対象の光像を拡大して、肉眼による照準では困難な遠距離目標への精密射撃を可能とする最も一般的な光学照準器。スコープ内にはレティクル(Reticle)と呼ばれる十字線や点などの模様が描かれており、この模様から目標との距離や着弾点を見定めて照準を行う。
主に「大型の可変・高倍率(MAXが6倍以上)」の物と「小型の固定・低倍率(1.5-6倍)」の物に分かれる。前者は一発の精度を重視する狩猟・狙撃向け、後者は信頼性や照準速度の速さから軍用ライフルで主に用いられる。
現在ではレティクルをLEDやトリチウムで発光させるのが一般的になった。(ただし電池の場合はダットサイト同様電池切れの問題が付きまとう。)
過去の戦場においては、射撃に長けた者や専門の訓練を受けたスナイパーに用いられるのが当たり前の機器だったが、近年は、トリジコンACOGなどの小型低倍率の近中距離用スコープを一般の兵士たちのライフルに遍く装備させるケースが増えている。70年代、80年代には、もともとアイアンサイトでの照準に不安のあるブルパップ式の軍用銃で見られたケースだったが、精密射撃はもちろん、錯綜した地形で遮蔽物に身を隠した目標を索敵するのにも効果を発揮するため、近年はダットサイトと並んで標準装備とする軍が増えている。
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