・作品解説
未来において、人類は機械と戦争をしていた。機械を指揮する「スカイネット」は人類のリーダーであるジョン・コナーを消去するために過去に殺人アンドロイド・ターミネーターを送り込んだ
ジェームズ・キャメロン、アーノルド・シュワルツネッガーが送るバイオレンスアクション。この作品で主演のシュワルツネッガーは一躍スターダムにのし上がった。
ガンプレイの面でも、『1』の「ストック折りたたみ+両手持ち」、『2』の「スピンコック(スピンローディング)」など、見せ場は数多い。
2009年6月に公開された映画4作目『ターミネーター4(原題:Terminator Salvation)』では、過去の作品では多少触れる程度だった、レジスタンス軍とスカイネットの全面戦争を描いたストーリーが展開される(全3部構成の予定)。
映画1〜3作目ではターミネーター役はアーノルド・シュワルツネッガーが演じてきたが、制作スタッフによると、本作ではこれまでのターミネーター像を一新したいとのこと。
ジョン・コナー役も3作目のニック・スタールから、クリスチャン・ベールに変更になっている。
1984年、ロサンゼルス。平凡な大学生サラ・コナーは、ある日『サラ・コナー』という名前だけを標的にした謎の殺人鬼の襲撃を受ける。何発もの銃弾を喰らっても平然と向かってくる不死身の襲撃者。絶体絶命のサラを救った男・カイルは、殺人者は実は、核戦争後の未来から送られてきた戦闘ロボット『ターミネーター』だと告げた。敗色濃厚となったロボットの中枢『スカイネット』が、人間達のリーダー『ジョン・コナー』の存在を消すために、ジョンが生まれる前にその母親ごと抹殺しようと目論んだのだ。
蜂の巣にされてもびくともせず、警官隊さえ蹴散らして迫り来るターミネーター。サラは脅えながらも、カイルと協力してようやくその息の根を止めた。
かに見えたのだが……。
未来を変えるために、過去に干渉する―――。手垢のついた『タイム・パラドックス』バリバリのストーリーを、秀逸なアイデアと迫力の演出で正面突破した傑作(しかし、最後には結構つじつまが合っていたりする)。序盤のクラブ、中盤の警察署襲撃から、両者満身創痍になっての最後の戦いまで、全編バイオレンス一色だが、実は銃器類もなかなか凝った演出がなされている(AR18のマガジン交換の時にも手放さずに済むように、スパスにリストスリングをつけて手首からぶら下げたり、とか)。
なお、シュワルツェネッガーは当初、カイル役のオファーを受けていたが、キャメロン監督との打ち合わせの中で次第にイメージが膨らみ、ターミネーター役に抜擢された*1と伝えられている。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
T-800 (モデル101) | AMT ハードボーラー | ロングスライドモデル 大型レーザーサイト装着 |
IMI ウージー | バーでの銃撃で使用 | |
アーマライト AR18 | 40連マガジン ストックを畳んだまま使用 | |
フランキ スパス12 | ストックを畳んだまま使用 リストスリング装備 | |
イサカ M37 | 強奪したパトカー内にあった物を使用 | |
カイル・リース | SW M15 | 4インチ 警官から強奪 |
イサカ M37 | 自作ソードオフ パトカーから拝借 | |
スタームルガー スピードシックス | 警察署脱出時に拝借? 発砲無し | |
バルメ M82ブルパップ | 未来で使用 レーザーガン | |
サラ・コナー | スタームルガー スピードシックス | 発砲無し モーテルでリースから渡される |
スタームルガー レッドホーク | パックマイヤーグリップ装備 発砲無し ラストで護身用に携帯 | |
トレクスラー | コルト M16 | 警察署の銃撃戦で使用 |
ブコビッチ | コルト M16 | 警察署の銃撃戦で使用 |
LAPD警官 | コルト パイソン | T800が乗り捨てたパトカーを捜索時 4インチ 発砲無し |
S&W M15 | 4インチ 使用者多数 | |
レジスタンス(未来) | バルメ M82ブルパップ | レーザーガン |
H&K G3 | レーザーガン | |
ブローニング M2 | 1カットだけ登場 レーザーガン | |
ターミネーター(102) | RSB-80 プラズマガン | M1919A2ベースの近未来風プロップガン |
前回の襲撃から10年後の1994年。今度は成長する前のジョン・コナーを抹殺すべく、未来から新型ターミネーターT-1000が送り込まれてくる。一方、ジョンも過去の自分と母親を救うべく、リプログラムしたT-800を送り込み、再びロサンゼルスで死闘が繰り広げられる。
T-800の助けでからくもT-1000の襲撃をかわしたジョンとサラだったが、サラはT-800から間近に迫ったスカイネットの暴走と、核戦争の真実を知らされる。サラは未来を変え、救うべく、全ての元凶であるハイテク企業・サイバーダイン社の破壊を決意した―――。
前作から7年後に公開された続編。低予算映画だった1作目と異なり、当時としては破格の予算で制作されている。前作ほどの意外性はないものの、キャメロン監督お得意の『恐怖を克服すべく、過酷な運命に立ち向かう主人公』像は、本作でも全開である。
アクション、銃撃戦もスケールアップ。当時最新鋭だったILMによるモーフィングと3DCGを駆使した液体金属型ターミネーターT-1000の描写も圧巻だった。その変幻自在ぶりは、日本のコミック『寄生獣』が元ネタと云われている。なお、人間の姿をコピーしたT-1000が、コピー元の本人と同じカットで映っているシーンは合成ではなく、各俳優の双子が演じている。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
T-800 | コルト/デトニクス M1911A1カスタム | コルト製シリーズ70のスライドと、デトニクス製1911のフレームを組み合わせたカスタムモデル 9mm口径(銃口が.45口径の物と比べて小さい) アンビセイフティレバー パックマイヤー製ラバーグリップ装着 冒頭、バーのチンピラから強奪 |
ウィンチェスター M1887 | ソードオフモデル バーのマスターから強奪 スピンコックのシーンでは、大型ループレバー付きの銃を使用 | |
コルト AR-15スポーター1 | − | |
GE M134 | 携行用改造モデル | |
ホーク MM1? | SWATから強奪 催涙弾 ショルダーストックがあったり無かったり | |
コルト M79 | − | |
T-1000 | ベレッタ M92FS | 警官より強奪したもの |
FN ハイパワーMk.III | 精神病院で警備員から強奪 このシーンでは右手に銃を保持 | |
H&K SP89(MP5Kコンバージョン) | 腕四本状態でヘリを操縦しながら使用 民生型SP89を改造したプロップガン | |
サラ・コナー | コルト/デトニクス M1911A1カスタム | T-800から借用 |
USSR AKM | 武器庫から運び出した銃(発砲無し) | |
デトニクス 1911カスタム | コンバットマスターのスライドと、サービスマスターのフレームを組み合わせたカスタムモデル コンペンセイター装着 | |
ベレッタ M92FS Inox | サイバーダイン社の警備員から奪う | |
コルト AR-15スポーター1 | ダイソン狙撃時に使用 サプレッサー装着 レーザーサイト、ACOGスコープ装着 | |
コルト AR-15スポーター2 | カットによって上記と入れ替わる | |
US M18 | サイバーダイン社爆破時 ガスタンクの起爆装置として使用 | |
レミントン M870 | 終盤の製鉄所で使用 フォールディングストック装着 | |
エンリケ | レミントン M870 | 発砲無し |
ブローニング M2 | サラからの預かり物 発砲無し | |
TDS M72 | ||
LAPD 警察官 | イサカ M37 | サイバーダイン社前で所持 |
レミントン M870 | サイバーダイン社前で所持 フォールディングストック | |
LAPD SWAT隊員 | H&K HK94A2/A3(MP5A3コンバージョン) | サイバーダイン社突入時に使用 HK94を改造したプロップガン |
H&K SP89(MP5Kコンバージョン) | 同上 | |
ホーク MM1? | 催涙弾を使用 | |
レミントン M870 | 固定ストック | |
精神病院の警備員 | M1911A1 | ゲートの警備員が所持 |
FN ハイパワーMk.III | T-1000にコピーされる警備員が所持 | |
サイバーダイン社の警備員 | ベレッタ M92FS Inox | − |
レジスタンス(未来) | スタームルガー ミニ14 | マズライト社のブルパップカスタム レーザー兵器 |
フランキ スパス15 | レーザー兵器 | |
GE M134 | 車載武器ver.や固定銃座ver.がある レーザー兵器 | |
遊んでいる子供 | ベレッタ M92FS | トイガン |
T-1000の襲撃からさらに10年。危機を回避し平和な日常を手にしたものの、確定した道筋が消えたことで、逆に漠然とした不安も覚えていたジョン。その彼の前に、消えたはずの未来から新たな敵・T-Xが送り込まれてきた。そして同じく未知の未来から送られたT-850から、ジョンは驚くべき事実を告げられる。
スカイネットは滅んではいない。今も密かに開発が続けられ、しかも完成は間近に迫っている。回避されたと思われた『審判の日』は、実は『今日』なのだ、と。
ジョンは再び世界を救うため、スカイネットが今まさに目覚めようとしている、軍の研究施設へと向かった―――。
12年のブランクを経て制作された3作目。初の女性型ターミネーターの登場、前作よりさらにグレードアップしたCG技術を駆使したアクションシーンなど、それなりに見せ場は数多い。
ただ、内容については賛否両論。キャメロン監督の降板、シュワルツェネッガーの肉体的な衰え、前作までの主要なキャストもほとんど去ってしまうなど、2作目までの雰囲気・盛り上がりが損なわれてしまっているのも事実である。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
T-850 | グロック 18 | 30連マガジン |
H&K G36K | CRSの研究施設で使用 | |
レミントン M870 | ヒートガード付き T-Xとの最初の戦闘で使用 | |
ブローニング M1919 | ドラムマガジン 墓地で使用 | |
USSR RPG7 | 墓地で使用 | |
H&K UMP | ランチャ−との二挺撃ち | |
セージ L6 | C-MORE社のダットサイト装着 | |
GE M134 | T-1に装着されていたものを使用 | |
T-X | S&W M4506 | − |
T-1 | GE M134 | 2基装備 |
ジョン・コナー | グロック 18 | 30連マガジン VIP用シェルター施設で使用 |
グロック 36 | 自分に向ける | |
AKMS | 霊柩車の中で使用 | |
コルト M4A1 | M26 MASS装着 戦争終結シーン(ジョンの夢)で所持 | |
ケイト・ブリュースター | グロック 19 | − |
AKMS | CRSの研究施設で使用 ダブルマガジン仕様 |
軍事コンピュータネットワーク・「スカイネット」による全世界への核攻撃が行われた「審判の日(ジャッジメント・デイ)」。その訪れを阻止することは出来なかった…。
2018年。ジョン・コナーは抵抗軍の一員となり、スカイネット率いる機械軍と人類存亡を掛けた熾烈きわまる戦いを続けていた。廃墟のなかで目覚める元死刑囚マーカス・ライト。人間を狩り集めるスカイネットのマシーン達。ターミネーターの影におびえながらも廃墟で強かに暮らす少年、カイル・リース。夜毎ラジオを通じて生き残った人々に抗戦とその術を語り続けるコナー。彼は未だ救世主ではなかった。未来はどこへ向かうのか。
前3作が、未来の殺人ロボット・ターミネーターが現代にタイムトラベルしてくる筋書きだったのに対して、本作ではこれまで断片的にのみ語られていた「核戦争後の世界」で生き残った人類と、それを絶滅せんとするスカイネット率いる機械軍との全面戦争が描かれている。
監督は『3』のモストウから『チャーリーズ・エンジェル』のマックGに交替。ジョン・コナー役は三度変更となり、前作のニック・スタールから『リベリオン?』、『ダークナイト』のクリスチャン・ベールとなった。既に『ターミネーター5(仮称)』の製作も発表され、『6』の予定も示唆されており、新3部作を構成するようだ。
今作は『T3』の続編だが、下記のTVシリーズ『サラ・コナー・クロニクルズ』とは無関係である。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
ジョン・コナー | H&K MK23 Mod 0 | サイドアーム |
H&K HK416 | C-MORE社製ダットサイト装着 Surefire社製フラッシュライト装着 | |
コルト M4A1/US M26 MASS | RAS仕様 M26MASS装着 リース救出時に使用 | |
US M26 MASS | スタンドアローン | |
サコー M60D | 抵抗軍のUH-1に搭載されたもの | |
FFV AT4 | − | |
コルト M203 | M203単独で使用 | |
マーカス・ライト | レミントン M870 | カイルから奪う(発砲なし) |
カイル・リース | レミントン M870 | カスタムモデル |
コルト M203 | M203単独で使用 *自前のものとジョンのもの、二挺登場 | |
スター | レミントン M870 | 発砲なし |
ジェリコ大尉 | DSA SA58? | Surefire社製フラッシュライト装着 |
バーンズ | レミントン M870 | − |
USSR RPG7 | − | |
マグプル MASADA | 終盤で登場 | |
LAR グリズリー・ウィンマグ | サイドアーム パンフレットの解説より.50モデル | |
ブレア・ウィリアムズ | IMI デザートイーグル | .44Magモデル |
アシュダウン司令官 | IMI デザートイーグル | ブラッシュクロームモデル 潜水艦内で所持 |
抵抗軍兵士 | H&K G36C | 序盤で使用 |
ベレッタ M92FS | − | |
コルト M4A1 | − | |
H&K UMP | − | |
H&K MP5SD | − | |
USSR AK47 | − | |
USSR AKMSU | − | |
GE M134 | 終盤、UH-60に搭載 | |
GE GAU-8 | A-10Aの固定兵装 | |
モト・ターミネーター | GE M134 | デザイン画と試作プロップのみ 本編中ではプラズマ砲(?)を装備 |
T-1 | GE M134 | − |
T-600(LA配備スキンジョブ) | GE M134 | 右腕に装着して使用 |
コルト M203 | 左腕に装着して使用 | |
T-600(工場内セキュリティ・スキンジョブ) | GE M134 | 右腕に装着して使用 |
FN F2000 | 左手に所持 | |
T-600(工場内セキュリティ・エンドスケルトン) | FN F2000 | − |
ターミネーター・シリーズ初のTVドラマ版。
→ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ
使用者 | 銃器名 | 備考 |
T-800 | ガリルAR | − |
コルト M79 | − | |
ジョン・コナー | バレット M82 | − |
コルト M79 | − | |
サラ・コナー | M16 | モデル不明 |
カールグスタフ | モデル不明 | |
ディーター・フォン・コスバック | FN ハイパワー | − |
グロック | モデル不明 |
使用者 | 銃器名 | 備考 |
T-850 | フランキ スパス12 | ストック?レスモデル |
GE M134 | 棺に隠された銃を拝借 | |
ジョン・コナー | M16 | A2タイプのハンドガード装着 棺に隠された銃を拝借 |
ケイト・ブリュースター | H&K MP5K | 棺に隠された銃を拝借 |
− | H&K MP5K | サラの棺に隠された銃器類 |
IMI ウージー | ||
M16 | ||
GE M134 | ||
RPG7 |
・作品解説
同名の映画『ターミネーター4』を題材としたTPSゲーム。時代設定は『T4』の2年前となり、プレイヤーはジョン・コナーを操作して、スカイネット率いる機械化軍から人類の殲滅を阻止する。
なお、同じくGRINが同時期に開発したTPS『ウォンテッド:ウェポンズ・オブ・フェイト』からゲームの基礎部分(カバーアクションなど)を引き継いでおり、ゲームエンジンも同じなため、この2作はほぼ兄弟作品である。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
ジョン・コナー | コルト M4A1 | フラッシュライト装着 |
FN M249 | − | |
レミントン M870 | フォールディングストック装着 | |
コルト M79 | ピストルグリップ M4タイプのコラプシブルストック装着 | |
USSR RPG7 | フォアグリップの位置が逆 | |
US MK19 | ジープの車載火器(タレット) | |
ブローニング M2 | 固定銃座と車載銃 | |
ブレア・ウィリアムズ | コルト M4A1 | フラッシュライト装着 |
バーンズ | コルト M4A1 | フラッシュライト装着 |
USSR RPG7 | − | |
FN M249 | 本編未使用 | |
アンジー・ソルター | コルト M4A1 | フラッシュライト装着 |
FN M249 | 本編未使用 | |
オグレディ | コルト M4A1 | フラッシュライト装着 |
ロジャース | ||
ルイス | ||
グリフィン | ||
コニー | ||
ピータース | ||
ウェルズ | ||
マーフィー | ||
デカード | ||
ウィリアムズ | ||
シンプソン | ||
サム・ドブキン | ||
ウォーレン | ||
シャオ・リン | ||
抵抗軍兵士 | コルト M4A1 | フラッシュライト装着 |
USSR RPG7 | OPムービーで使用 | |
GE GAU-8 | A-10Aの固定兵装 | |
地下鉄の生存者 | コルト M4A1 | フラッシュライト装着 |
T-600 | GE M134 | 腕に装着 |
スキンジョブ | GE M134 | 右腕に装着 |
コルト M203 | 左腕に装着 | |
モト・ターミネーター | GE M134 | 車体両サイドに一基ずつ搭載 |
第1作。LAPDの受付警官に;
“I'll be back.”
(また来る)
シリーズを代表する名台詞。なんということはないセリフなのだが、本作以降は一般でも、「(何か恐ろしい出来事と共に)戻ってくる」といった、『お礼参り』的なニュアンスでも使われるようになったとか。
第2作。製鉄所で凍結したT-1000を撃つ時に(元はジョンがT-800に教えたセリフ);
"Hasta la vista, baby."
(地獄で会おうぜ、ベイビー)
スペイン語。元々は友達同士で交わされる「また会おうね、バイバイ」みたいな、他愛のない挨拶なのだが、これも怖い意味で使われることがあるらしい。
第1作。カイルが、クラブでサラを助け起こす時に;
“Come with me if you wanna live.”
(死にたくなければ一緒に来い)
こちらは、シリーズを通した人間側の決めぜりふ。『2』では病院でT-800がサラを救出した時、『4』では若きカイルがマーカスを助けた時、TVシリーズ『サラ・コナー クロニクルズ』でも、キャメロンがジョンを最初に助けた際に口にしている。
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