*コルト M1917(S&W M22) / Colt M1917(S&W M22) 【回転式拳銃】 [#ode7f2b5]
#ref(USM1917.jpg,center,nolink,Colt/S&W M1917)
|モデル|全長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|~コルト製|273mm|1021g|[[.45ACP&br;.45Auto Rim>口径]]|6|アメリカ|
|~S&W製|276mm|1055g|[[.45ACP&br;.45Auto Rim>口径]]|6|アメリカ|

 M1917は、[[コルト]]社と[[S&W>スミス アンド ウェッソン]]社が開発した[[回転式拳銃]]。
 米軍は1911年に[[自動拳銃]]の[[M1911>コルト ガバメント]]を制式[[拳銃]]として採用したが、第一次世界大戦時にM1911が大量に必要になり、生産が間に合わなくなった。そこで米軍は「大量生産が容易で、しかもM1911と同じく[[.45ACP弾>口径]]を使用するリボルバー」をコルト社とS&W社に発注した。そして1917年に完成・制式採用されたリボルバーがM1917である。
 両社の共同開発ではなく、あくまでそれぞれの独自開発であるため、二つのM1917は全くの別物である(補給の関係上消耗品の互換性はある)。S&W社製(画像右)は[[Nフレーム>フレーム規格(SW社)]]の使用で、コルト社製(画像左)より[[ダブルアクション]]機構において優れていた。また、S&W社のM1917は後にM22のナンバーを与えられて市販され、9mmパラベラム仕様の小型化されたタイプも存在する。

 なお、自動拳銃用の.45ACP弾はリムレスであり弾薬がシリンダーを通り抜けてしまうので、装填にはムーン[[クリップ]]と呼ばれる補助具を使用する必要がある。コルト社製の場合、初期型はシリンダー内に段差がなく弾薬が抜け落ちてしまい、段差を付けた改良型でも[[ハンマー]]がプライマーに届かなかった。S&W社製はコルト社製よりマシだったが、それでも不発が頻発しクリップの使用が必須であった。
 戦時中は携帯が容易なように.45ACP弾を3発ずつ留められるハーフムーンクリップが開発され、戦後民間用として6発ずつ保弾できるフルムーンクリップが登場している。

 その後、十分な数のガバメントが確保できたため、第二次大戦時にはM1917は二線級兵器となっていた。しかし、当時まだまだ[[自動拳銃]]の信頼性に根強い不安(偏見)を抱いていた航空隊のパイロット達の間では、万が一の際の自衛用として、ガバメントよりM1917を愛用していたという。

 第二次世界大戦後、GHQの指示により日本でも全[[警察>警察庁]]官が拳銃を携行するようになったが、配備する拳銃が全く不足していたため、大量の拳銃が米軍より払い下げされた。コルト社とS&W社のM1917がその主たる銃であり、[[ニューナンブ>ミネベア M60]]が配備されるまでは日本の制服警官の標準装備となっていたため、日本人にも馴染みが深い拳銃と言える。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|インディ ジョーンズ|映画|インディアナ ジョーンズ|−|
|[[キノの旅]]|−|−|項目参照|
|[[太陽にほえろ!]]|−|−|項目参照|
|[[タクシードライバー]]|−|−|項目参照|
|七色いんこ|漫画|千里 万里子|−|
|はだしのゲン|漫画|近藤隆太&br;ドングリ&br;ムスビ|−|
|[[メダル オブ オナー]]|−|−|項目参照|
|[[蘇える金狼]]|−|−|項目参照|
|[[リーグ オブ レジェンド>リーグ オブ レジェンド:時空を超えた戦い]]|−|−|項目参照|
|ワンス アポン ア タイム イン アメリカ|映画|パッツィー|−|
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