*エイリアン / Alien [#i5056af2] 宇宙航海士リプリーと残虐な宇宙生物の戦いを描くサイエンスフィクション。後にシリーズ化され、現在4作品が制作されている。 1作目こそSFホラーとして製作されたが、続編が制作されるごとにそれぞれの監督の個性が前面に出て、色合いが大きく違っているのが特徴。特にアクション性が強いのが、『[[ターミネーター]]』のジェームズ・キャメロンが監督した『エイリアン2(原題:Alien''s'')』。「今度は戦争だ!(This time it's War!)」のキャッチコピーのとおりミリタリー色が加わり、前作では狩られるばかりだった人間側が重火器を手に立ち向かう内容で、爆発的人気を得た。 公開後20年を経た今でも人気は高く、ゲームやトイなどのさまざまな関連商品の新作が発表されている。2004年には、エイリアンと[[プレデター]]が戦うというアメリカンコミックス原作のクロスオーバー作品「エイリアンVS.プレデター」も作られた。 #contents **映画版 [#mf32fdc6] ***エイリアン2 (原題 Aliens) [#l1c5d8b9] RIGHT:1986年、アメリカ映画 RIGHT:監督:ジェームズ・キャメロン &size(20){''・作品解説''}; 劇中登場する海兵隊員が使用する銃器は架空の兵器であるが、映画の小道具としては実在する銃火器を改造して製作された[[プロップガン]]である。 植民地海兵隊の標準ライフルであり、本作で最も有名な''M41A パルスライフル''は[[M1 トンプソン>オートオードナンス トンプソン]]をベースに製作されている。銃本体はアルミ製フレーム(OD色)で覆われ、金属製の[[テレスコピックストック>ストック]]が装着されている。[[10mmx24>口径]]口径の爆裂徹甲弾(ケースレス弾)を使用し、機関部側面には残弾確認用のデジタルカウンターが設けてある。 銃身下部には[[ポンプアクション]]式の30mm[[グレネードランチャー>擲弾発射器]]を装備。ランチャー部分には[[M870>レミントン M870]]が内蔵されており、外側を[[スパス12>フランキ スパス12]]から流用したハンドガード、フォアグリップで覆っている。 [[分隊支援火器>SAW]]の''M56A2 スマートガン''は[[MG42>グロスフス MG42]]をベースに製作されている。外見のデザインもかなり装飾されており、最も特徴的なのはステディカム・アームで射手と銃本体が接続されている点である。 銃本体後部及び銃本体側面にはハンドルバーが付いており、射手はそれを保持して射撃操作を行う。スマートガンには目標物を自動追尾する機能が備わっており、射手はトリガーを引くだけで敵を殲滅することが可能である。パルスライフル同様、ケースレスの爆烈弾(10mmx28口径)を使用し、弾倉は[[ドラムマガジン]]を装着している。 カートリッジ式燃料を用いる''M240A1 火炎放射器''は、[[M16>コルト AR15]]から流用したパーツ(キャリングハンドルやレシーバー)や、[[M203>コルト M203]]装着用放熱ガード等を組み合わせて製作されている。 ちなみにパルスライフルやスマートガンは「ケースレス弾」を使用している設定であるが、シーンによってはパルスライフルの排莢シーンが確認できる・・・ &size(20){''・植民地海兵隊 (USCMC)''}; 本作のキーワードの一つである植民地海兵隊。日本では馴染み易い“宇宙海兵隊”の名称が一般的であるが、正式名称は''合衆国植民地海兵隊(United States Colonial Marine Corps)''である。この当時(エイリアン1〜3)の軍は、植民地惑星開拓事業を推し進めるウェイランド=ユタニ社と提携を結んでおり、会社が開拓作業をする際の惑星防衛を担当するのがこの海兵隊の任務となる。 また、国内版未発売だが『Aliens: Colonial Marines Technical Manual』という、植民地海兵隊だけを特集した本も出版されている。小隊・分隊の編成や戦闘隊形、アサルトライフル・分隊支援火器の分類、連邦軍事輸送艦や装甲兵員輸送車、汎用降下艇の紹介ページなどが記載されていると思われる。 |使用者|銃器名|備考|h |エレン・リプリー|[[M41A パルスライフル>オートオードナンス トンプソン]]|−| |~|M240A1 火炎放射器|後半でパルスライフルとテープで束ねて使用| |ドウェイン・ヒックス伍長&br;(分隊長)|[[M41A パルスライフル>オートオードナンス トンプソン]]|−| |~|[[イサカ M37]]|短銃身モデル&br;ピストルグリップ| |ウィリアム・ハドソン二等兵&br;(技術兵)|[[M41A パルスライフル>オートオードナンス トンプソン]]|−| |ジェニット・バスクェス二等兵&br;(機関銃手)|[[M56A2 スマートガン>グロスフス MG42]]|−| |~|[[M41A パルスライフル>オートオードナンス トンプソン]]|~| |~|[[S&W M39>SW M39]]|ダクト内部で使用| |ウィリアム・ゴーマン中尉&br;(指揮官)|[[H&K VP70>HK VP70]]|ダクト内部で使用| |マーク・ドレイク二等兵&br;(機関銃手)|[[M56A2 スマートガン>グロスフス MG42]]|−| |~|M240A1 火炎放射器|~| |アル・アポーン軍曹&br;(下士官)|[[M41A パルスライフル>オートオードナンス トンプソン]]|発砲無し| |~|M240A1 火炎放射器|フロストから借用| |リコ・フロスト二等兵&br;(APC運転手)|[[M41A パルスライフル>オートオードナンス トンプソン]]|−| |~|M240A1 火炎放射器|~| |~|[[H&K VP70>HK VP70]]|~| |シンシア・ディートリッヒ伍長&br;(衛生兵)|M240A1 火炎放射器|−| |トレヴァー・ウィアズバウスキー二等兵|M240A1 火炎放射器|−| |ティム・クロウ二等兵|[[M41A パルスライフル>オートオードナンス トンプソン]]|発砲無し| |コレット・フェッロ伍長&br;(ドロップシップ操縦士)|[[H&K VP70>HK VP70]]|ドロップシップ操縦席で使用(発砲無し)| |−&br;(スラコ号の銃器保管庫)|[[M16A1>コルト AR15]]|ガンラックに保管(未使用)| |~|[[エンフィールド L85]]|~| #br ***エイリアン3 (原題 Alien 3) [#aec4e363] RIGHT:1992年、アメリカ映画 RIGHT:監督:デヴィッド・フィンチャー &size(20){''・作品解説''}; これといった銃火器無しにエイリアンといかに対峙するのかが『3』のミソなのだが、映画後半に惑星フィオリーナ161に降り立つエイリアン捕獲部隊がパルスライフルを所持している(若干、発砲シーンもある)。植民地海兵隊の装備は基本的には現在の米軍装備に酷似しているのに対し、この捕獲部隊はAPEスーツにホッケーマスクのようなヘッドギアを装着しており、独特な美術観を表現するのに一役買っている。 |使用者|銃器名|備考|h |ウェイランド=ユタニ社私兵部隊&br;(エイリアン捕獲部隊)|[[M41A パルスライフル>オートオードナンス トンプソン]]|フレームカラーがブラック| #br ***エイリアン4 (原題 Alien Resurrection) [#ze8c24b0] RIGHT:1997年、アメリカ映画 RIGHT:監督:ジャン=ピエール・ジュネ &size(20){''・作品解説''}; 本作に登場する銃器は(一部を除いて)完全に映画オリジナルの[[プロップガン]]となる。また、弾道の軌跡が曳光弾のように目視できるが、ビーム兵器ではない。 |使用者|銃器名|備考|h |−|[[コルト M1911A1>コルト ガバメント]]|インターネット通販の商品| #br ***エイリアンVS.プレデター (原題 Alien vs Predator) [#dba3a814] RIGHT:2004年、アメリカ映画 RIGHT:監督:ポール・W・S・アンダーソン &size(20){''・ストーリー''}; 2004年、巨大企業ウェイランド社は南極大陸の地下に謎の遺跡を発見。最高経営者チャールズ・ビショップ・ウェイランドは女性冒険家アレクサ・“レックス”・ウッズ ら専門家を招集し、現地調査に乗り出す。しかし、そこは未知の宇宙生物が戦う巨大な『闘技場』だった.........。 &size(20){''・作品解説''}; エイリアン、プレデターの名は冠しているものの、両シリーズとストーリー上のつながりはない、言わば『夢の対決』編。元はコミックで、アメコミではお約束の「クロスオーバー」タイトルである。映画化以前にカプコンやFox Interavtive社などから同名のゲームがリリースされている(前者はベルトスクロールアクション、後者はFPS) 内容的には、結構いいキャラがそろっているのにろくな活躍もないままあっさり殺されたりと、ちょっと惜しい展開。しかし『エイリアン2』でビショップ役を演じたランス・ヘンリクセンが、エイリアンシリーズでおなじみ「ウェイランド社」と共に、そのCEO役として登場し、旧作品との世界背景のつながりを感じさせる、心憎い演出もある。 |使用者|銃器名|備考|h |マックスウェル・スタッフォード|[[H&K G36C>HK G36]]|フラッシュライト装着&br;緑光[[レーザーサイト]]装着| |マーク・ヴァーハイデン|[[IMI デザートイーグル]]|シルバーモデル| |~|[[H&K G36C>HK G36]]|フラッシュライト装着&br;緑光[[レーザーサイト]]装着| |グレアム・ミラー|[[IMI デザートイーグル]]|ヴァーハイデンの物| |アレクシア・ウッズ|[[IMI デザートイーグル]]|ヴァーハイデンの物| |ジョー・コナーズ|[[H&K G36C>HK G36]]|フラッシュライト装着&br;緑光[[レーザーサイト]]装着| |ラスティン クィン|[[IMI デザートイーグル]]|シルバーモデル&br;緑光[[レーザーサイト]]装着| |アデール・ルソー|[[ベレッタ M84]]|シルバーモデル| |ウェイランド社私兵部隊|[[IMI デザートイーグル]]|シルバーモデル&br;緑光[[レーザーサイト]]装着| |~|[[H&K G36C>HK G36]]|フラッシュライト装着&br;緑光[[レーザーサイト]]装着| #br ***AVP2 エイリアンズVS.プレデター (原題 Aliens vs. Predator: Requiem) [#dba3a814] RIGHT:2007年、アメリカ映画 RIGHT:監督:コリン&グレッグ・ストラウス兄弟 &size(20){''・作品解説''}; アメリカの田舎町ガリソンを舞台に、エイリアンとプレデターの融合種『プレデリアン』(エイリアン80%、プレデター20%)と、仲間の事故の調査のために飛来し、プレデリアンに遭遇した『ザ・クリーナー』(従来のプレデターよりも狡猾かつ重武装の証拠隠滅役)の壮絶な戦いがガリソンの住民を巻き込んで繰り広げられる。作品の時期設定は前作の直後となっている。 前作に出てきた銃が使用者が大企業の私設部隊という事で主にヨーロッパ系が中心だったのに対し、こちらはアメリカの田舎町が舞台という事でショットガンやハンティング用ライフル、[[コルト M4]]などアメリカらしい銃器が多い。 また本作ではショットガンタイプのプラズマキャノンが登場し、終盤では大いに活躍を見せている。 |使用者|銃器名|備考|h |ダラス・ハワード|[[イサカ M37]]|−| |~|[[コルト M4A1>コルト M4]]|[[暗視スコープ>暗視装置]]装着&br;[[フォアグリップ]]装着| |リッキー・ハワード|[[コルト M4A1>コルト M4]]|[[暗視スコープ>暗視装置]]装着&br;[[フォアグリップ]]装着| |~|[[グロック 17]]|−| |ケリー・オブライエン|[[コルト M4A1>コルト M4]]|[[暗視スコープ>暗視装置]]装着&br;[[フォアグリップ]]装着| |~|[[ブラウニング M2]]|予告編で使用| |~|[[ベレッタ M92FS>ベレッタ M92]]|州兵の銃を借用| |モラレス保安官|[[グロック 17]]|−| |~|[[レミントン M870]]|フラッシュライト装着| |バディー・ベンソン|[[レミントン M700]]|[[スコープ]]装着| |サム|[[レミントン M700]]|父親の銃| |生存者|[[コルト パイソン]]|墓地で所持| |州兵|[[コルト M4A1>コルト M4]]|[[暗視スコープ>暗視装置]]装着&br;[[フォアグリップ]]装着| |~|[[US M249>FN ミニミ]]|−| |~|[[ブラウニング M2]]|HMMWVの車載銃| |特殊部隊員|[[H&K MP5A3>HK MP5]]|[[サプレッサー>減音器]]装着&br;[[ダットサイト]]装着&br;フラッシュライト装着&br;終盤で所持| |~|[[H&K MP5SD>HK MP5SD]]|終盤で所持| |~|[[US M249 パラトルーパー>FN ミニミ]]|[[ELCANスコープ>スコープ]]装着&br;終盤で所持| #br **ゲーム版 [#eb6c43ce] ***エイリアン vs プレデター 2 (原題 Alien vs Predator 2) [#o9a7ab36] #br |使用者|銃器名|備考|h |アンドリュー・フロスティー・ハリソン|[[M41A パルスライフル>オートオードナンス トンプソン]]|−| |~|[[M56A2 スマートガン>グロスフス MG42]]|~| |~|M240A1 火炎放射器|~| ---- #pcomment