コルト ガバメント バリエーションモデル / Colt Government Variation Model

アメリカ軍採用モデル

外見モデル説明製造国
M1911
M1911原型。1911年採用。アメリカ
M1911A1
M1911A11926年採用。メインスプリングハウジング・グリップセフティ・フレーム等の形状を改良。以後の基本モデル。
第二次大戦中はイサカなどだけでなく、全く銃に関係のない民間工場でも生産された。
combatcommander
M151972年採用。銃身長4.3インチのショートモデル。
民間モデルは『コルト コンバットコマンダー』。
MEUピストルアメリカ海兵隊・遠征部隊向け。
US M9と交代・回収されたM1911A1の中から、程度の良いフレームを選び、新たにスライドやカスタムパーツを組み込んだもの。リサイクル品ゆえに改造の時期によって個体差がある。
多くはスプリングフィールド製のスライドを組み込んでいるため、良く同社製と誤解される。
現在はスプリングフィールド社100%純正品であるトラストモデルが主であり、価格は3000ドルと超高額。
カナダ
キンバー
MARSOC
アメリカ海兵隊「DET-1」向けに生産された特別仕様。MARSOC(マーサック)とは「Marine Special Operations Command」の略。
スライド前方のセレーション、ナローサイズのマウントレール、ランヤードリングなどを装備。

コルト社製品(民間モデル)

外見モデル説明製造国
series70
Mk IV
シリーズ70
1970年から83年に市販された民間型。最も人気があり、後継のシリーズ80が不評を買っていた頃はプレミアム価格で取引されていた。アメリカ
Mk IV
シリーズ80
1983年から市販されたモデル。AFPBを組み込んだが、トリガーの感触が悪化し評価を下げてしまった。
M1991A1
M1991A11991年発売のメモリアルモデル。軍制式の様な型番がついているが、民間型。
外見もより先祖返りしているが、古風ないでたちとは裏腹にAFPBなど新世代の安全対策が組み込まれている
コマンダー1949年発表。銃身長4.3インチのショートモデル。
アルミフレームが使用されていたが、耐久性に難があった。
CombatCommander
コンバットコマンダー1971年発表。『コマンダー』のスチールフレーム版。
後に米軍にも『M15』の名称で採用された。
Officers
オフィサーズ銃身長3.5インチのコンパクトモデル。
Difender
ディフェンダー銃身長3インチのサブコンパクトモデル。
ダブルイーグルダブルアクショントリガーを組み込んだモデルだが、商業的には失敗であり、知名度も非常に低いマイナーな銃
ショートモデルの『ダブルイーグル・オフィサーズ』もあった。
DeltaElite
デルタエリート(項目参照)

他メーカー製品(マスプロダクションモデル、メーカーカスタム)

外見モデル説明製造国
HardBaller
AMT
ハードボーラー
初のステンレス・ガバ。狩猟・射撃用のロングバレル・ロングスライドモデルが有名。
10mmAuto口径の『ジャベリナ』も発売された。
アメリカ
Grizzly
LAR
グリズリー
(項目参照?)
M945
S&W PC
M945
(項目参照)
SW1911
S&W
SW1911
コルト社永遠のライバルS&Wが、まさかまさかで送り出したガバメント クローン。しかし全くのコピーではなく、グリップセフティ連動のAFPBを組み込むなど独自のアレンジも見られ、品質も上々。
ライバル社製品の生産開始には複雑な思いを抱く向きも多かったが、皮肉にも(?)大成功を収め、バリエーションも着々と増えつつある。
GSR
SIG
GSR
シグ・アームズ社製。シグはスイスの会社だが、GSRはアメリカ国内で生産されており、型番の『GSR(Granite Series Rail)』もシグ・アームズの所在地ニューハンプシャー州のニックネーム『Granite State(御影石の州)』に由来する。
同社らしい高い品質と、P226?などにも通じる角張ったデザインを持ち、フレームにはピカティニーレールを装備(有無は選択可能)。
Eagle5.1
STI
イーグル
新設計のポリマーフレーム『2011』を採用し、ダブルカラムマガジン(装弾数12発)仕様ながら軽量・スリムなグリップを実現している。
『EDGE(エッジ)』、『タクティカル』などのバリエーションがある。
ウィルソン
M1996A2CQB
カスタムメーカーとして著名なウィルソンコンバットが、CQB向けに設計したコンバットピストル。
大型ノバックサイトや軽量のトリガーなど贅を尽くしたパーツを数多く組み込んでいる。
性能は文句なしだが、価格も破格の1800ドル。
Coonan357
クーナン
357マグナム
.357マグナム弾を使用する変わり種。コンパクトモデルや.41マグナム弾版もあった。現在は生産中止。
スプリングフィールド
オメガ
スプリングフィールド アーモリー製。『マグナポート』と呼ばれるコンペンセイターとロングスライドを装備した射撃用モデル。
10mmAuto版もあり、日本でもモデル化されていたが、現在は製造中止。
ナイトホークスプリングフィールドモデルと並ぶ、超高額で豪華な内容のカスタムを施されたモデル
ウィルソン社の熟練ガンスミスによって2005年に設立された企業のフラグシップモデルで価格帯は2500ドル以上が主流
実戦での使用を念頭において開発されているため、確実に撃てるための即応性を重視する。
CombatMaster
デトニクス
コンバットマスター
コンパクト・ガバの元祖。前方にシフトしたリアサイトが特徴。
小型なだけでなく、各部品も極力オリジナルと互換性を持たせている。
M1927
システマ・コルト
M1927
アルゼンチン軍の元制式拳銃。ほぼオリジナルのままのライセンス生産品。
ジオブリーダーズ』ではバッタもの呼ばわり、『ブラック・ラグーン』ではインベル M911と混同されるなど、メディア上ではいまいち冴えない扱い。
アルゼンチン
モリナ
バジェスター
モリナ
グリップセフティなどを省略し、生産性を高めたモデル。これもアルゼンチン軍の元制式。
既に制式解除となっているが、フォークランド戦争では相当数がイギリス軍に鹵獲された。
P14-45
パラ・オーディナンス
P14
ダブルカラムマガジン装備の『ハイキャパシティ(多弾数)ガバ』のはしり。装弾数が14発なので『P14』の型番がついた。
コンパクトタイプのP13、LDAとも呼ばれるダブルアクショントリガーを組み込んだモデル、9mm仕様のP18、40SW口径のP16などがある。
カナダ
レス ベアーパラ・オーディナンスのP14シリーズをベースに、実際の撃ち合いで勝てるための更なるカスタムを施したモデル
ドーブテール型フロントサイト、ビーバーテールグリップ&ナロータイプのアンビセフティー、フロントセレーションなどを多数装備
FBIの特殊部隊であるHRT(人質奪還部隊)に75挺が納入された
ModelM
スター
モデルM/モデルMD
スペイン国境警備隊(グラウディア・シビル)向けに開発されたフルオートモデル。スライド右側にセレクターが追加されたほか、グリップセフティが省略されている。
モデルMDでは、マウザー C96に似たホルスター兼用のショルダーストックも付属。
スペイン
ImbelM911
インベル
M911
ブラジル軍の元制式拳銃。『ブラック・ラグーン』登場で知名度急上昇。
ガバメント クローンの中では古株で、取り立てて特徴はないが、軍用拳銃らしい無骨さ・素っ気なさが逆に魅力。
後期型ではセレーションが斜めになり、サイトが大型化するなどの改良が加えられている。9mmx19版もあり。
ブラジル
VIS-wz1935
ラドム
VIS-wz1935
(項目参照)ポーランド
tokarev
トカレフTT33(項目参照)旧ソ連

他に、フィリピン、中国(ノリンコ)、ベトナム、イタリア、ドイツなどでも、様々なコピー、アレンジモデルが生産されている。

カスタムモデル

外見モデル説明製造国
ストライクガンアラン ズィッタ(Allan Zitta)制作の白兵戦用(?)カスタムモデル。ベースにはSTI・EDGEの他、数種類があるらしい。
グリップエンドやマズルガードに、出会い頭の揉み合い等を考慮したスパイクを備えた凶悪なシルエットが特徴。マズルガード(もしくはスタンドオフ)には、スライド前端を押さえられて発射不能にされるのを防ぐ役目もある。
スパイク付きマズルガードは、後にCZ75 SP1のような量産モデルにもオプションとして取り入れられている。漫画『ゼロイン』のブレンテンカスタムのモデルも、おそらくこれ。
アメリカ
ピンガンアメリカ人ガンスミス・ジム クラークがピンバスター(何本かのボーリングのピンを全て倒すまでの時間を競う射撃競技)のためにカスタムしたモデル。
バレル先端に大型のバレルウエイトでマズルジャンプを押さえて、連射性能を高めている。アンビセーフティーとスクエアタイプのトリガーガードを装備、スキッドチェッカータイプのグリップが特徴的。
BobChow
ボブチャウ スペシャル中国系アメリカ人のガンスミス・ボブ チャウ(BOB CHOW)氏制作のカスタムガン。
携帯性・コンシール(隠し持つ)性を追求しており、服などに引っかけないよう角という角が徹底的に削られている。
ズボンのベルトに引っかけて携帯するためのクリップも装備。

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最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • フロント(コッキング)セレーションは90年代に始まった競技用カスタムらしく、製品で仕様化し始めたのはスプリングフィールドだと言われてますね。大型というと、いわゆる初期型とは違うアジャスタブルサイトという事でしょうか?でしたら1911のカスタムパーツを初めて市販化したキングス・ガンワークスが同様に初めて製作したと言われています。が、はっきり言ってどれぐらい古いのかよく分かりません。1960〜1980年のカタログにはよく見られますが、最古のものでは1930年代には既にカスタム品で存在したとか・・・1911沼はなかなか深く全貌は未だ完全には解明されていないようです。 -- 2015-08-01 (土) 22:25:31
  • 回答有り難うございます。初期型と比べてフロントセレーション付き、アジャストやノバック等の大型サイトを乗せた近年のバリエーションモデルは大分攻撃的なフォルムですよね。流石に1911にストックとタンジェントサイト付きモデルは無いですよね? -- 三流陸曹? 2015-08-01 (土) 22:38:45
  • タンジェントサイト付きは流石に聞いた事無いですね。まぁ1911の場合はフォアグリップやストックの付いたフルオートモデルが軍でテストされたりギャングに使われたりしましたから、魔改造ぶりでは他に勝るとも劣らないと思いますが。 -- 2015-08-01 (土) 23:06:05
  • ウィルソンコンバットのスペックオプス9は1911バリエーションに含まれるのでしょうか?互換性も有りますが単なるバリアントとは毛色が違うようですし、向こうの市場ではどういう目で見られているのでしょうか? -- 三流陸曹? 2015-09-22 (火) 18:58:00
  • AFPB搭載のシリーズ80でトリガーフィールが不評を買ったようですが他社製クローンのAFPB搭載モデルはどうなのでしょうか? -- 三流陸曹? 2015-10-26 (月) 19:02:55
  • M45A1は民間向けに販売されているのでしょうか? -- 2017-01-05 (木) 16:48:53
  • M1070 CQBP として民間に販売 -- 2017-01-05 (木) 18:47:44
  • ノルウェーのM/1914は珍しく見える。一応ドイツ軍の制式であったとは……。 -- [[ ]] 2017-09-28 (木) 19:09:01
  • 素人考えの質問で恐縮なのですが、各メーカー間でマガジンの共有(例えば、パラUSA社のダブルスタックフレームにレミントン社のダブルスタックマガジンなど)って可能なのでしょうか。 -- 2018-02-28 (水) 18:59:21
  • ダブルスタック1911のフレームは各社独自の仕様なので基本的には無理ですが、マガジンキャッチや上部の寸法を加工して変えれば使えることがあるようですね。
    しかし単純に挿入可能でもマガジンリップを加工しないと給弾出来ないこともあるようなので「無理ではない」というところですかね。 -- 2018-03-01 (木) 07:16:51
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