*MIL サンダー5 / MIL Thunder 5 【回転式拳銃】
#ref(http://mgdb.himitsukichi.com/pic/nowprint.jpg,center,nolink,NOW PRINTING)
#ref(thundr5.gif,center,サンダー5)
|全長|重量|口径|装弾数|製造国|h
|228mm|1.36kg|[[.45LC&br;.45-70>口径]]&br;[[.410(2 3/4", 3")>ゲージ]]|5|アメリカ|

 アメリカのMIL社(Munitions International Laboratory,Inc.)が1990年代に開発・製造した、当時としては珍しい''散弾''を使用可能な[[SA>シングルアクション]]/[[DA>ダブルアクション]]式の[[回転式拳銃]]((本銃の登場する映画の一つ「スリー・キングス」のコメンタリーでも「マニアが喜ぶ銃」と説明がある。))。ちなみに、こうした拳銃用の散弾は、構造上の問題から[[自動拳銃]]の作動に必要なガス圧を確保することができないため、回転式拳銃のみである。
 リボルバーには珍しく、[[マニュアルセイフティー>安全装置]]が備えられている。銃身には8条右回りのライフリングが刻まれ、口径は.45。普通のリボルバー拳銃用の.45Long Colt弾の他、長いシリンダーによって一般的な12ゲージシェルより細い.410 boreシェルを使用できる。低い火力を補うため、通常より強力な3インチシェルを装填可能な設計である。各部を強化して小銃弾である.45-70を発射可能なモデルも作られた。
 アメリカでは短銃身の[[ショットガン>散弾銃]]の所持には認可が必要だが、ライフリングを刻むことで拳銃として所持可能となっている。しかしこのライフリングによって、ただでさえ火力の低い.410シェルの散弾は更に大きく拡散してしまう((弾丸は発射後約7m程度で直進しなくなるようだ))ため、散弾は専ら近距離の自衛用である。
 更に長く重いシリンダーやショットシェルの撃発のために[[トリガープル]]はDA時に約8kg、SA時に1.7kgと相当に重いため、取り扱いは難しかったようだ。

 重いトリガープルから来る取り扱いの難しさ、当時としては斬新すぎる設計から販売は振るわずMIL社は倒産している。近年になって[[タウルス ジャッジ]]やS&W ガバナーといったモデルが登場しそれなりに成功を収めている点を鑑みるに、登場が早過ぎたのかもしれない。メディア作品でも後発の類似モデルの方が有名な不遇な銃である。

|登場作品|ジャンル|使用者|備考|h
|[[アドレナリン]]|−|−|項目参照|
|円環少女|小説|武原 仁|第1巻『バベル再臨』で使用|
|[[スリー・キングス]]|映画|−|項目参照|
|ブラックドッグ|映画|ウェス|ソニーから渡される(発砲無し)|
|~|~|ソニー|荷物から拝借(発砲無し)|
|[[ロボコップ]]|−|−|項目参照|
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