*スプリングフィールド / Springfield [#a4ccda67]
*スプリングフィールド / Springfield Armory[#a4ccda67]

 正式名称はスプリングフィールド・アーモリー(Springfield Armory)で、日本語ではスプリングフィールド造兵廠と訳される。元となったのは、1777年(実質的には1794年)から1968年まで運営されたアメリカ合衆国の兵器工場。
 現在あるスプリングフィールド・アーモリーは1974年にL.H.Gun社のロバート・リース(Robert Reese)が、スプリングフィールド・アーモリーというブランド名を買収して作った新会社で、アメリカではなくカナダの企業である。
 上記の二つは法人的には全く関係のない別会社なので、ただ単にスプリングフィールドと書いてある場合は注意が必要である(さらに付け加えるならば、スプリングフィールドは英語圏でありふれた地名である)。この項では、両社について併記する。
 「スプリングフィールド」には、かつて存在したアメリカ国営の造兵廠''スプリングフィールド造兵廠''と、民間にブランドが売却された後のアメリカの民間企業''スプリングフィールド・アーモリー''がある。
 上記の2社は法人的には関係のない別会社なので、ただ単にスプリングフィールドと書いてある場合は注意が必要である(さらに付け加えるならば、スプリングフィールドは英語圏でありふれた地名である)。
 この項では双方とも記述する。
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**スプリングフィールド造兵廠(Springfield Armory)
 スプリングフィールド造兵廠は米・マサチューセッツ州スプリングフィールド市にかつて存在していた、国営の[[小銃]]開発施設。
 英語での正式名称では、こちらも「スプリングフィールド・アーモリー」となる。
 前身となる1777年建設のアメリカ陸軍施設「The Arsenal at Springfield」が1794年、ジョージ・ワシントン初代大統領の命により各種機関を統合、小火器の国産化を目的としたスプリングフィールド造兵廠が設立された。

 元々スプリングフィールド造兵廠は、第二次大戦中から自社のライン生産だけでは需要に対応出来なかった[[コルト]]社からの委託を受けて、オリジナルの[[M1911A1>コルト ガバメント]]専用スライドや各種の部品を製造していた会社であり、腕利きのガンスミス(経験豊富な銃砲工のこと)を多数擁していたことでも有名。
 現在のスプリングフィールド・アーモリー社は、制式解除されたM14の軍放出品を利用した[[スポーターモデル]]の開発で始まった。コルト社のM1911A1に関するパテントが失効した90年代の半ばからは、高額で高性能なパーツを組み込んだガバメントカスタムの販売を開始し、現在はこちらの方が生産体制の主流である。
 南北戦争では、北軍を中心に同社製のM1863 ライフルマスケット銃が使用された。
 その後は[[M1ガーランド>スプリングフィールド M1]]や[[M14>スプリングフィールド M14]]などの名銃を開発している。
 なお、第二次大戦中には自社のライン生産だけでは需要に対応出来なかった[[コルト]]社からの委託を受けて、オリジナルの[[M1911A1>コルト ガバメント]]専用スライドや各種の部品を製造していたこともある。腕利きのガンスミス(経験豊富な銃砲工のこと)を多数擁していたことでも有名。

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 しかし、ベトナム戦争に投入されたM14が「失敗」に終わり、正式採用銃の座もコルト社の[[M16>コルト AR15]]に奪われ、1968年に閉鎖された。
 現在、施設・敷地・建物は記念公園及び博物館として残っている。
***自動拳銃 [#r85e26a8]
[[スプリングフィールド M1911A1>コルト ガバメント]]
[[スプリングフィールドXD]]
***小銃 [#g274704e]
[[スプリングフィールド M1903]]
***自動小銃 [#z3c5c935]
[[スプリングフィールド M1]]
[[スプリングフィールド M14]]
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**スプリングフィールド・アーモリー(Springfield Armory,Inc.)
 1974年にL.H.Gun社のロバート・リース(Robert Reese)が、「スプリングフィールド・アーモリー」のブランド名を買収して作った新会社。社屋は米イリノイ州・ゲネセオ(Geneseo)にある。
 略称の「SFA」として表記されることもある。

 同社は、前述のようにベトナム戦争で制式解除されたM14の軍放出品を利用した[[スポーターモデル]]の開発で始まった。コルト社のM1911A1に関するパテントが失効した90年代の半ばからは、高額で高性能なパーツを組み込んだガバメントカスタムの販売を開始し、現在はこちらが生産体制の主流である。

 近年では、クロアチアのHSプロダクト社から「HS2000」というポリマー素材を多用した自動拳銃の製造権を購入し、[[スプリングフィールドXD]]としてほぼそのままの形で販売を開始した。これが非常に好調なセールスを記録し、2009年にはXDに自ら大幅な改良を加えたXDMを発表。さらにセールスを伸ばす構えのようだ。

***自動拳銃 [#w24f43v4]
[[スプリングフィールド M1911A1カスタム>コルト ガバメント]]
 (主なものとしてMil-spec、センチメーターマスター、オペレーター、TRPなど)
[[スプリングフィールドXD]]
***自動小銃 [#z4d7f915]
[[スプリングフィールド M1A>スプリングフィールド M14]](M14の民生型)

**外部リンク [#uf12dfea]
・[[Springfield Armory 公式サイト>http://www.springfield-armory.com/]]
・[[Springfield Armory,Inc.公式サイト>http://www.springfield-armory.com/]]
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