−| |NSA職員|[[コルト M4]]|フラッシュライト装着| |~|[[シグザウアー P226]]|フラッシュライト装着| |SWAT隊員|[[コルト M4]]|発砲無し&br;フラッシュライト装着| |~|[[レミントン M870]]|カスタムモデル&br;発砲無し| |刑務所看守|[[レミントン M700]]|なぜかセミオート射撃可能| ---- #pcomment