・ストーリー
2010年のフランス・パリ市内。治安悪化によりコンクリート壁で隔離された地区「13街区(バンリュー13)」。そこには法律も安全も存在しない。学校も消え、警察も当てにはならない。しかも犯罪王タハ(ビビ・ナセリ)が、軍隊並みの武装集団を率いて全てを支配している有様だ。
この地区で生まれ育ったレイト(ダヴィッド・ベル)は、荒んだ街からドラッグを一掃しようと危険を承知で一人戦っていた。ドラッグの密売を幾度となくレイトに邪魔されてきたタハの手下K2(トニー・ダマリオ)は、悩みの種であるレイトを始末するため、彼の妹のローラ(ダニー・ヴェリッシモ)を誘拐する。だが一歩先を行くレイトによりタハが人質にとられ、挙句の果てに警察に突き出されてしまう。これで街に蔓延る悪を浄化することが出来たと考えていたレイトだったが、既に13街区から撤収する手はずを整えていた警察は、面倒を避けるためタハを解放し、レイトを拘束する。そしてローラは再び奪われ、レイトは刑務所送りにされてしまうのだった―――。
それから6ヶ月後。パリ市内の警察本部では緊急事態が発生していた。 政府が開発した新型中性子爆弾が輸送中にタハ一味によって盗まれ、13街区に持ち込まれたことが判明したのだ。まだ開発途中のこの爆弾が爆破すれば、半径8キロ以内の人間約200万人の命が奪われてしまう。最悪なことに時限装置が誤作動し、爆破までに残された時間はわずか24時間しかない。
パリ市警はこの緊急事態に際し、武術のエキスパートであるエリート潜入捜査官ダミアン(シリル・ラファエリ)に爆弾解除の任務を命じる。しかし、通常何週間もリサーチを重ねた上で任務に挑むダミアンにとって、13街区は未踏の地であり、下調べをするにしても時間が足りない。難色を示すダミアンを説得するため、上官は13街区の現地アドバイザーとして、半年前に投獄されたレイトとコンビを組むように提案する。最初は反発する二人だったが、ダミアンは国を守るため、レイトは妹を救うため、無政府状態となっている13街区に潜入。
刻一刻と迫る時間のなか、二人の男の決死の戦いが今、始まった―――。
・作品解説
VFXアクションに対するアンチテーゼとして制作された、CG、ワイヤーアクション、スタントを用いない本作。なかでも、アパートで繰り広げられるレイトとタハ一味のチェイスや、違法カジノで数十人の敵相手に戦いを挑むダミアンなど、今までになかった斬新なアクションが特徴だ。
ダミアン役のシリル・ラファエリは、サーカス学校からスタントの道に進み、数々の映画のアクションコーディネーターや俳優として活躍。レイト役のダヴィッド・ベルは「パルクール」の創始者の一人。ギャングを従えるタハ役のビビ・ナセリ*1は、映画『TAXi』シリーズでスゴ腕タクシードライバー ダニエル役を演じているサミー・ナセリの兄である(ちなみにリュック・ベッソンとともに、本作の脚本も担当している)。
なお、原題の「バンリュー(Banlieue)」とはフランス語で「郊外」の意味。狭義には、特に移民などの低所得層が多く、犯罪が多発するなど、いわゆる「スラム化」が進む公営住宅地を指す。
ただし、いくら治安が悪いと言っても、現実のバンリューには本作のように隔離された地域はさすがに存在しない。隔離された無法地帯という設定には映画『ニューヨーク1997』の影響もうかがえる。
2009年には続編が製作され、「アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ」という邦題で日本公開される。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
ダミアン・トマソ | グロック 26 | スリーブガン |
ベレッタ M92F | 敵の銃口を逸らして使用 | |
IMI マイクロウージー? | サプレッサー装着 敵の銃を使用 | |
グロック 18 | ロングマガジン装着 二挺拳銃 | |
シグザウエル P226? | 詳細不明銃との二挺拳銃 敵から強奪 | |
コルト M1911A1 | シルバーモデル USPとの二挺拳銃 DVDジャケットにて所持 | |
HK USP | M1911A1との二挺拳銃 DVDジャケットにて所持 | |
レイト | スタームルガー P95 | タハから強奪(発砲無し) |
シグザウエル P228 | 護送車のダッシュボードの銃(発砲無し) | |
ローラ | HK MK23 | K2から強奪(発砲無し) |
タリク | モスバーグ M500 | 発砲無し |
レイトの仲間 | レミントン M870 | 発砲無し |
イサカ M37 | ||
タハ・ベマムッド | スタームルガー P95 | 部下の射殺時に使用 |
IMI ジェリコ941 | ||
K2 | HK MK23 | − |
SW PC629 | パフォーマンスセンターカスタム 発砲無し | |
ヨーヨー | ベレッタ M84F | シルバーモデル コンペンセイター装着 |
イエティの見張り | 水平二連ショットガン | 発砲無し |
タハの手下 | イントラテック TEC-9 | − |
モスバーグ M500 | ソードオフモデル ドアエントリーに使用 | |
USSR AK47 | − | |
FN MAG | アジト前の銃座やトラックに車載 | |
フランキ スパス12 | 折り畳みストック装着 | |
HK MP5A3? | フォアグリップ装着 | |
シュタイアー AUG? | フラッシュライト装着 | |
シグ SG551 | ダットサイト装着 M203装着型もあり フォアグリップ装着型もあり フラッシュライト装着型もあり ダブルマガジン仕様もあり | |
MPi-KMS72 | AKMの旧東ドイツ製クローン銃 ブラックモデル カスタムバレル | |
USSR AKS74U | − | |
IMI ミニウージー? | − | |
コルト AR15 パトリオット | − | |
レミントン M870 | マズルポート装備 ドアエントリーに使用 | |
FN FAL | マズルポート装備 | |
HK MP5K? | タハ射殺時に使用 | |
カルロス・モントーヤ | ベレッタ M92F INOX | ペドロ射殺時に使用 |
サミー | グロック 17 | M8000との二挺拳銃 |
ベレッタ M8000 | シルバーモデル G17との二挺拳銃 | |
カルロスの手下 | モスバーグ M500 | − |
IMI デザートイーグル | シルバーモデル | |
コルト M1911A1 | − | |
CZE Vz61 | − | |
ベレッタ M92F | ダミアンに銃口を逸らされる | |
HK MP5K? | − | |
IMI マイクロウージー? | サプレッサー装着 | |
オート9 | − | |
警察署署長 | スタームルガー P95 | レイトから渡される 発砲無し |
HK MK23 | ローラから渡される 発砲無し | |
13街区警察官 | FN P90 | 発砲無し |
GIAT ファマス | ||
アームスコー MGL? | ||
スタームルガー P95 | 署長から渡されるだけ | |
HK MK23 | ||
SWAT隊員 | HK G36 | 詳しいモデルは不明 発砲無し |
グロック 18 | ダミアンに渡すだけ | |
FN P90 | 発砲無し | |
刑務所警備員 | GIAT ファマス | 発砲無し |
13街区ゲート警備員 | GIAT ファマス | − |
HK G3 | 詳しいモデルは不明 | |
13街区の住人 | タウルス レイジングブル 454SS8M | 発砲無し |
IMI ミニウージー? | − |
・作品解説
前作の3年後が舞台。
使用者 | 銃器名 | 備考 |
ダミアン・トマソ | H&K USPコンパクト | 警察官から強奪(発砲無し) |
ウォルター・ガスマン局長 | コルト ガバメント | コンパクトモデル(詳細不明) 発砲無し |
DISS機動隊員 | FN P90 | レイトのアパートで所持 |
タオの手下 | CZE Vz61 | アジトで所持 |
モルコ | USSR AK47 | − |
H&K USP MATCH | 発砲無し | |
モルコの手下 | USSR AK47 | − |
USSR AKS74U | ||
USSR RPG7 | ||
カール・ル・スキン | H&K USP | 本編未登場? |
アリ・K | USSR AK47 | 発砲無し |
アリ・Kの手下 | USSR AK47 | − |
FN ハイパワー | ||
リトル・モンタナ | USSR AK47 | 空に向けて発砲 |
IMI ミニウージー? | 二挺撃ち 警察署内で使用 | |
コルト ガバメント | ガスマンから取り上げる | |
パリ市警警察官 | H&K USPコンパクト | 発砲無し |
パリ市警SWAT隊員 | H&K G36C | ウーのクラブで所持 |
USSR AK47 | スコープ装着 発砲無し | |
フランス軍兵士 | H&K XM8 | 発砲無し |
ゲートの警備兵 | H&K MP7A1? | 発砲無し |
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