全長 | 重量 | 口径 | 装弾数 | 発射形式 | 製造国 |
845mm | 5.9kg | 20mm×42 | 6 or 7 | S | 南アフリカ |
PAW-20(Personal Assault Weapon, 20mm)は、南アフリカのGemaco Elbree社に在籍するトニー・ネオフィートゥが1999年に設計した、20mm口径のセミオートグレネードランチャーである。製造は同国のダネル社が行っている。密集していたり物陰に隠れている目標や軽車両の破壊用として開発された。一部のメディアで“アサルトライフル”と紹介されたことがあるが、明らかに間違い。
左利き射手の使用を想定していないレシーバー右側面のピストルグリップや、射手の顔に近いレシーバー左側面の排莢口など、一風変わったレイアウトを持っている。作動方式はガスオペレーションだが、発砲時には反動軽減のため、バレル/ハンドガード/ボルトグループがリコイル作動よろしく後退する駐退機構を備える。
バレル上には左向きのコッキングハンドル、レシーバー左側面にはセイフティレバー、レシーバー上部とグリップガード上部には平行する2本のピカティニーレールが搭載されている。照準装置は、標準ではEOTech製のホロサイトだが、ナイトビジョンやレーザーレンジファインダーの装着も可能である。
銃口初速は310m/秒で、従来の40mmグレネードランチャーよりもかなり速い。弾道もフラットで、有効射程はエリアターゲットで1000m、ポイントターゲットで300〜400mとなる。
弾頭長は105mm、薬莢は航空機関砲用のものを42mmに短縮した特注品を用いている。弾頭の種類は、HE-I弾(High Explosive Incendiary:炸裂焼夷弾)/SAPHEI弾(Semi-Armor Piercing High Explosive Incendiary: 徹甲炸裂焼夷弾)/APC弾(Armor Piercing Capped:徹甲弾)で、全て弾頭信管である。またドアブリーチングや、専用の訓練弾・曳光訓練弾など、非殺傷目的にも使用できる。
弾倉は、初期は7発入りボックスタイプだったが、シングルカラムでかさばることから、後に6発入りドラムマガジンに置き換えられた。
運用方法が似ていることから、アメリカ陸軍が使用しているXM25とはライバルのように見做す向きもある。
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