未来において、人類は機械と戦争をしていた。機械を指揮する「スカイネット」は人類のリーダーであるジョン コナーを消去するために過去に殺人アンドロイド・ターミネーターを送り込んだ。
ジェームズ キャメロン、アーノルド シュワルツェネッガーが送るバイオレンスアクション。この作品で主演のアーノルド シュワルツェネッガーは一躍スターダムにのし上がった。
ガンプレイの面でも、『1』の「ストック折りたたみ+両手持ち」、『2』の「スピンコック(スピンローディング)」など、見せ場は数多い。
1984年、ロサンゼルス。平凡な大学生サラ・コナーは、ある日『サラ・コナー』という名前だけを標的にした謎の殺人鬼の襲撃を受ける。何発もの銃弾を喰らっても平然と向かってくる不死身の襲撃者。絶体絶命のサラを救った男・カイルは、殺人者は実は、核戦争後の未来から送られてきた戦闘ロボット『ターミネーター』だと告げた。敗色濃厚となったロボットの中枢『スカイネット』が、人間達のリーダー『ジョン・コナー』の存在を消すために、ジョンが生まれる前にその母親ごと抹殺しようと目論んだのだ。
蜂の巣にされてもびくともせず、警官隊さえ蹴散らして迫り来るターミネーター。サラは脅えながらも、カイルと協力してようやくその息の根を止めた。
かに見えたのだが……。
未来を変えるために、過去に干渉する―――。手垢のついた『タイム・パラドックス』バリバリのストーリーを、秀逸なアイデアと迫力の演出で正面突破した傑作(しかし、最後には結構つじつまが合っていたりする)。序盤のクラブ、中盤の警察署襲撃から、両者満身創痍になっての最後の戦いまで、全編バイオレンス一色だが、実は銃器類もなかなか凝った演出がなされている(AR18のマガジン交換の時にも手放さずに済むように、スパスにリストスリングをつけて手首からぶら下げたり、とか)。
なお、シュワルツェネッガーは当初、カイル役のオファーを受けていたが、キャメロン監督との打ち合わせの中で次第にイメージが膨らみ、ターミネーター役に抜擢された*1と伝えられている。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
T-800 (モデル101) | AMT ハードボーラー | ロングスライド,大型レーザーサイト,前半まで |
IMI ウージー? | バーでの銃撃で使用 | |
アーマーライト AR18? | 40連マガジン,ストックを畳んだまま使用 | |
フランキ スパス12 | ストックを畳んだまま使用,リストスリング装備 | |
イサカ M37 | 強奪したパトカー内にあった物を使用 | |
カイル リース | SW M15 | 警官から強奪,4インチ |
イサカ M37 | パトカーから拝借 自作ソードオフ | |
スタームルガー スピードシックス | 警察署脱出時に拝借?,発砲無し | |
バルメ M82ブルパップ | レーザーガン,未来で使用 | |
サラ コナー | スタームルガー スピードシックス | モーテルでリースから渡される,発砲無し |
スタームルガー レッドホーク | ラストで護身用に携帯 パックマイヤーグリップ装備,発砲無し | |
トレクスラー | コルト M16 | 警察署の銃撃戦で使用 |
ブコビッチ | コルト M16 | 警察署の銃撃戦で使用 |
LAPD警官 | コルト パイソン | T800が乗り捨てたパトカーを捜索時 4インチ,発砲無し |
S&W M15 | 使用者多数,4インチ | |
レジスタンス(未来) | バルメ M82ブルパップ | レーザーガン |
H&K G3 | レーザーガン | |
ブラウニング M2? | 1カットだけ登場,レーザーガン |
前回の襲撃から10年後の1994年。今度は成長する前のジョン・コナーを抹殺すべく、未来から新型ターミネーターT-1000が送り込まれてくる。一方、ジョンも過去の自分と母親を救うべく、リプログラムしたT-800を送り込み、再びロサンゼルスで死闘が繰り広げられる。
T-800の助けでからくもT-1000の襲撃をかわしたジョンとサラだったが、サラはT-800から間近に迫ったスカイネットの暴走と、核戦争の真実を知らされる。サラは未来を変え、救うべく、全ての元凶であるハイテク企業・サイバーダイン社の破壊を決意した―――。
前作から7年後に公開された続編。低予算映画だった1作目と異なり、当時としては破格の予算で制作されている。前作ほどの意外性はないものの、キャメロン監督お得意の『恐怖を克服すべく、過酷な運命に立ち向かう主人公』像は、本作でも全開である。
アクション、銃撃戦もスケールアップ。当時最新鋭だったCGを駆使した液体金属型ターミネーターT-1000の描写も圧巻だった。
なお、T-1000の変幻自在ぶりは、日本のコミック『寄生獣』がヒントになっているという説がある。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
T-800 | コンバットエリート | バーのチンピラから強奪 |
ウィンチェスター M1887 | バーのマスターから強奪,ソードオフ スピンコックのシーンでは大型ループレバーの物を使用 | |
コルト XM177 | − | |
GE M134 | ピストルグリップ | |
ホーク MM1? | SWATから強奪,催涙弾 ショルダーストックがあったり無かったり | |
コルト M79 | − | |
T-1000 | ベレッタ M92 | おそらく警官から強奪 |
FN ハイパワー | 精神病院内にて使用,警備員から強奪 このシーンでは右手に銃を保持 | |
HK MP5K? | 腕四本状態でヘリを操縦しながら使用 | |
サラ コナー | デトニックス コンバットマスター | − |
コルト M727 | レーザーポインター,サプレッサー装備 | |
コルト XM177 | − | |
レミントン M870 | フォールディングストック装着 終盤の製鉄所で使用 | |
SWAT隊員 | HK MP5? | サイバーダイン社突入時に使用 |
HK MP5K? | 同上 | |
ターミネーター | M95A1 フェイズ プラズマライフル | 二挺撃ちをしているターミネーターも有 |
レジスタンス(未来) | スタームルガー ミニ14 | レーザー兵器,マズライト社のブルパップカスタム |
GE M134 | レーザー兵器,車載武器ver.や固定銃座ver.がある |
T-1000の襲撃からさらに10年。危機を回避し平和な日常を手にしたものの、確定した道筋が消えたことで、逆に漠然とした不安も覚えてたジョン。その彼とガールフレンド・ケイトの前に、消えたはずの未来から新たな敵・T-Xが送り込まれてきた。そして同じく未知の未来から送られたT-850から、ジョンは驚くべき事実を告げられる。
スカイネットは滅んではいない。今も密かに開発が続けられ、しかも完成は間近に迫っている。回避されたと思われた『審判の日』は、実は『今日』なのだ、と。
ジョンとケイトは再び世界を救うため、スカイネットが今まさに目覚めようとしている、軍の研究施設へと向かった―――。
12年のブランクを経て制作された3作目。初の女性型ターミネーターの登場、前作よりさらにグレードアップしたCG技術を駆使したアクションシーンなど、それなりに見せ場は数多い。
ただ、内容については賛否両論。キャメロン監督の降板、シュワルツェネッガーの肉体的な衰え、前作までの主要なキャストもほとんど去ってしまうなど、2作目までの雰囲気・盛り上がりが損なわれてしまっているのも事実である。
『T4』制作のウワサも上っているが、シュワルツェネッガーのカリフォルニア州知事就任・再選などで出演は微妙な状況。モストウ監督は『シュワ抜き』でも撮影する意向だったらしいが、現在のところ具体的な進展は見られない。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
T-850 | グロック 18 | 30連マガジン |
H&K G36K | CRSの研究施設で使用 | |
ブラウニング M1919? | ドラムマガジン,墓地で使用 | |
USSR RPG7 | 墓地で使用 | |
リボルビング ランチャー | C-MORE社のダットサイト,37mm照明弾用ランチャーがモデル | |
GAU-19 | T-1に装着されてたものを使用 | |
T-X | SW M945 | − |
T-1 | GAU-19 | 2基装備 |
ジョン コナー | グロック 18 | 30連マガジン,VIP用シェルター施設で使用 |
USSR AK47 | ストックレス,霊柩車の中で使用 | |
ケイト ブリュースター | AK47S | ダブルマガジン,CRSの研究施設で使用 |
使用者 | 銃器名 | 備考 |
T-800 | ガリルAR | − |
コルト M79 | − | |
ジョン コナー | バレット M82 | − |
コルト M79 | − | |
サラ コナー | M16 | モデル不明 |
カールグスタフ | モデル不明 | |
ディーター フォン ロスバック | FN ハイパワー | − |
グロック | モデル不明 |
第1作。LAPDの受付警官に;
“I'll be back.”
(また来る)
シリーズを代表する名台詞。なんということはないセリフなのだが、本作以降は一般でも、「(何か恐ろしい出来事と共に)戻ってくる」といった、『お礼参り』的なニュアンスでも使われるようになったとか。
第2作。製鉄所で凍結したT-1000を撃つときに(元はジョンがT-800に教えたセリフ);
"Hasta la vista, baby."
(地獄で会おうぜ、ベイビー)
スペイン語。元々は友達同士で交わされる「また会おうね、バイバイ」みたいな、他愛のない挨拶なのだが、これも怖い意味で使われることがあるらしい。
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