ストッピングパワー/Stopping Power

 被弾した相手の行動能力を奪う力のこと。対象が人間の場合にはマンストッピングパワーということもある。

 弾丸が、目標を即行動不能とするだけの破壊をもたらすかどうかの総合的な指標であり、基本的には弾丸の質量が大きく、命中時の速度が高速なほどストッピングパワーは高いと云われている。
 また、命中後の弾頭形状の変化もストッピングパワーに関わる大きな要素とされている。弾丸の質量や速度が同じでも、変形しにくく弾自体が持っている運動エネルギーをフルに活かしきれないFMJ(フルメタルジャケット弾)よりも、変形しやすく弾丸の持つエネルギーを体内で発散できるソフトポイントホローポイントの方が、人体をより大きく損傷するためだ。そこで、軽量・小口径なSS109(5.56mm×45)SS190(5.7mm×28)などは、人体などの柔らかい物体に命中すると、横転して破壊力を増すように設計されている。

 しかし、被弾した人間が即行動不能となるかどうかは、弾丸の物理的要素だけでなく、被弾者の医学的、さらには文化的な背景も要素として大きく絡んでくる。命中部位、薬物の使用の有無はもちろん、銃に対する認識の差ですら大きな変化をもたらす。数十発の弾丸を全身に受けて生き延びるケースもあれば、小口径の.22LRを一発腕に受けてショック死するケースもある。こうした点から、ストッピングパワーという指標に疑念を持つ声もある。

 ストッピングパワーに大きく関わる初活力(発射直後の弾丸の持つ運動エネルギー)の数値は弾薬の威力を参照。


最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • .45GAP弾ではどうなんでしょうか。 -- yet? 2006-05-10 (水) 01:48:33
  • .45ACPより薬莢が少し短くなっただけらしいから弾頭形状以外では変化無しです。 -- Jhon.Do? 2008-04-15 (火) 08:46:06
  • 照準器の発達により結局は当てどころ次第だってことが判明した模様。 -- 2016-04-09 (土) 16:31:10
  • 6.8mm弾とかいう噛ませ -- 2016-04-09 (土) 19:19:24
  • 個人的にはストッピングパワーってよりストッピングチャンスって印象だな。結局は当たり所次第だし、どこに当たったかなんて、動きを止めた獲物を近くで見るまで分からないし -- 2016-04-09 (土) 19:49:25
  • 余裕があって多めにに撃ち込めればそれに越したことはないってことですね -- 2016-09-13 (火) 00:22:19
  • .22弾を腕に撃たれてショック死云々……って記述、ちんぷんかんぷんなんだが。「銃で撃たれた!」って驚いて死んじゃうって事?ショックの意味間違ってるぞ -- sai? 2018-10-19 (金) 21:55:38
  • 編集者の意図は知りませんが、出血性ショック死ととれば間違いではないのでは?まあ、脳とかに命中しない限り、被弾による死因はほとんど出血性ショック死だろうからわざわざショック死なんて書く理由も無いとは思いますね。 -- 2018-10-19 (金) 23:53:58
  • まあ実際全く致命的ではない撃たれた斬られた果ては怖くて死んだってのはありますね。急激なストレスによる心不全ですが -- 2021-05-23 (日) 04:05:03
  • 本来なら致命傷でないような手足の欠損をした結果心不全もありますし、銃に撃たれたら死ぬという思いこみからのストレスで出血ショックなどではなく手足の一本や二本撃たれたことで死亡という事例はままあるそうで.…少しそれますがFBIの見解だと致命省でもない限り拳銃弾の運動エネルギーなんとたかが知れてるので、創作でよくある吹き飛ばすような威力やりたかったらショットガンぶち込む方が確実に仕留められるという身もふたもない話も尾ありましたね。慣性の法則という中学レベルの物理知らない人間も多いのでやむ無しではあるかと -- 2022-01-06 (木) 06:02:29
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