*ガンプレイ / Gun Play
 映画やドラマなどにおける、銃を使った演技や演出一般のこと。
 ガンプレイの志向には大別して『リアル系』と、『フィクションならでは』のものがある。リアル志向のものはそのものズバリで、軍隊や治安機関などの実戦的・実用的な装備や銃さばき、射撃、フォーメーションなどをなぞったもの。『[[プライベート ライアン]]』や『[[ブラックホーク ダウン]]』の様なセミ・ドキュメンタリー的な作品はむろんのこと、『[[スズメバチ]]』や『[[ビバリーヒルズ コップ]](第一作)』といった娯楽系作品でも目にすることがある。また、この路線では日本のガンアクション系アニメーションはかなり高いレベルにある。
 実戦的な分どうしても動きは抑制的になり、派手さには欠けるが、逆にその抑えた演出やアクションが、(例え見る側にその知識が無くとも)撃つ、撃たれるの緊張感をみなぎらせ、画面を引き締めてくれる。『ビバリーヒルズ コップ』などはどちらかと言えばコメディ志向の作品だが、時折見せる本気モードのガンプレイで「軽薄そうだが実は凄腕の主人公」を描くことに成功している好例と言える。
 ガンプレイの志向には大別して「リアル系」と、「フィクションならでは」のものがある。リアル志向のものはそのものズバリで、軍隊や治安機関などの実戦的・実用的な装備や銃さばき、射撃、フォーメーションなどをなぞったもの。『[[プライベート ライアン]]』や『[[ブラックホーク ダウン]]』の様なセミ・ドキュメンタリー的な作品はむろんのこと、『[[スズメバチ]]』や『[[ビバリーヒルズ コップ]](第一作)』といった娯楽系作品でも目にすることがある。また、この路線では日本のガンアクション系アニメーションはかなり高いレベルにある。
 実戦的な分どうしても動きは抑制的になり、派手さには欠けるが、逆にその抑えた演出やアクションが、(例え見る側にその知識が無くとも)撃つ、撃たれるの緊張感をみなぎらせ、画面を引き締めてくれる。『ビバリーヒルズ コップ』などはどちらかと言えばコメディ志向の作品だが、時折見せる本気モードのガンプレイで「軽薄そうだが実は凄腕の主人公」を描くことに成功している好例と言える。

 もう一つはあえて(?)実戦や実用性には目をつぶり、言わば理屈抜きの迫力・面白さを目指したもの。「[[二挺拳銃]]」や「[[クロスファイア>二挺拳銃]]」、「[[スリーブガン]]」、「[[スピンコック>レバーアクション]]」、「ファストドロウ(早撃ち)」、射撃を伴わないものでは「[[メキシカン スタンドオフ]]」や、トリガーガードに指を引っかけて銃をくるくる回してみせる『ガンスピン』などもこれに含まれる。また、「[[ガン=カタ]]」などもこの路線を突き詰めたものと言えるだろう。
 もう一つはあえて(?)実戦や実用性には目をつぶり、言わば理屈抜きの迫力・面白さを目指したもの。「[[二挺拳銃]]」や「クロスファイア」、「[[スリーブガン]]」、「[[スピンコック>レバーアクション]]」、「ファストドロウ(早撃ち)」、射撃を伴わないものでは「[[メキシカン スタンドオフ]]」や、トリガーガードに指を引っかけて銃をくるくる回してみせる「ガンスピン」などもこれに含まれる。また、「[[ガン=カタ]]」などもこの路線を突き詰めたものと言えるだろう。
 現実の制限を取り払った分、見映えの良い思い切った演出ができるのが強みだが、あまりやりすぎると、「ろくにマガジンも交換しないのに、弾切れもせず延々と撃ちまくる」といった、荒唐無稽で冗長な銃撃シーンができあがってしまう。ある程度のリアリティや、観る者を納得させる"何か"をうまく織り込み、観客にあら探しをさせない、許さないのがうまいガンプレイの演出であり、クリエイターの腕の見せ所と言える。
 例えば「ガン=カタ」は隠し味として[[CQB]]や[[CQC]]を仕込んでいるし、『[[ターミネーター]]』や『[[ロボコップ]]』では主人公をロボットとすることで、ノーガードの銃撃戦や、生身の人間では不可能なガンアクション(後ろにいる敵を振り向きもせず撃つ、など)も"あり"と見せている。
 『[[ダーティハリー]]』や「ガン=カタ」のように、銃や技の威力をセリフでわからせるのも一つの手だ。実際には[[.44マグナム>SW M29]]でも突っ込んでくる自動車(それも大柄なアメ車)を止めるのは至難の業だが、「こいつは世界一強力な[[拳銃]]なんだ」と大見得を切られてしまっては、もう文句などつけようがないのだ。
 例えば「ガン=カタ」は隠し味として[[CQB]]や[[CQC]]を仕込んでいるし、『[[ターミネーター]]』や『[[ロボコップ]]』では主人公をロボットとすることで、ノーガードの銃撃戦や、生身の人間では不可能なガンアクション(後ろにいる敵を振り向きもせず撃つ、など)も"あり"と見せている。
 『[[ダーティハリー]]』や「ガン=カタ」のように、銃や技の威力をセリフでわからせるのも一つの手だ。実際には[[.44マグナム>SW M29]]でも突っ込んでくる自動車(それも大柄なアメ車)を止めるのは至難の業だが、「こいつは世界一強力な[[拳銃]]なんだ」と大見得を切られてしまっては、もう文句などつけようがないのだ。
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