プレス加工 / Press Working

 機械加工技術の発達により第一次大戦から銃や手榴弾,地雷の製造に使われ始めた工作方法。英語では『Stamp Working』とも言う。
 自動車部品の製造などでは一般的な手法で、文字通り、薄い金属板をプレス機の上下に装着した金型で挟み、圧力をかけて引き延ばしながら穴を開けたり折り曲げるなどして成型する。一体成型の物が作れるので工作が容易なうえ、必然的に部品数が少なくなるので生産効率が高く大量生産やメンテナンスも容易になる利点がある。中が中空になるため軽量化の面でも有利であり、またポリマー素材ほど高度な技術や設備を必要としない。
 ただし、耐久性には劣るため潰れやすいのが難点で、満足のいく性能を達成するにはそれなりの技術力を必要とする。例えば旧ソ連のAK47の場合、当初は生産性を考慮してレシーバー(機関部)など主要な部品をプレス加工で製造していたが、強度不足など様々な問題があり、まもなく削り出し加工に変更している(その後技術的な問題を解決し、AKシリーズが再びプレス加工を取り入れるのは、次世代のAKM以降のこととなる)。


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  • 強度というか、耐用年数は削り出し加工と比較した場合、どうなのでしょうか? M10の解説には>構造も頑丈で、1970年代にアメリカ海軍特殊部隊SEALに納入された製品が、1991年の湾岸戦争で使用された例もあったという。 とあり、G3の解説には>長期に渡って使用するとプレス製のボディが発砲の衝撃によって徐々に歪んでしまうことなどである とります。強度が劣るのか、劣らないのか、どっちなのでしょうか? -- 2019-05-19 (日) 20:01:30
  • 作りや素材によりますが、単に大まかな比較で言うとこの記事通り削りだしの方が頑丈です。M10の方の記述は単に頑丈だと言っているだけなので間違いではないと思いますが(G3についてはそれはG3に限った話ではないためコメントアウトしているのですが、再三戻される方がいるようです) -- 2019-05-19 (日) 20:47:29
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