*エクスプロッシブ カートリッジ / Explosive Cartridge
 炸裂弾。ないし炸裂弾頭。エクスプローダー弾、爆薬弾頭、爆裂弾頭とも言う。
 弾頭の内部に炸薬(爆薬)とこれに着火するための信管(発火薬)を仕込んだ弾薬。着弾の衝撃で信管が作動・発火して炸薬が爆発する。大口径の大砲や機関砲などでは一般的だが、狭義には[[拳銃]]用、[[小銃]]用の特殊な弾頭を指す。
 フィクションの世界では大げさなほど高威力な弾薬として描写されることが多いが、実際のところ拳銃弾や小銃弾の小さな弾頭の中に、有効な量の炸薬と確実に作動する信管を仕込むのは、技術的にかなり難しい。
 フィクションの世界では人体や物体を吹き飛ばすなど大げさな高威力弾薬として描写されることが多いが、実際のところ拳銃弾や小銃弾の小さな弾頭の中に、有効な量の炸薬と確実に作動する信管を仕込むのは、技術的にかなり難しい。

 現実には、[[レーガン大統領暗殺未遂事件]]で[[.22LR>口径]]のエクスプロッシブ カートリッジが用いられたと言われるが、胸部に被弾した大統領、頭部に被弾し重度の後遺症が残ったジェームズ・ブレイディ報道官も含めて、数名が負傷したものの死者は出なかった。
 小口径、そして拳銃と弾丸自体のお粗末な出来というハンデを考えても、拳銃弾クラスのエクスプロッシブ カートリッジの威力は、フィクションで語られる程ではないと言える。

 小銃用としては[[M2重機関銃>重機関銃/ブローニング M2]]や[[M82ライフル>バレット M82]]などで用いられる.50口径用の炸裂・焼夷・徹鋼弾が存在する。対物としての威力は勿論だが、流石の.50口径でも超遠距離においては威力が大きく低下するため、これを補う効果もあるようだ。
 5.56mmNATOや7.62mmNATO、7.62mmx39などより小型の弾薬でも炸裂弾は存在するが、これらは炸裂による威力を期待したものではなく、着弾位置を明らかにする為のもので、訓練や夜間戦闘で用いられる。特に戦闘においては、曳光弾(トレーサー)と異なり射手の位置を大きく露見させずに着弾点を確かめられるという利点があるが、一方で小口径サイズでは貫通力に悪影響があり必ずしも有効ではない。軌道と着弾位置の両方を明らかにするために曳光弾と炸裂弾の両方の特性を持つ弾種も存在しており、用途に応じて使い分けられる。

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