*ディティクティブ スペシャル/DETECTIVE SPECIAL [#ca03c691]
 
|~全長|~重量|~[[口径]]|~総弾数|~製造国|
|178mm|660g|.38Spl|6|アメリカ|

 コルト製回転式拳銃の中でも小型の部類に入る38口径のリボルバー。
 その名の如く、私服の警官や探偵の護身用コンシールドキャリーを目的に設計されたもの。
 そのために38口径の回転式としては小型のサイズであり、同じ38口径であるS&WのM36チーフスペシャルよりも小さく設計されている。
 戦後直後のアメリカのドラマ、特に刑事物や探偵物の映画やドラマ等にも多数登場し、人気も高い。フロントサイトやバレルの形状から前期型と後期型の2つの種類があり、前期型は露出型のバレルシュラウドや大型のフロントサイトを持ち、グリップは木製。
 後期型は外見のデザインを一新し、より秘匿性を高めるために引っ掛かりの少ない小型のフロントサイトを装備し、バレルシュラウドも完全に隠れるようになっている。また、グリップは硬質ゴムで出来た金色のメダリオンの入ったフィンガーレスト付きのものに換装されている。
 このデザインをしたモデルは、1970年代以降のコルトディティクティブスペシャルのスタイルとして、そしてコルト社製リボルバーのデザインの一つとして確立されることになる。
 短銃身であるために遠距離の使用を想定したものではなく、実際の現場ではあくまでも護身用であったり、メインであるオートマチックが故障したり、弾切れになった際のバックアップ用として使用されることが多かったようで、シリンダー内部の加工がS&Wに比べて粗雑であるという欠点がある。
  
 現在のアメリカ本国ではこの銃を制式採用している機関は殆ど無く、使用する.38Splの威力不足のために個人の所有する者も少ないと聞くが、太平洋の反対側である日本では後期型が公用機関向けとして今も現役で稼動中である。
 [[P230JP>シグ/ザウエル P230]]や[[SW M37エアーウエイト>SW M36]]の採用までは、[[SW M10]]や、[[ニューナンブ>ミネベア M60]]と並んで、日本警察制式のリボルバーであったが、今の時点では警官ではなく、麻薬取締官が護身用に携行することが多いらしい。

 コルトとS&Wのリボルバーについて、これは余談であるが両者の決定的な違いは性能的なもの以前にシリンダーの回転方向にある。S&Wは左に回転するが、コルトは右回転。これは外見的に似ていた両者が自分達の差異を明確化するために行った処置であるらしい。
 ちなみにステンレス製のモデルもあり、これは“コルト エージェント”、アルミフレームのモデルは“コルト コブラ”と呼ばれている。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|L.Aコンフィデンシャル|映画|バド ホワイト巡査&br;エドワード“エド”エクスリー警部補|前期型モデル|
|Mafia|ゲーム|ロストゥ悒凜鷏抻ヾ|−|
|[[ゴルゴ13]]|−|−|項目参照|
|天使の爪|小説|神崎 アスカ|-|
|裸の銃を持つ男&br;裸の銃を持つ男 PART2 1/2|映画|フランク ドレビン|前期型モデル|
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