#author("2019-04-11T17:32:50+09:00","default:user","user")
#author("2024-01-24T21:42:45+09:00","default:user","user")
*地雷 / Land mine [#o18b111b]

 主に地面に設置して使用する爆弾で、大きく分けて対兵士用の対人地雷(Anti-Personal Mines)と対車輛用の対戦車地雷(Anti-Tank Mines)の二つに分類される。
 主に地面に設置して使用する小型爆弾で、大きく分けて対兵士用の対人地雷(Anti-Personal Mines)と、アメリカ軍のM19など対車輛用の対戦車地雷(Anti-Tank Mines)の二つに分類される。
 形状は円盤型、長方形、筒形の物が大半である。
 
***歴史 [#p1d88230]
 その歴史は古く、中世には中国や日本の忍者などが木箱などを使った埋火という地雷に近い兵器、またアメリカ南北戦争では大砲の砲弾を利用した圧力作動式地雷が使われていた。
 現在のような物が登場したのは第一次大戦で、ドイツ軍が対戦車用に使ったのが始まりである。またアラビアのロレンスとして知られるトーマス・エドワード・ロレンス中尉がチューリップ型地雷という物を使ったという記録も残っている。
 材質は当初、鋳鉄や[[プレス加工]]といった金属製だったが、途中から金属探知機に発見されないように木製やベークライト、[[プラスチック>ポリマーフレーム]]製の物が登場しそちらの方が中心になった。
 その他に第二次大戦では、ドイツ軍ではガラス製やコンクリート製、日本軍では陶器製といった変わり種の物も製造された。大戦後には紙製の物も製造されている。
 安価な材料で製造でき、かつそれほど高度な技術が必要でない為に素人でも大量製造が可能で、その為アフガニスタンのタリバンやカンボジアのポル・ポト派などのゲリラが無計画に多用した為((普通の軍隊では碁盤目のように規則正しく設置し、また埋められている場所や個数を記録するために地図を作成し更に看板を設置して必要なくなれば撤去するが、ゲリラの場合には焦土戦術のように手当たり次第大量に井戸や畑に記録も残さずに仕掛けてそのままといった運用だったため))に多数の民間人に犠牲者が出る大問題となったために、1999年に対人地雷全面禁止条約(オタワ条約)が制定され日本などの条約加盟国((アメリカ、中国、ロシアなどは未加盟))は、その代替策として遠隔操作で使用するために条約に違反しない[[US M18]]やスウェーデン製のFFV013などの指向性地雷に置き換わることになった。
 フィクションでは上記のような理由から[[手榴弾]]と違い悪役が使用することが大半だが、M18クレイモアは比較的主人公側が使用することが多い。
**歴史 [#p1d88230]
 その歴史は古く、中世には中国や日本の忍者などが木箱などを使った埋火という地雷に近い兵器、またアメリカ南北戦争では大砲の砲弾を利用した圧力作動式地雷が使われていた。なお英語名のmineとは元は中世末期のヨーロッパでトンネルを掘って城塞などの地下に仕掛ける爆発物のことで、その後現在のような物を指す言葉になった。
 現在のような物が登場したのは第一次大戦で、ドイツ軍が対戦車用に使ったのが始まりである。またアラビアのロレンスとして知られるイギリスのトーマス・エドワード・ロレンス中尉がチューリップ型地雷という物を使ったという記録も残っている。
 材質は当初、鋳鉄や[[プレス加工]]といった金属製だったが、後には金属探知機に発見されないように木製や[[プラスチック>ポリマーフレーム]]製の物も登場しており、用途によって使い分けされている。
 その他に第二次大戦では、ドイツ軍ではガラス製の「グラスミーネ43」やコンクリート製、日本軍では陶器製の「三式地雷」といった変わり種の物も製造された。大戦後には紙製の物も製造されている。
 単純なものであれば安価な材料で製造でき、かつそれほど高度な技術が必要でない為に製造や調達に掛かるコストが小さく大量に運用する事が容易で、アフガニスタンのタリバンやカンボジアのポル・ポト派などのゲリラが無計画に多用した為((普通の軍隊では地雷原(Mine field)などで使用する際には、戦後不要になった際に撤去する事も考えて、埋められている場所や個数を記録するために地図を作成するが、ゲリラの場合には焦土戦術のように手当たり次第大量に、記録も残さずに仕掛けてそのままといった運用だったため))に多数の民間人に犠牲者が出る大問題となったために、1999年に対人地雷全面禁止条約(オタワ条約)が制定され日本などの条約加盟国((アメリカ、中国、ロシアなどは未加盟))は、その代替策として遠隔操作で使用するために条約に違反しない[[US M18]]やスウェーデン製のFFV013などの指向性地雷に置き換わることになった。一方で国防上の観点から地雷を使わざるを得ない国も多く、こういった国はオタワ条約に加盟せず運用を継続している。
 また正規軍が運用している場合でも、地面などに長期間設置しておく運用方法のため、洪水などの自然災害によって設置位置から流出して他の地域に被害を齎す事がある((例としては韓国・北朝鮮の軍事境界線では、双方によって埋設された地雷が豪雨により下流域へ流出する事例が度々発生している))。
 フィクションでは上記のような理由から[[手榴弾]]と違い悪役がトラップとして使用することが大半だが、M18クレイモアは比較的主人公側が使用することが多い。

**作動方式 [#mb44064e]
 地雷に取り付ける信管によって、どういった動きに対して地雷を起爆させるかが異なる。
 地雷によっては複数の信管を用いる事で、複数の動きにも対応できるようになっている。

***作動方式 [#mb44064e]
 以下の三つの方式がある。
***圧力作動式 [#fed85ae9]
足や車両で踏むなど一定の重量がかかることで作動する。フィクションなどで一般にイメージされる地雷はこれである。
踏んでしばらくしてから起爆する時限式や、一度重量がかかってからその重量が取り除かれた時に作動する圧力解除式という変わり種もある。

 1.圧力作動式 足で踏むなど一定の重量がかかることで作動する。フィクションなどで一般にイメージされる地雷はこれである。中には一定の重量がかかったあとで、それがなくなると作動する圧力解除式という変わり種もある。
 2.張力作動式 ワイヤーを引っ張ることで作動する。主な物は第二次大戦でドイツ軍が使用したS-mine(ミーネ)(米軍はバウンシングベティと呼称)など
 3.複合式   圧力、張力どちらの方式でも使用可能。
***張力作動式 [#rcf73054]
信管に繋げたワイヤーなどが引っ張られることで作動する。
通常の手榴弾でも安全ピンにワイヤーを結び付ける事で、同様な機能を持たせる事ができる。
主な物は第二次大戦でドイツ軍が使用したS-mine(ミーネ)(米軍はバウンシングベティと呼称)やソビエト軍のPOMZ-2など。

***起爆方式 [#k53e0ba0]
 以下の二つの方式がある。
***振動センサ式 [#v53cda70]
接近してきた兵員の歩行時の振動を地面に固定したセンサで検知する事で作動する。
ロシアのPOM-3など近年の対人地雷の一部に見られる。

***音響センサ式 [#uf3f1438]
接近してきた車両のエンジン音などをマイクで検知する事で作動する。
ロシアのPTKM-1Rなど近年の対戦車地雷の一部に見られる。

***赤外線センサ式 [#mac086a4]
接近してきた車両の熱を赤外線センサで検知する事で作動する。
ドイツのPARM2など近年の対戦車地雷の一部に見られる。

**加害方式 [#k53e0ba0]
 以下の3つの方式がある。
 
 1.爆風型 爆発の衝撃でダメージを与える。
 2.破片型 爆発した時に、地雷の破片や殺傷力を高めるために入れたベアリング(金属球)などでダメージを与える。埋火や、S-mine、M18クレイモアなどがこれにあたる。
***爆風型 [#m04cd3c1]
爆発の衝撃でダメージを与える。

***設置方式 [#z5654d85]
 一個づつ手作業で設置する物の他に、散布式地雷と呼ばれる大砲や航空機などを使い広範囲に散布する物も開発されている。
***破片型 [#e010eb75]
爆発した時に、地雷の破片や殺傷力を高めるために入れたベアリング(金属球)などでダメージを与える。埋火や、S-mine、M18クレイモアなどがこれにあたる。

***化学エネルギー型 [#ua9ba82e]
成形炸薬弾や自己鍛造弾を用いたもの。対戦車地雷に多く用いられている。

**設置方式 [#z5654d85]
 一個づつ手作業で設置する物や、[[自衛隊]]の83式地雷敷設装置など車両に搭載された自動機械によって設置する物の他に、散布式地雷と呼ばれる大砲や航空機などを使い広範囲に散布する物も開発されている。
 散布型地雷の代表的な物としては羽根型をしたソビエト製のPMF-1などがある。
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