*QSZ-92 (92式手鎗) 【自動拳銃】 [#i20a26d0]
#author("2024-01-02T18:03:44+09:00","default:user","user")
*QSZ92 (92式手槍) 【自動拳銃】 [#i20a26d0]
#ref(NP42.jpg,center,nolink,350x237,NP42)
|モデル|全長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|~QSZ-92-9|190mm|760g|[[9mm x 19>口径#AutoAmmo]]|15 +1|中国|
|~QSZ-92-5.8|190mm|760g|[[5.8mm x 21 CHI>口径#AutoAmmo]]|20 +1|~|
|~NP42|190mm|760g|[[9mm x 19>口径#AutoAmmo]]|15/10 +1|~|
|~QSZ92-9|190mm|760g|[[9mm×19>9mmパラベラム弾]]|15+1|中国|
|~QSZ92-5.8|190mm|760g|[[5.8mm×21>口径#AutoAmmo]]|20+1|~|
|~NP42|190mm|760g|[[9mm×19>9mmパラベラム弾]]|15+1|~|
|~NP42 Mini|160mm|640g|[[9mm×19>9mmパラベラム弾]]|7+1|~|

 開発は[[中国北方工業公司(ノリンコ)>中国北方工業公司]]。中国人民解放軍の制式[[自動拳銃]]として90年代半ばから開発されていたと考えられるが、西側に初公開されたのは2001年である。現在、中国軍の他、香港やマカオの軍警察へも配備が進んでいる。
 中国の[[国営236廠(長風機器廠)>中国南方工業集団公司]]が開発した中国初の[[ポリマーフレーム]][[自動拳銃]]。製造は同じ中国兵器装備集団公司傘下の建設工業集団有限責任公司でも行われている。
 中国の軍・法執行機関で使用されていた[[54式拳銃>USSR トカレフ]]や64式拳銃、77式拳銃の後継となる制式拳銃として開発され、1998年にQSZ92 (92式手槍) として採用された。現在、中国軍の他、バングラデシュの軍隊と警察へも配備が進んでいる。
 [[ピストルカービン>騎兵銃]]キットや[[コーナーショット>曲射銃]]に組み込んで運用される事もある。

 QSZ-92はノリンコ初の[[ポリマーフレーム]]ピストルで、ターン(ロータリー)バレルロッキングを採用している点などを除けば、軍用拳銃としては手堅くオーソドックスな設計となっている。トリガーは[[ダブル>ダブルアクション]]・[[シングルアクション]]兼用。マニュアルセイフティは[[アンビ]]タイプで、[[デコッキング]]レバーを兼ねる。撃発は露出[[ハンマー]]式で、[[ショートリコイル]]で作動。使用弾も、世界標準ともいえる[[9mm Para (9mm x 19)>口径#AutoAmmo]]を採用している。ただし、人民解放軍向けには、同じ9mm Paraでも、長い有効射程と高い貫通力を持つスチールコア(鉄製の弾芯)を持つ弾薬が同時に開発・支給されている。((平原の多い中国の土地柄から、人民解放軍は伝統的に、中・長距離射撃を重視していると言われる。))
 このほか、フレーム側の機構を全てスチール製のインナーフレームに収めてコンポーネント化し、整備性を高めている点や、アクセサリーレールを、たわみやすいポリマーフレームではなく、前方に露出させたインナーフレーム側に設けている点など、優れた設計も見られる。一方で、細部の仕上げには手作業に頼っている形跡が見られ、未だ発展途上の部分もあるようだ。
 撃発は露出[[ハンマー]]式で、[[ショートリコイル]]で作動。トリガーは[[ダブル>ダブルアクション]]・[[シングルアクション]]兼用。[[マニュアルセイフティ>安全装置]]は[[アンビ]]タイプで、[[デコッキング]]レバーを兼ねる。ロータリーバレルロッキングを採用している点などを除けば、軍用拳銃としてはオーソドックスな手堅い設計となっている。
 使用[[弾薬]]には世界標準ともいえる[[9mm Para (9mm×19)弾>9mmパラベラム弾]]を採用している。ただし中国で制式弾薬となっているDAP92式9mm普通弾はより有効射程が長く、貫通力の高いスチールコア(鉄製の弾芯)を採用している((平原の多い中国の土地柄から、人民解放軍は伝統的に中・長距離射撃を重視していると言われる))。
 このほか、フレーム側の機構を全てスチール[[プレス>プレス加工]]製のインナーフレームに収めてコンポーネント化し、整備性を高めている点や、[[アクセサリーレール>マウントレール]]をたわみやすいポリマーフレームではなく、前方に露出させたインナーフレーム側に設けている点など、優れた設計も見られる。
 
 QSZ-92のラインナップには、中国独自の[[5.8mm x 21弾>口径#AutoAmmo]]を使用する「QSZ-92-5.8」が存在する。この5.8mm x 21弾は、ベルギーのFN社製[[P90>短機関銃/FN P90]]と[[ファイブセブン>FN ファイブセブン]]で使用される[[5.7mm x 28弾>口径#AutoAmmo]]に似たボトルネック形状の弾丸である。9mm口径型を凌ぐ貫通力を持つQSZ-92-5.8は、中国国内でも、特に特殊部隊や武装警察などに優先して支給されていると言われるが、『門外不出』なだけに情報は乏しく、実力は未知数だ。
 また、民間用輸出モデルとして、耐久性と精度を向上させた9mm Para仕様の「NP42」が開発されている。
 ラインナップには、アクセサリーレールを一般的な[[ピカティニーレール]]としたQSZ92Gの他、2001年に完成した中国独自の5.8mm×21弾を使用する「QSZ92-5.8(92式5.8毫米手槍)」が存在する。
 QSZ92-5.8はターンバレル式ブローバックとでも云うべき独特の機構を採用しており、銃身側のジグザグ溝とスライド側の突起のかみ合わせによって、スライドが一定距離を後退したところで銃身が45°回転するという、もともとのターンバレルロック・ショートリコイルからロックとショートリコイルを省いたような動作をする。発砲の反動を銃身の回転に利用することで、リコイルショックを軽減する効果があるとされる。また、使用される5.8mm×21弾はベルギーのFN社製[[P90>短機関銃/FN P90]]と[[ファイブセブン>FN ファイブセブン]]で使用される5.7mm×28弾に似たボトルネック形状の弾丸である。しかし、同じ弾薬を使用する[[短機関銃]]として開発された[[05式微声沖鋒槍>短機関銃/PRC QCW05]]が不評だった事もあってかこの弾薬はあまり普及しなかった。
 2021年には新たな改良型としてスタンダードモデルのQSZ92A、コンパクトモデルのQSZ92B、サブコンパクトモデルのQSZ193が公表され、軍や武警などに配備が始まっている。いずれも9mm Para (9mm×19)弾を採用しており、アクセサリーレールをピカティニーレール化、スライドの[[セレーション]]を前半部にも追加、スライドリリースのアンビ化がされている。またQSZ193は撃発を[[ストライカー式>ストライカー システム]]としている。

 QSZ92-9の輸出モデルとして、[[ノリンコ>中国北方工業公司]]ブランドの「NP42(上掲写真)」及び「CF98」とそのサブコンパクトモデルである「NP42 Mini」「CS/LP5」及び「CF07」、アクセサリーレールをピカティニーレールとした「CF98A」とNP42のピカティニーレールモデルが製造・販売されている。
 またイラクのDIO((Defence Industries Commissionの略称))ではノリンコの技術指導によりNP42のピカティニーレールモデルがBabel((イラク中央部のBabel県、あるいは同地の古代都市バビロンに因む。))という名称で70%ほどの部品を国産化しての現地生産が行われている。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[BUGS LAND―箱舟のトリトン―>BUGSシリーズ]]|−|−|項目参照|
|[[TOUGH 龍を継ぐ男>高校鉄拳伝タフ#cce35b82]]|−|−|項目参照|
|蟻の王|漫画|ヤンヤンの部下|−|
|[[ウルフ・オブ・ウォー]]|−|−|項目参照|
|[[オペレーション・フラッシュポイント]]|−|−|項目参照|
|[[オペレーション:レッド・シー]]|−|−|項目参照|
|空母いぶき|漫画|中国人民解放軍兵士|−|
|[[ゴルゴ13]]|−|−|項目参照|
|ジュラシック・ランド 最強の者たち|映画|チャンヅ|−|
|[[太陽の黙示録]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド]]|−|−|項目参照|
|[[ドールズフロントライン]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド2]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド2 モダン・コンバット]]|−|−|項目参照|
|[[バトルフィールド 4]]|−|−|項目参照|
|[[レインボーシックス シージ>レインボーシックス#siege]]|−|−|項目参照|
|ブラックハット|映画|チェン・ダーワイ大尉|埠頭での銃撃戦で使用|
|ブラッドバス|小説|武警隊員|−|
|猟犬|小説|相良剛一&br;島袋輝樹|植村と田沼も[[サイドアーム]]として所持|
#hr
CENTER:このページの画像は[[NORINCO Equipment>http://www.norincoequipment.cn/]]から転載しています。
CENTER:転載に関しては、転載元の転載規約に従って行ってください。
#hr
----
#pcomment


トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS