*the EDGE (ジ・エッジ) [#wb4c984a]
RIGHT:1989年,集英社,長沢克泰

 近未来。かつてなく高度に組織化された新種のテログループ、『テロ ネットワーク(略称『TN』、以下同じ)』が世界各国で猛威を振るっていた。平和だった日本にも、要人暗殺を目的に海外から続々とテロリスト達が侵入し始める。
 そしてその背後に潜む、巨大企業集団『トロイ』の影。彼らはテロ・暗殺と、その取り締まりを名目にした強権発動の両面で、障害となる人物・組織を抹殺し、『世界の別次元からの管理』を実現しようと目論んでいた。
 事態を憂慮した『CIDG(民間不正規防衛集団;通称『CD機関』)』は、TNとトロイの陰謀を阻止すべくエージェント・御子神 鋭士(通称『EDGE(エッジ)』)とクリスタル、蛇牙花 元を日本に派遣。TNの暗殺計画阻止に成功する。
 が、それはTNとCIDGの直接対決の開始を意味してした――。

|所属|登場人物|銃名|備考|h
|CIDG|御子神 鋭士|[[コルト ガバメント]]|−|
|~|~|[[ワルサー WA2000]]|[[.300WinMag>口径]],[[爆薬弾頭>エキスプロッシブ カートリッジ]]も使用|
|~|~|[[ウィルディマグナム>ウィルディガンズ ウィルディマグナム]]|−|
|~|~|[[アストラ プレッシン]]|バタフライナイフに偽装したオリジナルモデル|
|~|~|[[H&K G11>HK G11]]|−|
|~|~|[[シュタイアー AUG]]|ライフル型なのにマガジンはSMG(チョンボ?)|
|~|~|[[S&W M19>SW M19]]|−|
|~|~|M26手榴弾|−|
|~|~|[[RDI ストライカー12]]|−|
|~|~|[[イサカ M37]]|警官から拝借,スペードのヘリを攻撃&br;排莢口が横(チョンボ?)|
|~|蛇牙花 元|[[コルト ウッズマン マッチターゲット>コルト ウッズマン]]|フルオートカスタム,[[二挺拳銃]]|
|~|~|[[コルト ガバメント]]|[[コンペンセイター]]装備|
|~|~|[[ミニ>IMI ミニウージー]]&[[マイクロウージー>IMI マイクロウージー]]|最終話,[[二挺拳銃]]|
|~|クリスタル|[[ワルサー PPK>ワルサー PP]]|−|
|~|ダグラス・C・ローパー|[[ベレッタ M92]]|セフティがフレーム側にある初期型|
|~|~|[[コルト パイソン]]|ベレッタと[[二挺拳銃]]|
|~|~|[[IMI ウージー]]|最終話|
|~|アーサー・レイク|[[44オートマグ>AM オートマグ]]|コマにはほとんど出ない|
|~|~|[[M47 "ドラゴン">MD M47]]|最終話,衛兵から強奪|
|~|ロイス 時田|[[スコーピオン>CZE Vz61]]|コマにはほとんど出ない|
|~|ワイツ・ドウマン|[[ベレッタ M92]]|コマにはほとんど出ない|
|TN|アーサー・E・スペード|[[S&W M19>SW M19]]|−|
|~|~|モスバーグ 377|[[狙撃銃]]|
|~|『赤い旋風』(レッドゲイル)|[[ヤティマティック>タンペレーン ヤティマティック]]&br;[[IMI ウージー]]|他、TN側使用者多数|
|~|~|[[コルト パイソン]]|−|
|~|~|[[コルト ポケット]]|−|
|~|デイビス・ウイルバー|[[FN FAL]]|[[スコープ]]装備,狙撃用|
|~|~|[[ヤティマティック>タンペレーン ヤティマティック]]|[[サプレッサー>減音器]]装備|
|~|冷血(コールドブラッド)レンスラー|モスバーグ 377|[[狙撃銃]]|
|~|~|[[マンビル XM18]]|−|
|~|バード|[[サコー M60E3>サコー M60]]|−|
|~|~|Mk2手榴弾|トラップに使用|
|~|~|[[ブラウニング M1919>ブラウニング M1917]]|~|
|~|テロリスト&br;(ザコキャラ)|[[キャリコ M100]]|ビルから御子神を攻撃|
|~|~|[[AUG>シュタイアー AUG]],[[マイクロウージー>IMI マイクロウージー]]など諸々|レストラン襲撃時|
|~|多聞会長襲撃犯|[[FFV M2]]|車中から発射,砲口のみ見える|
|~|~|[[AAI M10>短機関銃/M10]]|1コマだけ登場,[[サプレッサー>減音器]]装備|
|トロイ|蛇牙花 仁|[[S&W M19>SW M19]]|−|
|~|~|[[コルト ガバメント]]|−|
|~|エノシス城衛兵|[[H&K MP5>HK MP5]]|−|

 週刊少年ジャンプ連載作品。単行本は全2巻(現在は絶版)。
 長沢氏の画力による緻密な描写と、クセモノ揃いのキャラクターで魅せる、隠れた名作(?)。作者の未熟、あるいは少年誌の制限を感じさせる部分もあるものの、20年も前に『[[民間軍事組織>PMC]]』を取り上げた内容は、当時の水準を大きく超えていた。
 しかし、やはりそのあまりにもマニアックな内容が『友情・努力・勝利』のジャンプでは受け入れられなかったのか、アンケートがふるわないまま、結局はわずか20週で『打ち切り』となってしまう。
 ちなみにその数年後、少年サンデーでは『[[ジーザス]]』がブレイク。その後、一般向けの作品でもミリタリー系の描写が広く普及することとなる。
 雑誌と時代が違えば、本作もまた異なる評価・展開もあったかと思われると、惜しまれる佳作である。

 ところでこの漫画、ハリウッド映画などではテロリスト(悪役)の代名詞となっている[[AK>USSR AK47]]系の銃が全く出てこない。敵も味方もほとんどが西側製の銃火器で、テロを扱った作品としては珍しいかもしれない。
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