*サイドアーム / Side arm
 緊急時に即座に使用できるよう、身に付けておく武器全般のこと。現代では、[[拳銃]]が一般的である。
 弾切れ・[[弾詰まり>ジャム]]や故障、閉所での戦闘といった理由で、メインアーム([[ライフル>小銃]]などの長物の銃)が使用できない際に備えて携行する「バックアップガン」的な意味でも使われることもある。

 かつては[[回転式拳銃]]をサイドアームとすることが多かったが、現在は、主に装弾数・リロードのし易さの面で[[自動拳銃]]を用いることがほとんどである。
 軍・法執行機関では、決まった拳銃が支給されるのが普通だが、これに満足できない場合は(法規則上問題なければ)個人が自費で別の拳銃を購入する場合もある((特殊部隊の隊員が、支給されている9mm口径モデルよりも、ストッピングパワーに優れる.45口径モデルの方を選ぶ・・・など。))。

 例外的に、回転式拳銃が特殊部隊で制式採用されている例もある。フランスの特殊部隊[[GIGN]]の隊員は、1974年に信頼性と精度の面から、マニューリン社製の[[MR73>マニューリン MR73]]をサイドアームとして使用している(当初は9mm口径の自動拳銃が支給されていた)。ただし、MR73で敵を仕留め切れない事態を想定し、装弾数で勝る自動拳銃をバックアップ用に携行する場合もある(第2のサイドアーム)。

 警察官などサイドアームがメインの銃となる職業では、携帯性を考慮してメインの拳銃より小型の拳銃、サブコンパクト或いはコンシールドキャリーと呼ばれるものがバックアップとして選ばれることが多い。この場合、携帯性や作動の確実性を考えて小口径のリボルバー([[S&W M36 チーフスペシャル>SW M36]]や[[コルト ディテクティヴスペシャル]])などが好まれる傾向があり、[[バックサイドホルスター>ホルスター]]や、アンタルホルスターなどに収納して、携帯される。
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