*ダネル NTW / DENEL NTW 【対物小銃】[#dd699971]
#ref(ntw20.jpg,center,nolink,ダネル NTW-20)
|モデル|全長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|~NTW-20|1795mm|26kg|[[20mm×82>口径]]|3+1|南アフリカ|
|~|~|~|[[20mm×110>口径]]|1|~|
|~NTW-20/14.5|2015mm|29kg|[[14.5mm×114>口径]]|3+1|~|

 南アフリカ共和国・アエロテクCSIR社が開発した、大口径[[アンチマテリアル・ライフル>対物火器]]。南アフリカの国際社会復帰後はダネル(デネル)社が輸出を担当しているため、一般には『ダネル NTW』と呼称される。開発当初は『ARM』と呼ばれていたが、14.5mm×114弾(旧[[ソ連>USSR]]制式の対戦車・対空砲弾)用のコンバージョンキットが開発されたのに伴い、改称された。設計者は[[ネオステッド2000>トルベロ NS2000]]・ショットガンでも有名なトニー・ネオフィートゥ氏で、本銃の名称も彼のイニシャルから取られている。

 無骨かつ複雑な外見で、一見[[セミオートライフル>自動小銃]]のようにも見えるが、実は[[ボルトアクション]]である。機関部は同設計者によるGA1ベルト給弾自動砲の設計を流用しており、そのため給弾方法は他の一般的なライフルと異なり、側面給弾となっている。
 有効射程は20mmで1,500m、14.5mmでは2,300mにも達する。アパルトヘイト(人種隔離政策)下の南アフリカでは、政府軍は広い草原で反政府ゲリラと対峙することが多かったため、とりわけこの種の長射程・大威力の対物火器の開発に熱心だった。中でもNTWは最大クラスの物で、[[マウザー]]社が第二次大戦前に開発した[[MG151>マウザー MG151]]対空機関砲用の20mm×82弾を使用する(現在、弾薬はフランスのマニューリン社が供給している)。
 強烈なリコイル(反動)を和らげるため[[ショルダーストック>ストック]]内にショックアブソーバーを内蔵するほどの怪物じみたライフルだが、工具なし((発射する対空砲弾をレンチ代わりに用いる。))で分解が可能と整備性は意外に高い。また、この種のライフルでは珍しく車載用の台座なども用意され、機動的な運用も可能となっている。近年では西側諸国で一般的な20mm×110弾を使用するモデルも登場している。

 しかしあまりの大きさと重量であるため携行は分解して2人で行うようになっており、ほとんど[[重機関銃]]と大差ない割には装弾数も少なく、生産地の南アフリカ共和国で採用された以外には目立った実績は無い。射程と威力は圧倒的であるものの、元々大量に撃つことを前提とされている対空砲弾を使用することもあり、長距離狙撃マニアの間で「究極の長距離ライフル」として一時期待を集めたが、実際には射程を活かし切れるほどの精度はない事が判明した。
 インドでは軍が試験中に賄賂を理由にダネル社を取引禁止リストに入れ追放したが、その後「Vidhwansak(破壊者)」の名称でほぼ同様の銃を国産化した。因果関係については不明。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[火線上のハテルマ]]|−|−|項目参照|
|[[ガンスリンガー・ガール]]|−|−|項目参照|
|キル・ゼム・オール 復讐請負人|小説|鬼 知孝&br;ウィンストン|−|
|[[攻殻機動隊]]|−|−|項目参照|
|スナイパー&br;(オペレーションデイトナ スナイパーヘルヴァレー)|小説|地獄谷 瑜(ジェフリー・地獄谷)|徹甲弾と焼夷弾を使用|
|[[第9地区]]|−|−|項目参照|
|[[トリアージX]]|−|−|項目参照|
|[[ヤングガン・カルナバル]]|−|−|項目参照|
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CENTER:このページの画像は[[デネル社>http://www.denel.co.za/]]から転載しています。
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