*オープンサイト / Open Sight [#z7974cb3]
#author("2024-03-23T23:40:00+09:00","default:user","user")
*オープンサイト / Open sight [#z7974cb3]
 [[照準器]]の中でも最も単純な形式。''ノッチサイト''とも呼ばれる。凸型の照星(フロントサイト)と凹型の照門(リアサイト)を持つ。照星と照門の高さ(上辺)を揃え、照星と照門の左右の隙間を一致させた状態で標的と重ねることで照準を合わせる。照門は単純な四角の凹型からV字型など複数存在している。
 拳銃において最も使われている形式の照準器である。
 照門についてはトップストラップ(銃上面)についた溝を照門とする銃([[S&W M36>SW M36]]、[[FN M1910]]等)も存在する。

 銃火器等に使われる最も単純な照準器。
 ただし「オープンサイト」とはより狭義な名称で、本来は切り欠きタイプの照門(Rear Sight)を用いたもののことである。また丸穴タイプの照門を用いたものを「アパーチャーサイト(Aperture Sight)」と呼び、両者を包括した名称としては「アイアンサイト(Iron Sight)」が一般的である。
 低コストで高強度に作れ、照準自体も扱いやすい一方、照門が目標を隠す、照星が薄い場合見失いやすいという欠点がある。

 基本的に、火器後方にある照門と、銃口付近にある照星(Front Sight)の2部品で構成されており、照門と照星、更に目標を同一線上に合わせる事で、照準をおこなう仕組みである。
 長距離射撃を想定した銃の場合、照門ないし照星の高さを調節する事で、重力による弾の落下を考慮した照準を行う事も可能。また近年は、ホワイトドットや蓄光・蛍光素材を埋め込むことでサイトの視認性を高めたものが一般的となっている。
 ''バックホーンサイト''と呼ばれる形式もある。[[レバーアクション]]ライフルのような古い形式の銃で使われた形式で、左右に鹿の角(=バックホーン)のように伸び、左右の先端が上部で一致した(繋がってはおらず僅かに離れている)リアサイトが特徴である。目的は距離毎の補正である。下部には通常のオープンサイトのように凹型のノッチが備えられており、近距離ではそこで狙いを付ける。中距離では角で構成される「輪」の中心にフロントサイトを置き狙う。そして角の先端とフロントサイトを合わせることで遠距離の照準が可能となっている。角が通常型(フル)の半分ほどになったセミバックホーンサイトも存在する。

 照門と照星の間隔(「照準線」と呼ぶ)が長いほど誤差が少なく精密射撃に有利となるが、より正確な照準が必要な場合には、[[スコープ]]や[[ダットサイト]]、[[レーザーサイト]]などの光学照準器が用いられる。


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