#author("2021-04-12T01:27:34+09:00","default:user","user")
*スオミ短機関銃 M1931 / Suomi KP/-31 【短機関銃】 [#o9be6e35]
#ref(sm1931smg.jpg,center,nolink,スオミ1931 初期型)
|モデル|全長|重量|口径|装弾数|発射速度|発射形式|製造国|h
|~初期型|770mm|4.6kg|[[9mm×19>9mmパラベラム弾]]|20/36/40/50/71|900発/分|S/F|フィンランド|
|~過渡期型|770mm|4.6kg|[[9mm×19>9mmパラベラム弾]]|20/50/71|~|~|~|
|~後期型|875mm|4.87kg|[[9mm×19>9mmパラベラム弾]]|20/50/71|~|~|~|

 フィンランドのティッカコスキ銃器工廠が開発した[[短機関銃]]。"スオミ(Suomi)"とは、フィンランド語での母国名で(("Japan"に対する「日本」に当たる))"KP"はkonepistooliの略称で短機関銃のことである。試作品のM1922、生産型のKP/-26の後継として、1931年にフィンランド国防軍に採用された。設計はフィンランドの著名な銃器設計者アイモ・ラハティらによる。

 KP/-31は第二次世界大戦に登場した短機関銃の中で傑作の一つとみなされている。本体重量だけで4.6kg、71発[[ドラム弾倉>ドラムマガジン]]装填時の重量は7.36kgと、同時代の短機関銃では重量級の部類だが、900発/分という非常に高い連射速度でも安定した射撃と高い精度をもたらしていた。
 銃身はレシーバーに差し込まれているだけで直接固定されておらず、レシーバーのロッキングラグに咬み合わせて差し込むバレルジャケットが固定具を兼ねた設計で、耐熱グローブを要したものの銃身交換が比較的容易であった。
 [[コッキング]]ハンドルはボルトと独立して、レシーバー後端にセットされた。ボルトを引くためのハンドル一体のロッドがレシーバー下部に位置し、トリガー機構のハウジングに覆われている。これによって、ハンドルは発砲時にはボルトと連動しないため射手にヒットするリスクが無く、コッキングスロットも外部にさらしていないことから、異物の侵入を気にする必要が無かった。
 いっぽう、多くの部品が[[削り出し加工]]で製造され高コストであったため、後に[[PPS-43>短機関銃/USSR PPs43]]のコピーであるKP/-44が作られている。

 フィンランド国防軍は当初、本銃を[[軽機関銃]]の代用火器として企図し、T-26軽戦車(OT-133火炎放射戦車改)の前方機銃として装備させた例もあった。しかし、[[継続戦争]]中には[[分隊支援火器>SAW]]的な運用に絞られ、鹵獲品の[[DP軽機関銃>USSR DP]]と共に一分隊には必ず1、2挺を配備することで、歩兵を効果的に支援した。
 
 本銃は、スイス、デンマーク、スウェーデンでもライセンス生産された。継続戦争中、KP/-31に悩まされた[[ソ連>USSR]]軍は、その71連発ドラムマガジンをそっくりコピーして、[[PPSh-41>短機関銃/USSR PPSh41]]に採用している。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[Battlefield V]]|−|−|項目参照|
|[[ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦]]|−|−|項目参照|
|原始獣レプティリカス 冷凍凶獣の惨殺|映画|マーク・グレイソン准将&br;デンマーク陸軍兵士|[[スリング]]装着|
|[[ジオブリーダーズ>ダイナマイトが百五拾屯 雑魚キャラコーナー]]|−|−|項目参照|
|[[ストライクウィッチーズ]]|−|−|項目参照|
|閃光のナイトレイド|アニメ|高千穂勲の部下|−|
|[[ドールズフロントライン]]|−|−|項目参照|
|[[フロントライン 戦略特殊部隊]]|−|−|項目参照|
|[[ワイルド7]]|−|−|項目参照|
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