*ステアー(シュタイヤー)・マンリッヒャー / Steyr Mannlicher GmbH & KG

 [[グロック]]社と並ぶオーストリアの代表的銃器メーカー。

 1864年にヨーゼフ・ヴェアンドルが設立した銃器工場から始まり、1926年にシュタイヤーベアク社、1934年にダイムラー・プフ社のグループに入り、1889年に創立者のヴェアンドルが亡くなった後、フェルディナンド・リッターのシステム・マンリッヒャー社と合併してステアー・マンリッヒャー社が誕生した。
 シュタイヤーダイムラープフ(Steyr-Daimler-Puch AG)社の子会社が1990年に独立して出来た。
 シュタイヤーダイムラープフ社は、1864年4月16日に24歳のヨーゼフ・ヴェアンドル(Josef Werndl)がJosef und Franz Werndl & Comp. Waffenfabrik und Sägemühle in Oberlettenを設立した会社で、後にÖsterreichische Waffenfabriksgesellschaft、シュタイヤー・ヴェルク(Steyr Werke AG)社、そしてシュタイヤーダイムラープフ社と改名する。
 シュタイヤー・マンリッヒャー社自体は、1987年に設立された。社名は同社を支えた名設計者フェルディナンド・リッター・フォン・マンリッヒャー( Ferdinand Ritter von Mannlicher)から来ている。

 1977年、[[ブルパップ]][[突撃銃]]の[[AUG>ステアー AUG]]を完成させ、同年よりオーストリア軍に「STG77」の制式名称で採用された。さらにAUGの性能の高さを評価したオーストラリア軍やニュージーランド軍にも採用され、AUGは同社の主力商品となった。ちなみにアメリカでは、ステアー・アームズの現地法人がAUG市販モデルの製造・販売を行っているが、ナイフメーカーとして知られるマイクロテック社もMSAR(マイクロテック・スモールアームズ・リサーチ)のブランドを掲げ、AUGクローンモデルである「STG-E4 セミオートライフル」の製造・販売を行っている。

 現在のステアー・マンリッヒャーは、狩猟用ライフルを含む、スポーツ用品のメーカーとなっており、暖簾分けした「ステアー・アームズ」が[[自動拳銃]]から各種軍用ライフルまで幅広く製造する総合銃器メーカーとして存続している。
 

 なお社名「Styer」の発音は英語で「スタイアー」、ドイツ語で「シュタイヤー」に近い発音になるといわれているが、日本では一般的に「ステアー」が定着している。
 ステアーと呼ばれた経緯は不明だが、「日本で初めてSteyrを紹介した著者が、強引に『ステアー』とローマ字読みしたのがそのまま広まってしまったからではないか」とする説もある。

***自動拳銃
[[ステアー GB]]
[[ステアー M]]
[[ワルサー P38]](ナチス占領下生産)
[[ラドム VIS-wz1935]](ナチス占領下生産)
***短機関銃
[[ステアー MPi69]]
[[ステアー TMP/SPP>ステアー TMP]]
[[エルマベルケ MP40]](ナチス占領下生産)
***小銃
[[ステアー スカウト]]
ステアー SSG
ステアー SBS
***突撃銃
[[FN stg58>FN FAL]](ライセンス生産)
[[ステアー AUG]]
[[ステアー ACR]]
***対物火器
[[ステアー IWS2000]]
ステアー HS.50

**外部リンク
・[[ステアー・マンリッヒャー社 公式サイト>http://www.steyr-mannlicher.com/]]
・[[ステアー・アームズ社 公式サイト>http://www.steyrarms.com/]]
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