弾倉に弾丸を2列以上に並べて収め、全長を抑えつつ装弾数を増す収納方式。弾倉を有する殆どの連発式銃器に採用されている。
シングルカラムと比べて同じ長さでも多弾数を実現できるが、一方で弾倉が太くなり、グリップ内にマガジンを収める自動拳銃においてはグリップが大きくなり握りにくくなりやすい欠点がある。
単純な構造のため、弾倉給弾式の連発銃が登場した頃には既に存在していたが、自動拳銃のような小型の銃器では比較的後から導入されるようになった。初めて採用されたのはモーゼル C96で、更にグリップ内マガジンとして初めて採用されたのはFN ハイパワーであるが、第二次世界大戦までは大量生産されたものではこの2種程度に留まった。
ダブルカラムの自動拳銃が大きく普及し、世界の軍・法執行機関向けの市場を爆発的に伸ばしたのは1980年代からである。それらの拳銃は全てNATO制式の9mm×19弾を使用することから、この時期に登場した9mmダブルカラム自動拳銃は「ワンダーナイン(Wonder Nine)」と呼ばれ、銃器メーカーの新たな目玉商品となった。
2列に並べるダブルカラム(もしくはスタッガード)式が一般的だが、スペクトラ短機関銃やスオミ短機関銃の4列といった、俗に「複々列」とも呼ばれる珍しいタイプもある。ただし、弾倉の太さがダブルカラムを遥かに上回るため、グリップ内にマガジンを収める方式の銃では使われていない。
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