*コルト デルタエリート / Colt Delta Elite 【自動拳銃】[#ze022c59]
#ref(deltaelite_2.jpg,center,nolink,デルタエリート カスタム(コンペンセイター追加、ハンマー換装))
|全長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|213mm|1093g|[[10mmAuto>口径]]|9+1|アメリカ|

 強力な10mmAuto弾を使用する、グリップの赤三角のメダリオンが特徴的な[[コルト]]社製の[[自動拳銃]]。その名の如く、アメリカの対テロ作戦における最精鋭部隊である[[デルタフォース]]をターゲットにして1987年に開発された。
 基本的なシステムや操作方法は[[M1911A1>コルト ガバメント]]と大差はないが、スライド上面にリブが追加されていたり、[[ハンマー]]がラウンドハンマーに交換されているなど、細かい改良が加えられている。また10mmAutoの反動を受け止めるためか、あるいは生産の合理化のため、ラバーグリップが標準装備されている。
 ただ、スプリングやスライドなどが10mmAuto弾のプレッシャーに対応しきれていないせいで、[[ベレッタ M92]]の様にスライドが破損したり、[[オートマグ>AM オートマグ]]の様に[[ジャム]]が頻発したため、発売後の評価はさほど良くなかった(ただし、カスタム用のアフターマーケット・パーツなどはそれなりに流通している模様で、チューンナップによって使い勝手は相当改善できるようだ)。

 結局は、.45ACPへの固執とM1911A1という伝統にしがみ付き、時代の流れから取り残されることになるコルト社の変遷の1ページを飾る銃であり、銃そのものの知名度も高いとは言えない。10mmAuto弾という弾薬も、現在はより扱いやすい[[.40S&W>口径]]に押され、知名度が低くなっていることは間違いない。
 なおデルタエリートの後にも、[[スプリングフィールド]]・オメガ、STI・EDGE(エッジ)、AMT・ジャベリナなど、やはりM1911系をベースにした10mm口径の銃が数種登場したものの、10mmAutoの衰退とともに多くが絶版となっている。

 2009年3月現在の情報では、コルト社は本銃の再生産を決定しており、幾つかの仕様変更を加えているものの、基本的な形態は変化させていないようである。
 また、10mmAuto仕様の銃そのものも、アラスカ州警察やノルウェーの国境警備隊が野生動物(特にヘラジカやホッキョクグマ)対策の一環として採用を決定し、一時的であっても復活の兆しを見せている。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[あぶない刑事]]|−|−|項目参照|
|[[砂ぼうず]]|−|−|項目参照|
|[[ペルソナ2 罪>女神転生]]|−|−|項目参照|
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CENTER:画像"deltaelite_2.jpg"は[[Adams Guns>http://www.adamsguns.com/]]から転載しています。
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